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2025年09月05日
中国電力株式会社
当社は、俣野川発電所4号機(揚水式発電、所在地:鳥取県日野郡江府町、定格出力:30万kW)における発煙および運転停止事象(2025年6月17日お知らせ済み)について、本日、原因調査結果を取りまとめ、再発防止策を策定しましたのでお知らせします。
原因調査の結果、4号機の発電主回路用の遮断器(以下「スイッチ」)が俣野川発電所の使用条件に適した耐久性を有しておらず、内部の部品が想定より早く消耗していたことを確認しました。これにより、同号機の停止のためスイッチにより送電線と発電機を切り離した際、アーク放電※を消滅させることができず、スイッチ内部の圧力が高まったことで破裂に至ったものです。
この原因調査結果を踏まえ、スイッチを俣野川発電所の使用条件に適した耐久性を有するものに取り替える等の再発防止策を実施することとしています。
なお、本事象において白煙として見えたものは、破裂によって生じた微細な霧であったことを確認しており、消防署により火災ではないと判断されています。
本件により、地域の皆さまをはじめ、多くの方々にご心配をおかけしたことをお詫び申し上げます。
当社としては、このたび策定した再発防止策を確実に実施することで、発電所の安全管理に万全を期してまいります。
※アーク放電
高温と強い光を伴いながら空気中を電流が流れる現象。スイッチで送電線と発電機を切り離す際に発生するため、通常はスイッチ内部の発生箇所に不燃性のガスを吹き付けることで速やかに消滅させる。
1.原因調査結果
調査の結果、以下の内容を確認し、本事象の原因を設備の不備によるものと結論づけました。
2.再発防止策
原因調査結果を踏まえ、以下のとおり再発防止策を策定しました。
3.社外関係機関へ迅速・確実に情報提供する体制整備
再発防止策の実施に加え、俣野川発電所の現場情報をより迅速・確実に自治体等の社外関係機関と共有できるよう、以下のとおり体制を整備します。
なお、1・2号機については、4号機とスイッチの型が異なり、稼働に安全上の問題がないことを確認できたため、運転を再開しています。
以上
情報提供:JPubb