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第25117号
再生プラスチックやバイオマスプラスチックの市場を調査
― 2040年国内市場予測(2024年比) ―
■再生プラスチック 3,259億円(89.6%増)
MRプラスチック
飲料PET向けの他、MR-PPなどの自動車への採用増加に期待
CRプラスチック
飲料や高級繊維向けのPETに加え、検討段階や実証段階の市場が今後本格化
■バイオマスプラスチック 386億円(2.2倍)
バイオマスPETを中心に市場拡大。SAFの生産設備増加に伴い原料供給課題が緩和
総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 代表取締役 菊地 弘幸 03-3241-3470)は、循環型経済の実現に向けたグローバルな規制強化に合わせて企業のカーボンニュートラル対策が進み、様々な製品で採用が増加している、再生プラスチックやバイオマスプラスチックなどの環境配慮型プラスチックの市場を調査した。その結果を「2026年 循環型プラスチック・素材市場の新展望」にまとめた。
この調査では、MR(マテリアルリサイクルプラスチック)、CR(ケミカルリサイクルプラスチック)、バイオマスプラスチック、天然素材配合プラスチック、プラスチック代替紙、再生/バイオマス合成ゴム素材などの市場について最新の動向をまとめ、将来を展望した。
◆調査結果の概要
■再生プラスチックの国内市場
市場は、バイオマスPETやバイオマスPE、PLAを中心に形成されている。特にバイオマスPETは日本が世界最大の市場であり、飲料メーカーがサステナブル素材の1つとして採用し、飲料PETでの普及が進んでいる。バイオマスPEはレジ袋やゴミ袋、食品向け軟包装材に採用され、PLAは食品向けの透明容器や耐熱容器が主な用途である。
課題として、バイオマス原料が高価格であることがあり、現状バイオマスプラスチックはバージンプラスチックの2倍以上の価格となっている。バイオマスプラスチックの導入理由として環境対応による宣伝効果があるが、費用に見合わないとして採用が見送られるケースも多い。
国内では2030年以降、バイオマス素材の使用義務化(製品に対し一定比率の使用を義務化)が開始され、市場拡大につながると予想される。上流原料であるバイオマスナフサの供給にも課題があるが、2030年以降に、国内外でSAF(持続可能な航空燃料)生産設備の稼働が増加するとみられ、生産過程においてバイオマスナフサが生成されることから供給能力の向上が期待される。将来的には、食品分野向けを中心にバイオマスPSやバイオマスPP市場も本格的に立ち上がり、2040年の市場は400億円近くになると予測される。
◆注目市場
●再生PETの国内市場
【MR-PET】
家庭用の使用済み飲料PETボトルの回収・再利用がすでに定着しており、ボトルtoボトルの水平リサイクルや資源循環に対する意識が一般にも浸透していることから、市場は1,000億円を超える。また事業系の飲料PETボトルの回収システムも構築が進展している。
用途では、従来はシート向けが主体であったが、ボトルtoボトルが広がったことから、現在は飲料PETボトル向けが上回っている。その他に調味料などの食品用PETボトルや食品用トレーの他、近年は衣料やアウトドア用品向けの繊維でも、リサイクル材を用いることによる宣伝効果への期待感から採用が増えている。
飲料メーカーが使用済み飲料PETの水平リサイクルに注力していることや、繊維やシートなどでも廃PET由来の需要が堅調で、幅広い用途への展開が期待できることから、市場は今後も拡大が続くとみられる。各方面からの需要増加により、価格が高騰していることが懸念の一つであり、今後も旺盛な需要により供給はタイトになるとみられる。
【CR-PET】
MRと比較した際に、価格や回収・運搬・洗浄等のコスト高、CO2排出削減効果が低いことなどの課題があるが、これまで焼却されていた中品位廃PET製品や、着色PET製品、非食品・日用品・化粧品用PETボトルがリサイクルできることや、バージンPETと同等の品質や成形性を持つことが長所である。
飲料PET向けや高級繊維向けでの採用がみられ、今後も飲料PETボトル向けを中心に市場が拡大していくとみられる。国内外の法規制はMRを優先する傾向にあるものの、飲料業界や衣料業界がサステナブル化技術の一つとしてCRの開発を支援しており、今後の技術向上や開発促進が期待される。
●CNF強化プラスチックの国内市場
疎水化したCNF(セルロースナノファイバー)をプラスチックへ混錬・分散したバイオマス素材であり、ペレット(マスターバッチを含む)販売分を対象とする。2025年時点ではほぼ日本に限定された市場であり、製紙企業や化学系企業が主な参入企業である。
石油由来プラスチックの使用量削減に加え、比重が軽く高強度であることから、プラスチックの薄肉化や軽量化、CO2削減が期待できる。一方で耐衝撃強度や耐熱性、耐水性といった短所もある。
現状はスポーツシューズが主な用途で、市場は10億円未満だが、大手参入企業が設備を増強しており、2030年前後には自動車の内外装やエンジンルームなどで活用が進み量産化が期待される。価格の高さも課題であるが生産量の増加に伴い下落しつつある。将来的には量産化によって価格も下がり、市場は大きく拡大していくと予想される。また日本発の素材としてCMF(セルロースマイクロファイバー)強化プラスチックとともに政府が開発や事業化を支援する姿勢を見せており、後押しが期待される。
◆調査対象
マテリアルリサイクルプラスチック(MRプラスチック)2025/11/21
上記の内容は弊社独自調査の結果に基づきます。また、内容は予告なく変更される場合があります。上記レポートのご購入および内容に関するご質問はお問い合わせフォームをご利用ください、報道関係者の方は富士経済グループ本社 広報部(TEL 03-3241-3473)までご連絡をお願いいたします。
情報提供:JPubb