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2025-07-24 00:00:00 更新

大江山製造所ロータリーキルンのエネルギー転換工事が完了しました(石炭→LNG)

2025 年 7 月 24 日
日本冶金工業株式会社


大江山製造所ロータリーキルンのエネルギー転換工事が完了しました(石炭→LNG)


製造工程における CO2削減の一環として、当社大江山製造所(京都府宮津市)で稼働中のニッケル製錬用ロータリーキルン(回転式窯)のエネルギー源を石炭から LNG に転換する工事がこのほど完了しました。なお、本投資は環境省の「SHIFT 事業」に採択されており、投資額の 1/3 が補助金として交付されます。


1.経緯


大江山製造所では「カーボンレス・ニッケル製錬への挑戦」を掲げ、以下①~④の施策を進めております。詳細は 2022 年 3 月 25 日付の IR ニュース(以下 URL)をご参照願います。


https://ssl4.eir-parts.net/doc/5480/tdnet/2099171/00.pdf


①エネルギー転換/エネルギー源の石炭から LNG、再生燃料等へのシフト
②カーボン代替/ニッケル還元材料の石炭(無煙炭)から廃プラ等へのシフト
③リサイクル原料の多様化と使用拡大/使用リサイクル原料の多様化による、ニッケル鉱石からリサイクル原料(ニッケル含有都市鉱山)へのシフト
④副産物・廃棄物低減、活用/副産物(ナスファインサンド)の再利用、低減等


今回は①のエネルギー転換として、ロータリーキルンのエネルギー源を石炭から LNG へ変更したものです。


2.投資の概要


(1)投資内容


①LNG サテライト設備(LNG 貯蔵タンク、気化器、配管敷設工事など)
②キルンバーナー、ガバナユニット設置など


(2)投資金額:約 5 億円


本投資に関しましては、環境省の令和 5 年度~7年度の二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(脱炭素技術等による工場・事業場の省 CO2化加速事業(SHIFT 事業))の対象として、投資額の 1/3 が補助金として交付されます。


完成した LNG サテライト設備(敷地内で貯蔵)


3.期待される効果


今回のエネルギー転換による大江山製造所での CO2 排出削減量は、年間約 1 万 4 千 CO2トンを想定しています(大江山製造所全体で約 16%の削減量に相当)。また、石炭に比べLNG は不純物含有が極低のクリーンエネルギーのため、生産物であるフェロニッケル中の忌避元素(リン、硫黄)の低減も期待されます。さらに燃焼時の無煙化により、キルン炉内の視認性良化による監視精度の向上や、燃焼設備周辺の環境良化も見込まれます。


大江山製造所では、今後も「カーボンレス・ニッケル製錬への挑戦」の施策を進め、資源循環型ものづくりおよび CO2排出量の削減に努めてまいります。


大江山製造所のロータリーキルン


本件に関するお問い合わせ先:
大江山製造所製造部(電話:0772-46-2421)

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