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2025-12-17 00:00:00 更新

2025年度省エネ大賞 省エネ事例部門「経済産業大臣賞」を受賞~高熱効率・長寿命なラジアントチューブバーナの開発による省エネの取り組み~

2025年12月17日
JFEスチール株式会社

2025年度省エネ大賞 省エネ事例部門「経済産業大臣賞」を受賞
~高熱効率・長寿命なラジアントチューブバーナの開発による省エネの取り組み~

当社はこのたび、「高熱効率・長寿命なラジアントチューブバーナの開発による省エネの取り組み」の功績により、「2025年度(令和7年度)省エネ大賞 省エネ事例部門」(主催:一般財団法人 省エネルギーセンター、後援:経済産業省)の最高位である「経済産業大臣賞」を受賞しました。表彰式は、1月28日に東京ビッグサイト(東京・江東区)で執り行われる予定です。

「省エネ大賞」は、事業者や事業場等において実施した、他者の模範となる優れた省エネへの取り組みや、省エネルギー性に優れた製品並びにビジネスモデルを表彰するもので、日本全体の省エネ意識の拡大、省エネ製品の普及などによる、省エネ型社会の構築に寄与することを目的としています。うち「省エネ事例部門」は、企業・工場・事業場などの節電や省エネ推進活動を対象としています。

受賞内容は、下記の通りです。

1.受賞件名

「高熱効率・長寿命なラジアントチューブバーナの開発による省エネの取り組み」

2.受賞概要

ラジアントチューブバーナとは、連続溶融亜鉛めっきラインや連続焼鈍ラインにおいて、鋼板の引張り強度や伸びなどの機械特性を調整するために鋼板を加熱するための焼鈍炉で用いられる設備です。本バーナは通常のバーナとは異なり、燃料と空気が金属製のチューブ内で燃焼反応し、燃焼熱によって加熱されたチューブの輻射熱により鋼板を加熱する仕組みであり、鋼板表面を高品質に保持可能なため、当社の焼鈍炉でも数多く採用されています。一方で、ラジアントチューブバーナはチューブ内という比較的狭い空間での燃焼反応が生じ高温になりやすいため炉内でのチューブ変形が課題となっていました。同時にラジアントチューブバーナには高い省エネ性能も求められているため、長寿命性と省エネ性を両立したラジアントチューブバーナの開発に取り組みました。

今回開発したラジアントチューブバーナ(図1)は、焼鈍炉内での変形に強いチューブと内部支持構造の開発によりラジアントチューブバーナの交換指標となる変形量が従来比で約1/6まで抑制されており、大幅な長寿命化が見込まれています。また、チューブ形状に合わせてバーナ周りの循環流制御技術の開発、歯車型伝熱促進体の開発及び高効率な熱交換器の開発成功により、鋼板単位重量当たりの燃料原単位を4.9%削減することができます。

開発した長寿命性と省エネ性を兼ね備えたラジアントチューブバーナは、各製鉄所の焼鈍炉で既に稼働しており、今後も幅広く展開してまいります。

なお、本開発技術は先に行われた2次審査を兼ねた2025年度省エネ大賞地区発表大会での「優秀プレゼンテーション賞」や、2023年度「日本伝熱学会・技術賞」を受賞しています。

当社は今後もさらなる省エネ技術の開発と実用化を進めることで、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

【図1】開発した技術

【関連URL】
「デジタルツイン」を活用した革新的ラジアントチューブバーナの短期開発
~長寿命・低NOx・高効率化を実現~
https://www.jfe-steel.co.jp/release/2024/06/240619.html

本件に関するお問い合わせは、下記にお願い致します。

JFEスチール株式会社 総務部広報室 TEL 03(3597)3166

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