2025 年 7 月 30 日
沖 縄 電 力 株 式 会 社
宮古第二発電所供給用蓄電池の営業運転開始について 当社は、宮古島系統における電力需要増および今後予定されている既設発電設備廃止後の供給力確保に向け、2024年11月より宮古第二発電所供給用蓄電池の新設工事を進めてまいりましたが、本日、営業運転を開始しましたのでお知らせします。
現在の宮古島系統における供給力設備は、太陽光発電などの再生可能エネルギーと、重油を燃料とするディーゼル発電機等で構成されていますが、晩のピーク対応を目的に、環境性はもとより、経済性や運用性を含め様々な検討を行い、供給力対策としては当社初となる蓄電池を新設しました。
今回営業運転を開始した供給用蓄電池は定格出力が12,000kWで、今後はディーゼル発電機7台、ガスタービン発電機3台と合わせて、総発電容量106,000kWで宮古島系統の電力供給を担うことになります。
<供給用蓄電池設備の概要>
電 池 種 類:リチウムイオン電池
定 格 出 力:12,000kW
定 格 容 量:48,000kWh
電 池 コンテナ数:20 台(メーカー:Gotion High-tech)
P C S※出 力:2,750kVA×5 台(メーカー:富士電機(株))
発注先:(株)ネクステムズ
宮古第二発電所供給用蓄電池外観
※PCS(パワーコンディショナー)
蓄電池から充放電される直流電力(DC)を家庭で使用できる交流電力(AC)に変換する装置。
<蓄電の仕組みと期待される効果>
今回導入する蓄電池には、日中にディーゼル発電機および各家庭などに設置された太陽光発電などの再生可能エネルギーから蓄電を行い、晩ピーク発生時に蓄電池から放電を行います。
太陽光発電などの再生可能エネルギーからも蓄電が行われる結果として、再エネの出力抑制が低減されることにより、環境省が定める脱炭素先行地域に指定されている宮古島市における再生可能エネルギーの導入拡大に資することが期待されます。
当社は、沖縄のエネルギーを支える事業者として、引き続き沖縄地域における安定供給に取り組むとともに、沖縄県の脱炭素社会の実現に貢献してまいります。
<宮古島市の概要>
・沖縄本島の南西約 300km に位置し、宮古島・池間島・来間島・大神島・伊良部島・ 下地島の 6 島からなる。
・面積:約 204km2
・世 帯 数:約 30,931 世帯(2025 年 5 月末現在)
・人口:55,490 人(2025 年 5 月末現在)
〔引用:宮古島市ウェブサイト〕
・最大電力:76,891kW(2024 年度)
宮古第二発電所
宮古島市平良字荷川取 616-3
以上