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2025-09-10 00:00:00 更新

定置用蓄電システム向け蓄電池の世界市場を調査

第25092号

定置用蓄電システム向け蓄電池の世界市場を調査

― 2045年世界市場予測(2024年比) ―
■定置用蓄電システム向け蓄電池 13兆7,938億円(3.8倍) 系統用が市場をけん引
リチウムイオン電池を中心にレドックスフロー電池やナトリウムイオン電池も採用増

総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 社長 菊地 弘幸 03-3241-3470)は、世界各国で再生可能エネルギーへの転換および脱炭素化への移行が積極的に進められる中、再エネの主力電源化を実現する技術として注目が集まる定置用蓄電システムに搭載される蓄電池の電池種別市場を調査した。その結果を「定置用蓄電池・ESS関連市場の現状と将来展望 2025」にまとめた。

この調査では、住宅、業務・産業、系統/再エネ、UPS/基地局など分野別に定置用蓄電システムに搭載される蓄電池市場の現状を分析し、将来を予測した。市場をけん引するリチウムイオン電池(LiB)については、LFP系/NCM・NCA系といった種類別の分析も行った。また、中国で開発や量産化が加速しているナトリウムイオン電池(SiB)も新たに対象とした。注目度が高まっている長時間の充放電技術により電力バランスを調整する長期エネルギー貯蔵技術(LDES)についても国内外の参入プレーヤーの動向を整理した。

◆注目市場

●系統用蓄電システム向け蓄電池の世界市場

日本では、スタンドアロン型で直接系統連系し、需給調整市場や卸電力市場、容量市場などの各種電力市場で電力を取引、運用して収益を獲得する、蓄電所と呼ばれるビジネスモデルを中心に系統用蓄電システムの導入が急増している。補助金などを活用した案件に加え、システムコストが低下したこと、現状の需給調整市場での高価格応札・約定を受け、補助金を利用せず早期に蓄電所プロジェクトの展開を進める動きが活発化している。2025年から蓄電所の運転開始が相次ぎ、2030年頃まで活況が続くとみられる。

海外では、国家主導で導入目標が示されている中国の市場規模が大きい。欧州では、高い再エネ導入目標とともに、火力発電所の廃炉や縮小を目標として掲げていることから、電力安定供給のために蓄電池の重要性が高まっており伸びている。北米は、電力会社による大型蓄電システム導入などにより需要が増えている。その他のエリアでは、豪州やインドでの導入が多い。

蓄電池市場としては、すべてのエリアでLiBがけん引している。電池種別では、今後もLiBの採用が中心とみられるが、レドックスフロー電池(RF)やSiBなどを採用するプロジェクトも増加するとみられる。SiBは、中国で実証プロジェクトが進められており、2025年にはLFP系LiBとのハイブリッド蓄電システムのプロジェクトもみられた。またレドックスフロー電池は、安全性や長寿命性などが強みであり、中国での導入が盛んであるほか、欧米、米国、豪州でのLiB以外の電池種での公募案件の採用に向けた動きがみられる。

◆調査結果の概要

■定置用蓄電システム向け蓄電池の世界市場


情報提供:JPubb

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