プレスリリース

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2025-10-17 00:00:00 更新

令和7年10月17日定例知事記者会見 2025年10月17日 - 発表事項 ●令和7年度県民表彰受賞者の発表 ●記者配布資料 質問事項 ●知事トップセールス(中東)の所感⑴ ●スポーツ・コンベンションセンター ●国政関係⑴ ●香港定期便欠航による本県への影響 ●鹿児島空港国際線の状況と今後の予定 ●クルーズ船受入れへの対応 ●ウナギの国際取引規制 ●住吉15番街区の利活用に向けた公募の実施 ●知事の還暦 ●国政関係⑵ ●自衛隊統合演習 ●馬毛島 ●サッカー等スタジアム ●知事トップセールス(中東)の所感⑵ ●県警不祥事 ●セグロウリミバエの初動対応 ●外国人材への県営住宅の提供 ●ハブ咬傷による死亡者の氏名公表 ●川内港唐浜地区国際物流ターミナル整備事業 ●洋上風力発電 ●国政関係⑶

更新日:2025年10月17日

令和7年10月17日定例知事記者会見

日時:令和7年10月17日(金曜日)午前10時00分~10時58分
場所:5階記者会見室(県庁5階)

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【発表事項】

  1. 令和7年度県民表彰受賞者の発表

記者配布資料(PDF:615KB)

【質問事項】

  1. 知事トップセールス(中東)の所感⑴
  2. スポーツ・コンベンションセンター
  3. 国政関係⑴
  4. 香港定期便欠航による本県への影響
  5. 鹿児島空港国際線の状況と今後の予定
  6. クルーズ船受入れへの対応
  7. ウナギの国際取引規制
  8. 住吉15番街区の利活用に向けた公募の実施
  9. 知事の還暦
  10. 国政関係⑵
  11. 自衛隊統合演習
  12. 馬毛島
  13. サッカー等スタジアム
  14. 知事トップセールス(中東)の所感⑵
  15. 県警不祥事
  16. セグロウリミバエの初動対応
  17. 外国人材への県営住宅の提供
  18. ハブ咬傷による死亡者の氏名公表
  19. 川内港唐浜地区国際物流ターミナル整備事業
  20. 洋上風力発電
  21. 国政関係⑶

(広報課)
それでは,ただいまより知事の定例記者会見を始めさせていただきます。
会見の円滑な進行のため,数値の確認等の詳細事項につきましては,追って担当課にご確認くださるようお願いいたします。
それでは幹事社の方,進行をよろしくお願いいたします。

(幹事社)
始めるに当たってのお願いです。発言される方は挙手をしていただいた上で,お近くのマイクを使って社名とお名前をおっしゃっていただくようお願いします。また,ご発言の際はできるだけマイクに近づいてお話しくださいますようお願いします。
携帯電話はマナーモードの設定をよろしくお願いします。
本日は,知事から発表事項があるということですので,よろしくお願いいたします。

【発表事項】

1.令和7年度県民表彰受賞者の発表

(知事)
県民表彰は,県民の福祉に貢献し,特に功績顕著な個人,団体で長年にわたり功労があった方を表彰するものであります。
受賞者を申し上げます。地方自治部門,渋谷俊彦様,それから,諏訪健筰様,次に,教育文化スポーツ部門,富永宏様,それと島津公保様,産業経済部門,小正芳史様,くらし・環境部門,髙田秋穗様,以上の6名に決定いたしました。功績等は配付資料のとおりであります。
県民表彰式は10月31日(金曜日)午前11時から議会庁舎本会議場で挙行いたします。

(幹事社)
発表事項に関しての質問のある方はお願いいたします。
ないようでしたら,続きまして,県政一般についての質問に移ります。
まず最初に,川内原発関連以外の質問とし,その後に川内原発関連の質問とさせていただきたいと思います。

【質問事項】

1.知事トップセールス(中東)の所感(1)

(記者)
11日から15日にかけて,塩田知事は中東のほうを訪問されてトップセールスを行われたかと思います。改めまして,そのトップセールスの内容,また狙い,意義,そして今の時点で思われる成果のようなものがありましたら教えてください。

(知事)
本県においては農林水産物の海外輸出を増やしていくということで,稼ぐ力の向上に努めてきております。これまで471億円と,目標とする500億円に近づいてきております。一方で,トランプ関税等の影響というものも懸念されるような状況にありまして,本県の主力である和牛,ブリ,お茶,こういったものの販路の多角化を,米国市場はこれまで同様,重要な市場でありますから,西部から中部,東南部への拡大ということをする中で,併せて,その他の地域への販路開拓をしていく必要があると考えております。
これまで,あまり輸出が多くなかったところでありますが,その一つとして中東地域,アラブ圏ということも一つの大きな市場であると考えております。そういった観点から,今回,サウジアラビア,ドバイといったところに非常に限られた時間でありましたけれども,関係の事業者の皆さまも含めてトップセールスに行ってまいりました。
サウジアラビアでは,大使館,現地の政府,農業の関係のところ,あるいはレストランの関係者との意見交換などを行い,また現地のスーパーでのセールス等を行ってまいりました。
また,ドバイでは,レストランの関係者等との意見交換のほかに,総領事の公邸におけるレセプション等で広くバイヤーの皆様や関係の皆様方に本県の食材のPRを行ってまいりました。
非常にサウジアラビアあるいはドバイは,少し地域で違いがございまして,サウジアラビアはアラブ圏でアルコール等は非常に厳しく,またハラール対応等が,これは両方どの地域でもありますけれども,求められるという部分で,和牛についてはやはりハラール対応というのが今後,量的な確保する上では必要かなと考えております。
いずれにしても,この地域でも本県の食材に対する評価というのは非常に高いものがあると感じました。特に高級な食材として,レストラン等でも富裕層の皆さんに非常に受け入れられる,そういった可能性があるのではないか。
また,ドバイなどは,特に湾岸諸国あるいはアラブ圏におけるゲートウエーといいますか,ショーケース的な役割も果たしていて,多くの外国の方もこの地域に来られているということで,富裕層をターゲットとした戦略というのが今後必要になってくるのではないかと思っております。
一方で,スーパー等もどんなものが売られているか見て回りましたけれども,必ずしも日本食材は多くありません。そういう意味では,一般の消費者の皆さんにはまだまだ浸透していない部分があるので,当然BtoBでレストランやバイヤー等の食材の関係の事業者との取引を今後拡大していきたい,そういった方々も今回レセプション等にも来ていただきましたので,そうした販路開拓の足がかりといいますか,そういったものが今回得られたのではないかなと思っております。
抹茶も,スーパーを見ますと中国製が出回っているんですけれども,日本の抹茶に対する需要というのは非常に多くて,今すぐにでも本物の抹茶が欲しいという事業者が多くいらっしゃいました。和牛についてはオーストラリアのハラール和牛といった,牛が先行的に市場の中では扱われているところがありますが,鹿児島,日本の和牛については非常に高級な食材ということで市場的には2つに大きく分かれているという感じで,現地の業者では富裕層向けの和牛とそのほかにもA4等級や,あるいは交雑種などさまざまな部位について,これからまた販路を開拓していく余地,そういったことも取り組んでいきたいというようなお話もございました。こういったことを考えますと,今後,中東地域における販路開拓についての成果というものが今後,期待できると思っております。

(記者)
今,今後の足がかりになったというようなご発言がありましたけれども,今の時点で今回の訪問を受けて,今後の展望ですとか,どうしていきたいというようなお考えはありますでしょうか。

(知事)
今も少し申し上げましたけれども,現地の市場について,またこれから詳しくマレーシア等も含めて調査をすることにしておりますので,その調査と今回のトップセールスの結果と,あるいはそこで得られた人的な関係,こういったものをしっかりとフォローアップしながら,販路開拓につなげていきたいと考えています。

2.スポーツ・コンベンションセンター

(記者)
9月議会で,9億円に上る設計関連予算の撤回を求める陳情が100件以上出されて不採択となりましたが,これまでも知事は県政かわら版などを通じて説明をされてきたというふうにおっしゃっていますが,この陳情の数というのはこれまでの説明では納得できないとか,もうちょっと説明してほしいという県民の意思の表れでもあると思いますが,こういう人たちに対しての今後の説明ということについては知事はどうお考えでしょうか。

(知事)
今回の議会においても,引き続き前回提出された方々が中心だと思いますけれども,設計費についての見直しの陳情というのが議会に多く出されたと考えておりますが,この理由等もざっと見ておりますけれども,県政かわら版を読んでいただければいろんな意味でご理解いただけるような内容が多いのではないかなと思っておりますが,なかなかそういったことがまだ伝わっていない部分というのもあろうかと思いますので,引き続き県民の皆様方には丁寧に説明をしていきたいと思っております。
今回陳情を出された方々にも,その陳情を出すしばらく前ですか,うちの担当課からもご説明にお伺いしたいと言ってはおりますので,調整等がつけば,そういったご理解をできるだけ得られるような取組をしていきたいと思っております。

(記者)
議会では,県側と県民の意見交換の場を求めるような陳情も出されていまして,これは継続審査となっていますが,そういう場を設ける,直接説明する機会を設けるということについてはどうお考えでしょうか。

(知事)
今申し上げたように,出前講座等も行っておりますので,そういったことができればまたそういったことも検討していきたいと思っております。

(記者)
昨年,不調だったPFI手法について,決算特別委員会が開かれまして,PFI関連の経費が6,000万円ぐらいに上るというのが決まりましたけれども,ここにかかった,PFIにかかった費用について,知事はどのようにお考えでしょうか。

(知事)
PFIの検討をする過程,こういった大型の施設を整備する過程においてPFI方式ということでいろんな検討する上では必要な経費だったのだろうと思っております。
そういう中で物価の高騰等,いろんな状況の変化によって整備の手法を変更するということになりましたけれども,そこでいろいろ仕様書等の検討に基づいて行っていただいた。そういった部分は現在の通常の手法においても活用できていると思っております。

(記者)
昨年不調だったPFIから方針転換されまして,従来型での設計者の公募が今月始まりましたけれども,この公募が始まったことについて,改めて思いを伺ってよろしいでしょうか。

(知事)
設計について公募を行っておりますけれども,多くの皆様に今関心を持っていただいておりますので,ぜひ,いい内容の設計ができるようにしっかりと今後また選定等を行っていきたいと思っております。

3.国政関係(1)

(記者)
先日,公明党が自民党との連立から離脱をされました。本県では,自民党県連が今後も公明党との協力関係を維持すると本部に報告をしたという動きもあったと思うんですが,まず,そういった連立政権の幕を閉じたことに対する受け止めをお伺いしてもよろしいでしょうか。

(知事)
国政の中でそれぞれの各政党がどういう形で協力,連携していくのかという枠組みが長年,自民党と公明党の間でなされていたものが,公明党が離脱をしたということでそれぞれの連携,協力の在り方については各政党の政策的な考え方をすり合わせた上で一致できれば連立なり連携をする,その部分がうまくいかなければまた別というような,そういうことだろうと思いますので,今回,この一連の流れの中で自民党と公明党の間でもそういった考え方の違いというものがあったということだろうと受け止めております。

(記者)
長年の自公政権が幕を閉じたことについて,県政で何か影響はあるというふうに思われますか。

(知事)
自民党,公明党の連携,連立が解消されたということもあるんでしょうけれども,今,少数与党の中で政権の枠組みがいろいろ変わってくる,そのことによる影響というのがあり得るのかもしれないと。そこは今どういった枠組みでの政権ができるのかというのをしっかり見極める必要があると思っております。

(記者)
具体的には,鹿児島県政での影響というのはまだそこまで大きくはあるとは思ってはいないというところですか。

(知事)
今はまだはっきりしないですね。今後の政権の枠組みとか,あるいは政権がどういう政策をお互いに一致して進めていくか,そういったことにかかってくるんではないかと思っております。

4.香港定期便欠航による本県への影響

(記者)
香港航空について,地震のうわさの影響で香港航空の運休が3月末まで伸びたことへの受け止めと,観光業などへの懸念とか影響を改めて教えてください。

(知事)
香港航空が長らく運休していて,10月26日以降も3月までさらに運休が続くということで,今後の復便に向けて,またさらに働きかけを行っていきたいと思っております。
要因としては,日本での夏に災害が起きるといったようなことの影響というのが大きいとは聞いておりますけれども,そういったことがないと払拭するような情報発信,通常の今,生活なり観光を楽しめる,そういった状況にあるということをしっかりと発信しながら,鹿児島への誘客に努めていきたいと思っております。
香港というのは,直行便市場としては大変重要な地域の一つだと思っております。観光への影響も懸念をされますので,そういったことを踏まえながら,直行便でなくても,経由便であっても鹿児島のほうに誘客できないかといったようなことも含めてさまざまなことを検討していきたいと思っております。

(記者)
今,復便に向けての働きかけとありましたけれども,知事自ら県として働きかけるために実際に現地に出向くご予定とかはございますでしょうか。

(知事)
今のところ,日程的に私自身がというのはちょっと難しいと思っておりますが,しかるべき者を現地に派遣して,香港航空あるいは現地の観光であったり,これまでの鹿児島との交流を支えていただいている方々への働きかけ等しっかり行っていきたいと思っております。

(記者)
今,再開に向けての働きかけをお伺いしたんですけれども,実際に再開の見通しについて具体的な時期だったり,決まっていたりとか,目標であったりとかそういうものはございますでしょうか。

(知事)
今のところはそういったものは全くはっきりしておりません。

(記者)
2026年度には鹿児島・香港交流会議があると思うんですけれども,少なくともそこまでには間に合わせたいといったようなお考えはございますか。

(知事)
できるだけ早い時期と思っておりますけれども,具体的にそこまでどういうふうになるかというのはまた今後働きかけて,現地でも話したりした結果等も踏まえて,また分析していきたいと思っています。

5.鹿児島空港国際線の状況と今後の予定

(記者)
鴻池エアーホールディングについて,弊社の取材ですと11月再開のイースター航空で鴻池が業務を受託する予定で調整しているとのことです。県としては,鹿児島空港のグラハン事業への新規参入というところを働きかけていたと思うんですけれども,知事から見て,誘致の効果というところについて何か感じるところがあれば教えてください。

(知事)
イースター航空のグラハンの受託についてはいろいろまだ最終的な調整を行っていて,まだ決まっていないと承知をしておりますけれども,今度新しくこれまでのグラハン業者に加えて新規参入があるということになりますと,鹿児島空港の受入れ体制がさらに強化されるということになりますので,インバウンドのさらなる誘致に向けて非常に期待をしているところであります。

6.クルーズ船の受入れへの対応

(記者)
鹿児島県内への2025年のクルーズ船の寄港回数が,15日のマリンポートへの寄港で年間の過去最多を更新したと思うんですけれども,改めて増加の背景や今後の展望だったり,県の取組というところをお聞かせください。

(知事)
クルーズ船については非常に増えてきておりまして,今ご指摘のように157回と過去最高で,今後も天候等いろいろありますけれども,さらに増えていくと期待をしております。
これはこれまでのいろんな欧米等でのセールスも行ってきた成果,そしてまた,鹿児島県の持っている自然,食,文化,こういった資源,こういったものが船社の皆さま,お客さま方に高く評価されている,そういったことが背景にあると思っておりますし,また実際に船が着いたときにそれぞれの港におけるおもてなし,こういったものが非常に皆さん方にも好感を持って迎えられている,そういったようなことがあるのではないかと思っております。

(記者)
今157回を超えていって,さらに増えていくということなんですけれども,今年,2025年の県内全体での寄港回数の見通しというものが分かっていれば教えてください。

(知事)
今後変わり得るところはあるかもしれませんが,現時点では大体180回ぐらいじゃないかなと見込んでおります。

(記者)
一方で,最も鹿児島県内の中で寄港の多いマリンポートかごしま付近では交通渋滞であったりだとか,公共交通機関の混雑とか,二次交通の問題とかもあったりするかなとは思うんですけれども,県として認識をされている課題であったり,それぞれの対応というところを教えてください。

(知事)
今の二次交通,バスやタクシー,こういったものがかなり課題ということは認識をしております。船社のほうにもできるだけバスを用意していただくようにお願いしたり,あるいはタクシー協会のほうにクルーズ船の入港と合わせてできるだけ配車をお願いしたりと,できるだけスムーズに市内なり,そのほかの地域に移動できるような形でお願いをしたり,あるいは水上交通を活用できないかとかというようなことも検討して,一部実施をしていただいております。
また,今後は少し港を分散させるといいますか,この前も指宿港のほうに入港することで南薩地域の観光にクルーズ船のお客様に行っていただきやすくしたりとか,あと,今後は湾奥のほうに行って霧島方面とか,いろいろこういった形での県内全体への波及効果を上げていく,そういった取組を今後,検討はしていきたいと思っております。

(記者)
今,寄港回数もかなり増えてきて,日本有数のクルーズ拠点となってきているとは思うんですけれども,寄港前後での宿泊だったり,飲食,観光が期待できる鹿児島発着クルーズの誘致について,県として取り組んでいることだったり,今後注力したいものがあれば教えてください。

(知事)
鹿児島発,鹿児島着,こういったものの誘致というのもこれまで行ってきておりますし,あるいは鹿児島発着のほかに鹿児島でのオーバーナイトができる,そういったようなことは引き続き,まだまだ数はそんなに多くないですけれども,船社のほうにもそういったセールスもしていきたいと思っております。

7.ウナギの国際取引規制

(記者)
ニホンウナギなどの国際取引に関する規制強化がEUで提案されているところです。採択されれば日本国内の流通にも影響が出ると見られているんですが,養殖のウナギ生産量日本一の鹿児島県として受け止めを伺います。

(知事)
ヨーロッパウナギのロンダリングの問題ということで,ニホンウナギも規制をというような話がヨーロッパのEUのほうから提案をされておりますが,これについては日本政府のほうでも反対を表明し,各方と今連携をしながら対応を行っていると承知をしております。
先般,私もいろんな外国の方とお会いする際にはそういったウナギの問題というのについては触れて,日本一のウナギの産地である鹿児島県としてはぜひこういったことについて,日本政府が今反対をしているので,その立場をサポートしてほしいということをお伝えするように県としてもしているところであります。

(記者)
今回の提案の背景には絶滅のおそれがあるとされているんですが,資源保護の観点で県としてお考えがあればお願いします。

(知事)
資源保護というのはやはり持続的にウナギの生産をしていく上でも,産地としても重要なことだと思っております。そういった観点から放流を行ったりというような資源保護の動きというのもやっていると承知をしておりますので,そういったことも含めて,今後,持続的にウナギの産地として,さらにウナギが皆さんの稼ぐ力にもつながるように取り組んでいきたいと思っております。

(記者)
ウナギの稚魚について,いわゆる闇流通が語られることがあるんですが,流通の透明化に関して,県が取っている対策があれば教えてください。

(知事)
対策として県自身が取っているかということについては,ちょっと私も詳しく承知はしておりませんが,やはりそういった透明性というのを確保していくということは国際的な,そういった観点からも今後は必要になってくるのかなと思います。

8.住吉15番街区の利活用に向けた公募の実施

(記者)
住吉町15番街区の公募の関連で,先日,国際観光を県として最優秀者に決定しましたけれども,知事として特に評価した点があれば教えてください。

(知事)
私自身といいますか,委員会のほうでも,今回の提案の内容というものを審査していただいて,ここに求められているMICE,バンケット,ホテル,こういった機能をしっかりと備えるということがまず一つある。
また,そのことによってにぎわいを創出して,回遊性をしっかりと確保するような取組ということがそこには書かれているということが,この提案内容としての評価のポイントだったのではないかと思っております。

(記者)
知事自身として,この施設は,この提案はいいなみたいなのは特に何かなかったですか。

(知事)
これからまたさらに内容を詰めていくということだと思いますけれども,宿泊の数であったりとか,あるいはMICEの機能,こういったものが備わっているということと,鹿児島のいろんな資源というものをやはり活用していただける,そういった施設だろうと思っております。

(記者)
県との協議でよりよい提案にということがあったと思うんですけれども,知事自身,ここはもうちょっと協議していきたいなとか,何か改善点等,今ご自身で考えられているものがあったら教えてください。

(知事)
改善点ということは,やはりそこに書かれていることをいかに効果的に実現していくかということだと思っておりますので,そこに来られる方,多くの方々が来られたときに回遊性をどういうふうに確保していくのかというようなことも含めて,あるいはこれはまだ議論が今後必要だと思いますけれども,スポーツ・コンベンションセンターとの連携というのをどういうふうに図っていくのかというようなことも含めて,引き続き今後の検討を続けていく必要があると思っております。

9.知事の還暦

(記者)
先日,知事が還暦をお迎えしたと思います。おめでとうございます。

(知事)
ありがとうございます。

(記者)
特に何か還暦を迎えて抱負等ありますか。

(知事)
抱負は,60という数字は非常に何となく重たい数字でございまして,少しこれからは健康にも留意しながら,またしっかりと県民の皆様のために働いていきたいと思っております。

10.国政関係(2)

(記者)
自公の連立の話でお伺いできればと思います。26年間続いた自公政権に幕が下りたということで,これまでの自公政権の評価などをお考えあれば教えていただければと思います。

(知事)
自民党と公明党とで連携をしながら比較的安定した政権運営というのをされてきたと思っております。よく言われるのが,自民党というのは非常に大きな視点からの国の在り方,こういったものを検討する。一方で,公明党というのはいわゆるよく言われる虫の目という,非常に市民生活,県民の生活,国民の生活,こういったものに密着した形でのボトムアップといいますか,生活に沿ったいろんな政策提案をしている。そういったものが組み合わさって,これまでいろんな政策を進めてきた,そういった印象を持っております。

(記者)
連立を離脱したときに,理由として政治と金の問題も挙げられていたと思うんですけれども,これから政治と金の問題についてどういうふうに取り組んでいくべき,またどういう姿勢で取り組んでいくべきというようなお考えもあればお伺いできればと思います。よろしくお願いします。

(知事)
政治と金の問題というのが非常にここ数年ですか,何回かの選挙において非常に大きなイシューになっていると思いますので,選挙の結果等も踏まえた形でどういった形でこれが見直しをしていくのか,そういったことについては各党いろんなお考えがあると思いますから,今回の公明党が離脱していろいろ政権の枠組み,協議等がなされる中で,また国会のほうで議論をしていただくべき事項ではないかと思っております。

(記者)
高市新総裁にどういうようなことを求められるかというのもお伺いできればと思います。

(知事)
高市新総裁は,総務大臣も長く務めておられますし,出身も東京ではなく地方ということで,地方の実情というものをよくご理解いただいているのではないか。また,総裁選に当たっても,地方創生に関する予算等についても充実をされるというようなこともおっしゃっていたというふうに思いますので,ぜひそういったことで人口減少等が進む地方の活性化ということを含め,様々な山積する課題に取り組んでいただきたいと思っております。

11.自衛隊統合演習

(記者)
昨日,自衛隊の統合演習に関連して,立民県連のほうから知事あててに抗議文が提出されたと思うんですけれども,内容としては,訓練の中で県内の民間施設が多く使われるので,知事は今回行った要請ではなくて,国のほうに出向いてしっかり抗議をして,県内でそういった民間施設を使わないように抗議するべきだったんじゃないかという内容だったと思うんですけれども,今回,知事が今回の訓練について要請にとどまって抗議しなかった理由と,あと,こういった訓練について,知事が抗議して訓練中止を求めるような選択肢があるのかという2点,まず,よろしくお願いします。

(知事)
今現在,我が国における安全保障の環境というのは大変厳しい状況にあると思っております。そういう中で,国においてさまざまな安全保障に向けての強化・充実,あるいは訓練,こういったことを行っている,こういったことについては理解し得るものだと考えております。
その上で,こうした訓練等については住民の皆さんの安心・安全,こういったものが重要でありますので,訓練に当たっては安心・安全に万全を期していただく,あるいは事故等あった場合にはしっかりと国の責任において対応していただく,こういったことを要請しているわけであります。
そういった中で,今回訓練を行っていますが,そういった何か安心・安全の上で事故等があったということがもしあれば,しっかりと国に対して再発防止等,あるいは原因究明,こういったことを申し上げる必要があると思っておりますし,こういった安心・安全が必要だということについては毎回,開促協等で上京した際には大臣にも直接そういったことを申し上げている,こういったことを今後も行っていきたいと思っております。

(記者)
そうすると今回,訓練の内容を見ると,国に中止を求めるほどの強度とか規模までには至っていないということですか。

(知事)
それを中止するという理由ということではないとは思います。

(記者)
確かに民間施設で訓練が行われることが鹿児島県では常態化していると思うんですけれども,この民間施設が今回,鹿児島空港も使われますけれども,そういった施設で訓練が行われることが常態化している点には,知事,どういうお考えをお持ちですか。

(知事)
常態化というのは全体として使われるということで,毎回鹿児島空港が使われるということではありませんけれども,有事の際にやはり自衛隊の施設が使えない場合に,鹿児島空港の利用の必要性ということが出てき得る,そのための慣熟訓練,必要な情報を取得するということでは理解し得るものだと思っております。

(記者)
そうすると,今の規模とか使われ方を見ると,すぐにやめてほしいというようなことを求めるほどではないかなという。

(知事)
必要な範囲で対応をされているものだと思っております。

12.馬毛島

(記者)
先日,馬毛島の工事でまた1人けが人が出てしまいましたけれども,県のほうでまた再発防止するようにまた求められていました。何回も要請されていく中でなかなかこういう事故が絶えず起こっていますけれども,それの現状について,知事の受け止めというのはいかがでしょうか。

(知事)
馬毛島の建設の工事に伴って幾つか事故が発生をしているということで,先般も指を切断するという大変痛ましい事故が起きたということで,それぞれ事故の対応というのは違っておりますけれども,やはり工事は馬毛島に限らず,安全第一ということであります。どうしてそういう事故が起きたのかと,今回まだ原因については究明中だと思いますが,不注意に手を入れたのか,あるいは手を入れているときに不注意にそれを動かしたのか,どういった状況でなぜそれが起きたのかということをしっかりと調査,究明をして,再発防止にしっかり取り組んでいただく必要があると思っておりますし,今後もそういった安全教育等をしっかりと現場においても行っていただきたいと思っております。

(記者)
事故が重なる,その事故ごとでけがの具合だったり,場所だったりは違うと思うんですけれども,再三,再発防止を要請する中であそこの馬毛島,特に安心・安全が,住民への理解というのが一番重要なところだと思うんですけれども,そういう再発防止でずっと求め続けている中でなかなか絶えず起きてしまっている現状というところについて,知事自身のお気持ちだったり,受け止めをお伺いしたいです。

(知事)
今申し上げたことの繰り返しになりますけれども,いろんな事故が起きる,そういった事故が起きることについてはやはり繰り返し再発防止策をしっかりと原因究明とともに行うということに尽きるんだと思っております。

13.サッカー等スタジアム

(記者)
サンロイヤルホテルの移転のあたりでお尋ねしたいと思います。
ホテル跡地は鹿児島市と県も連携して整備されて,サッカースタジアムの候補地になり得るという考えを知事もお示しだと思うんですけれども,移転した後の跡地についてどうされるかというものを県として,サンロイヤルホテル側に何か意向を確認したりとか,そういう計画はありますでしょうか。

(知事)
跡地をどうするかという問題というよりも,おそらくサッカースタジアムをどうするかというお尋ねかなと思います。
サッカースタジアムについては今,鹿児島市と候補地をリストアップして,今後,比較検討した上でしかるべきタイミングでどこというふうに決定をしていきたいと思っております。
その中の一つの候補地として,サンロイヤルホテル跡地というのもなり得るものだということは,鹿児島市とも認識は共有しておりますが,まだそこで決まりということではありませんので,まだそういう段階ではないと思っております。

14.知事トップセールス(中東)の所感(2)

(記者)
もともとトランプ関税等で県産品の国外輸出が不安定化する中での多角化ということで,そういう方向もあるのかなというふうに受け止めて,知事も現地に行かれて,それなりの成果をお感じになられたということなんですけれども,今後,例えば国外輸出の中でどのくらいの割合に中東,東南アジアも含めてイスラム圏への輸出をイメージを持っていらっしゃるのか,もし10年先,20年先,もしくは直近ではどのくらいというような目標といいますか,そういうところがあれば教えてください。

(知事)
まだそこまでの数値的にどれくらいというところまではいっておりません。今,取っかかりができたという段階でありますから,今後の市場開拓がどこぐらいまでできるのかということは他の産地,あるいは他の国との競合等も踏まえて,どういうふうになっていくかということはもう少し時間をかけて考える必要があると思いますし,先ほど申し上げたような調査とか,今検討している国際戦略の中でまた議論をしながら方向性を出していきたいと思っております。

(記者)
和牛の輸出についても意欲をお持ちのようなお話があったんですけれども,たしか私の記憶が正しければ,昨年,宮崎県,和牛としてのライバル県である宮崎のほうでは,ハラール認証を得られる施設がJA,経済連の連携も含めて建設されていると思うんですけれども,隣県に比べてちょっと一歩遅れているようにも見えるんですが,このあたり,例えば県内の企業にそういうところを求めていくとか,もしくは支援していくとか,そのあたりがもし思いがあれば教えてください。

(知事)
イスラム圏に輸出するときにはハラール対応というのが必要になってきますので,そこの施設というのが当然必要になってまいります。鹿児島県でも事業者のほうで10年ちょっと前ぐらいから,ずっとハラールのと畜場ができないかという検討も一部なされたことはありましたけれども,鹿児島県の場合,和牛と併せて豚の生産が非常に盛んで,と畜場の立地というのが非常に県内では難しいというようなことも聞いております。そういった観点から,県内の事業者も隣県の熊本のと畜場を整備することで,そこからの輸出も検討したり,今それが進められつつあると考えております。

15.県警不祥事

(記者)
昨日来,県警の巡査部長が正当な理由もなく,服を着用した他人のお尻付近や後ろ姿を撮影したとして,減給1か月の懲戒処分を受けているという報道がなされています。8月8日付の処分なんですけれども,県警は私的な行為における事案として公表基準に満たないとして正式な発表はしておりません。昨年夏以来の再発防止対策の策定後,不祥事がなお続いていると。県警の警察委員会では3月に不祥事の処分の基準の見直し,これの検討についても要望がなされ,知事も事あるごとに再発防止対策の徹底に言及してきています。なお続くこの県警の状況についての所感をまずお伺いしたいというのが1点。
処分基準の見直し,これに公表の在り方も関わってくると思うんですけれども,今回の事案,8月8日付処分ですけれども,公表はなされておらず,9月の警察委員会等でも一切の説明がありませんでした。こういった状況についてどのように見られるのか,それについても見解を聞かせてください。

(知事)
県警の不祥事ということで,一連のこれまで続いているということの中でのまた不祥事ということで,なかなかこういったことが根絶されないということで引き続きしっかりと再発防止対策,あるいは職員に対する意識の啓発等の取組というのは継続をしっかりとしていただきたいと思っております。
また,処分の在り方,あるいはその公表ということについては,私的なことであっても,県庁,そのほか国がどうだったかというとちょっと確認をする必要があると思いますけれども,私的なことだから公表しないということでは必ずしもないんではないかなというふうに思っております。やはり公務に携わる者としてはしっかりと県民の皆様に対してその役割を果たしていく必要があると思いますし,その上ではやはり信頼を得る必要があると思っておりますので,その辺の対応について,適切であるのかどうかということについてはまた検証する必要があるのではないかと思っております。

16.セグロウリミバエの初動対応

(記者)
今年の3月に初めて県内で確認されて,今月6日の時点で340匹余りが誘殺されているところです。この状況について,知事の認識を伺いたいと思います。

(知事)
セグロウリミバエが奄美の地域で飛来して確認をされているということで,アフリカの植物の除去等を行って初動対応をしているわけですけれども,非常に蔓延というのが危惧される,そういった状況にあると思っております。

(記者)
鹿児島に先んじて発生した沖縄県では,植物防疫法に基づく緊急防除が続いています。今後の対策,対応について何かお考えがあればお願いします。

(知事)
今のところは寄主植物の除去等をしながら確認をしたりということかと思っております。沖縄での対応というのは不妊虫の放飼とかいろいろあるかと思いますが,そういったことも含めて,今後しっかり対応を注視していきたいと思っております。

17.外国人材への県営住宅の提供

(記者)
前回の議会の中でも話題が出ました県営住宅の外国人材の目的外利用での事業者の貸出しについてお伺いをしたいと思います。
前回の議会で空室が常態化している県営住宅について,外国人材の住居確保のために目的外利用で活用して,事業者に貸し出す取組というのを検討して始められたというふうに聞いております。一方で,これニュースになりまして,ネット上ではJICAのホームタウンの時期とかぶったということもありまして,日本人に貸し出すべきだですとか,慎重に進めるべきだと,そういった声というのは非常に多く,195件全体で上がっております。X(エックス)上でも関連するポストが目立つなど,そういった状態に一時なっていたかと思いますけれども,背景には外国人材の増加というものがあると思いますが,知事として,今回の県としてのこの取組の意義ですとか背景,また,こうした声に今後どう対応していくか,もし今の時点でお考えがありましたら教えてください。

(知事)
鹿児島県においても,人口減少が進む中で,外国人材の活用というのが非常に進んできております。現在,17,000~18,000人の外国の方が鹿児島県に来て,それぞれの業種あるいはそれぞれの地域において,地域経済を支える貴重な人材として活躍していただいているということで,今後もさらにこの受入れというのは進んでいくものと考えております。
こうした中で,やはり住居の確保ということも一つの課題になっておりまして,そういった観点から,こうした県営住宅で需要があるところは当然県民に優先的に入っていただくわけですけれども,長年にわたり県民の皆さんが入居されていない,そういった,あるいは今後の見込みというのも踏まえた上で,空室について企業のほうに貸出しをする,こういうことでありますので,県民の皆様にもそういった観点からご理解をいただきたいと思っております。
全体が約1,800戸ぐらい,そういった空室がある中での160戸ぐらいをそういった対象として,これは県営住宅の貸出しに当たっての目的外利用というのも法令でも認められている,そういった範囲の制度の中にあって実施をしているということでありますので,入りたい人を差し置いて外国人を取る,そういうようなことではありませんので,そういった県民の皆さんの需要がある場合にはしっかりと県民の皆さんに入居していただく。また,そういったことで使われていない,あるいは見込みがないといったような部分,そういったものについての外国人の皆さんに有効に活用していただく,そういったことであります。

18.ハブ咬傷による死亡者の氏名公表

(記者)
10月10日に発表された奄美群島内でのハブ,男性がかまれて死亡されたという発表が10月10日に県のほうからありました。この発表の内容について,男性の詳細ですとか,かまれた場所というのが伏せられた状態で発表されていました。ここについて問い合わせてもちょっとお答えできないというような状態ではあったんですけれども,こうした発生した場所とか,そういったところは県民の注意喚起にもつながるかなと感じているんですが,そうしたところを発表しない理由というのがありましたら教えてください。

(知事)
場所を発表していないというのは,よく私も承知はしておりませんでしたけれども,県民の皆さんにどういった形でそれを注意喚起するかということについてはまた検討したいと思います。
徳之島とか奄美大島というところは,ハブが特定の1か所だけということでは必ずしもありませんので,特定の場所ということが個人が特定されるとか,恐らくそういった配慮なんだと思いますけれども,そういった観点とは別に,ハブというものがどういったところにいるかということを再度皆さんに注意喚起をするなど,そういったことは必要なことだろうというふうに思っていますし,道路を通るときは端っこじゃなくて真ん中を歩くとか,皆さん,地域の人はよく認識はしていると思いますけれども,そういったことを改めて注意,対応,こういったことはまた注意喚起をしていきたいと思います。

(記者)
2014年にも同様の発表がありまして,このとき県は,瀬戸内町でですとか,あと,男性の年というのを公表されていました。ぜひそういった情報を明らかに今後していただけると非常にありがたいなと思っていますので,ご検討のほどよろしくお願いいたします。

19.川内港唐浜地区国際物流ターミナル整備事業

(記者)
先日,知事は直接,要望を受けられたと思うんですけれども,市側は積荷を一時保管する上屋の整備というのを県に求めていて,利用業者の方も直接お話しされていましたが,この上屋がないと積み荷のトレーラーで運搬する追加作業が発生するなど,費用も非常にかさむということで,その場で訴えられたんですけれども,知事は整備事業の中に含まれていないというようなご回答だったかと思います。こういった上屋ですとか電源の設備,港としての機能をなさないというような指摘を受けているわけですけれども,県として,知事として何か対応を具体的にお考えになられるおつもりはありますでしょうか。

(知事)
前回の要望のときにそういった上屋の今あるところではなく,別のところに新しくというようなご要望をいただきました。これについては,この港湾の整備事業の中の対象には含まれていないという中でどうするかということで,これまでも事業者等とも調整をしてきていると聞いております。
この要望を受ける前の段階では,そこの上屋についてはその場所のままでいいというふうに事業者の皆さんから理解を得ていたということであったようですが,改めて新しくそういった要望が出てきたということでありますので,事業者の皆さんともまたお話をした上でどういった対応が取れるのかというようなことは検討していきたいと思っております。
また,これが上屋を造るということになりますと特定の,今考えられるのは1社だけですので,1社のためにそういったことで整備をするのがいいのかどうか,あるいはその場合の料金とかどうするのかとか,いろんな検討事項があると思いますので,事業者あるいは地元の薩摩川内市とも今後,議論していきたいと思います。

(記者)
協議を続けていかれるということですか。

(知事)
はい。絶対駄目ですとか,やりませんとかそういうつもりではなくて,やはり事業者の皆さんのご意見もお伺いしながら,しっかり協議はしていきたいと思います。

20.洋上風力発電

(記者)
秋田と千葉の両県の海域で洋上風力計画がありましたけれども,そこで三菱商事が撤退するという事案がありました。鹿児島県も今年初めて情報提供されて,準備区域ということでしたけれども,来年度以降もいちき串木野市沖で情報提供されていくというお考えを示していらっしゃいますけれども,こういった大手企業の撤退というのをどのように受け止めていますでしょうか。

(知事)
大手企業の撤退,三菱の撤退ということがあったわけですけれども,それぞれ個別の事情というのがあるんだろうと思っております。三菱の,大手の事業者が当初から採算をしっかりと見込んでおられたのかどうかとか,そういったこともありますし,地域ごとにいろいろ状況も違うと思いますので,それは秋田なりの地域においてはそうだったということでありますから,そのことをもって鹿児島でも事業が成り立たないとか,そういうことでも必ずしもないと思いますので,今後も引き続きその状況等についてはしっかりと見ながら,また情報提供等していきたいと思っております。

(記者)
洋上風力をめぐっては,部品の海外調達比率が高いですとかいろんな問題も出てきているんですけれども,県としてはやはり洋上風力にチャレンジしていく意義があるというか,知事としてはそのように思っていますか。

(知事)
再生可能エネルギーの導入促進ということはカーボンニュートラルを実現する上でも一つの大きな手法だと思いますので,そういったことの可能性ということについては引き続き検討していきたいと思っております。

(記者)
陸上を含む県内の風力発電の影響などについては,懸念は特段ありませんでしょうか。

(知事)
陸上の。

(記者)
今,既存である風力発電への影響ですとか,そういったことは洋上風力の関係でいろいろと撤退の動きなどがある中で。

(知事)
影響というのはどういう意味ですか。

(記者)
今,既存の影響というのはないですか。

(知事)
既存の陸上風力への影響というのは特にないんじゃないですか。あまり想定しておりませんけれども。

21.国政関係(3)

(記者)
首相指名選挙を控えていて,各党の連立協議が続いていますけれども,政局が不透明,不安定になっている中で県政への影響というのをどのように考えてらっしゃるか,またそこにどう対応する必要があるかということをちょっとお聞かせいただけますでしょうか。

(知事)
先ほども申し上げたように,どういう枠組みの政権なり,あるいは合意した政策が推進されるのかということによってどうなるのかということかと思いますけれども,そういったことはしっかりと注視をしていきたいと思いますし,今後の対応としてはやはりこれから多党化している中で少数与党ということですから,イシューごとにおそらくいろんな議論というのが個別になされるということだと思いますので,本県にとっての重要な案件については,それぞれステークホルダーとなるような政党とのコミュニケーションというのも必要になってくると思いますので,そういった部分については全国知事会の阿部会長もそういうようなこともおっしゃっておりますから,県としても一緒になって,そういった取組をしていきたいと思っております。

(記者)
新たな首相はまだ選出されていないんですけれども,新首相に求める政権運営ですとか,どのような政策というのを期待されていますでしょうか。

(知事)
これもさっきの繰り返しかもしれませんけれども,人口減少社会の中で地域をいかに維持,発展させるかということが地域で大きな課題になっておりますので,あるいは経済的に稼ぐ力の向上,あるいは子ども・子育てといったような部分であったり,地方の活性化に向けた施策というものをしっかりと取り組んでいただければと思っております。

(幹事社)
ほかに質問ある社はありませんでしょうか。
それでは,県政一般に関しての質問は終了したいと思います。
続きまして,川内原発関連について質問のある社はお願いします。
質問はないようですので,これで終わります。

(広報課)
それでは,これをもちまして知事の定例記者会見を終了させていただきます。

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総務部広報課

電話番号:099-286-2095


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