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2025-06-10 08:40:00 更新

伊方発電所における通報連絡事象(令和7年5月分)および通報連絡事象に係る報告書の提出について

令 和 7 年 6 月 1 0 日
四 国 電 力 株 式 会 社


伊方発電所における通報連絡事象(令和7年5月分)および 通報連絡事象に係る報告書の提出について


○ 令和7年5月に、当社から愛媛県および伊方町ほか関係自治体に通報連絡した事象は、以 下 の 2 件 で す 。 本 事 象 は 、 法 律 に 基 づ く 報 告 事 象 に 該 当 す る も の で は な く 、 また、環境への放射能の影響もありませんでした。


事 象
発生月日
発表月日
県の公表区分


1.伊方発電所3号機 機器用水配管からの水漏れについて


5 月 10 日
6 月 10 日


2.伊方発電所3号機 衛星電話の一部使用 不能による運転上の制限の逸脱について
5 月 21 日
5 月 21 日


○ 過去に発生した以下の通報連絡事象について、その後の調査結果を踏まえた原因と 対策をとりまとめ、愛媛県および伊方町ほか関係自治体に報告書を提出いたしました。


事 象
発生月日
発表月日
県の公表区分


1.伊方発電所2号機 自動火災報知設備の 不具合について


2 月 5 日
3 月 10 日


2.伊方発電所 放射線総合管理システムの データ伝送停止について


2 月 11 日
3 月 10 日


3.伊方発電所 火災受信機盤の異常信号の 発信について


3 月 16 日
3 月 17 日


県の公表区分 A:即公表
B:48 時間以内に公表
C:翌月 10 日に公表
PP:可能となった段階で速やか に公表


(別紙1)伊方発電所における通報連絡事象の概要(令和7年5月分)
(別紙2)伊方発電所における通報連絡事象の報告書概要


以上


別紙1


伊方発電所における通報連絡事象の概要(令和7年5月分)


1.伊方発電所3号機 機器用水配管からの水漏れについて


通常運転中の伊方発電所3号機において、タービン建屋1階(管理区域外)の床面に水たまりがあることを確認し、5月10日3時10分、保修員が機器用水※配管からの漏えいであり、詳細な点検が必要と判断しました。


点検の結果、機器用水配管の溶接部からの漏えいであることを確認したことから、当該配管の取り替えを行い、漏えいがないことを確認し、同日17時50分、通常状態に復旧しました。


漏えいした水は機器の洗浄等に使用する水で、漏えい量は約1.5リットルと推定しています。また、漏えいした水はふき取り等実施し、全て回収しました。


なお、本事象によるプラントへの影響および環境への放射能の影響はありませんでした。今後、詳細を調査します。


※ 主に町水道から供給された水を発電所内のろ過水貯蔵タンクに貯蔵しておき、ポンプのシール水や、2次系機器の点検等の作業時に機器の洗浄等に使用する水。


伊方発電所3号機 機器用水配管 概略図


ろ過水貯蔵タンク3号


復水脱塩装置エリア


当該箇所
機器用水
作業用ホース接続口
凡例
弁(開状態)
タービン建屋
その他機器へ


2.伊方発電所3号機 衛星電話の一部使用不能による運転上の制限の逸脱について


通常運転中の伊方発電所3号機において、5月21日11時27分、中央制御室に設置している衛星電話設備1台が使用不能となっていることを確認しました。これにより、同時刻に、原子炉施設の保安規定に定める運転上の制限※から逸脱したと判断しました。


その後、使用不能となっていた衛星電話設備1台を予備品に取り替え、通話確認を行い良好であったことから、同日13時42分、運転上の制限を満足していることを確認しました。


なお、本事象によるプラントへの影響および環境への放射能の影響はありませんでした。今後、詳細を調査します。


※ 保安規定では、安全機能を確保するために必要な機器の台数等を「運転上の制限」として定めており、衛星電話設備は、合計12台が動作可能であることを求めている。


別紙2


伊方発電所における通報連絡事象の報告書概要


1.伊方発電所2号機 自動火災報知設備の不具合について


○事 象


伊方発電所2号機は、廃止措置中のところ、2月5日0時35分、タービン建家に設置している複数の火災感知器※1が作動しないことを示す信号が発信しました。


調査の結果、タービン建家の火災感知器の1つに不調があり、運転員が火災感知器のヘッド※2


の取り替え作業を実施していたところ、火災感知器の台座が外れ、その際に火災感知信号の短絡を監視する装置が動作し、複数の火災感知器が作動しなくなったものと推定しました。


その後、保修員にて不調のあった火災感知器および台座の取り替えを行い、2月5日9時35分に通常状態に復旧しました。


なお、取り替えまでの間は、火災感知器が作動しなくなったエリアに監視人を配置し、火災がないことの監視を行いました。


本事象によるプラントへの影響および環境への放射能の影響はありませんでした。


※1 火災を感知する方式の違いで熱感知器、煙感知器および炎感知器があり、当該感知器は煙感知器である。
※2 熱や煙、炎を感知し、信号を発信する部分で、台座に取り付け固定されている。


○原 因


調査の結果、複数の火災感知器が作動しなくなった原因を以下のとおりと推定しました。


①台座が外れた火災感知器が設置されている1,2号機のタービン建家は、自然換気のため湿気等がこもり易い環境となっています。そのため、台座に設置されているヘッドとの接続部分の金属が酸化し、火災感知器の台座からヘッドが外れ難い状態になっていました。


②高所に設置されたヘッドを着脱するための専用工具を使用し、数回にわたり台座からヘッドの取り外しを試みた際に配線用ボックスと台座を固定する2本のうち1本のねじが緩み、外れたことにより配線用ボックスと台座がねじ1本で固定された状態となりました。その状態でさらにヘッドの取り外し・取り付けを繰り返したため、台座を固定するねじ部分に負荷がかかり、台座が損傷し、台座が配線用ボックスから外れました。また、作業要領書にヘッドが取り外し難い場合のヘッドの取り扱いに関する記載はありませんでした。


③配線用ボックスから台座が外れたことで、台座に接続されている火災感知器の配線 2本のうち1本が台座から外れ、配線同士が接触し短絡したことにより、火災感知信号の短絡を監視する装置が動作し、複数の火災感知器が作動しなくなりました。


○対 策


・台座が外れた火災感知器のヘッドと台座の取り替えを実施しました。


・高所に設置されたヘッドを着脱するための専用工具を使用しヘッドを取り替える際、ヘッドが取り外し難い場合は、無理に取り外さず、台座の点検を行うことを作業要領書に記載しました。また、台座の点検およびヘッドと台座の取り付け状態を確認し、ヘッドが取り外し難いと判断した場合は、台座の取り替えを実施します。


公式ページ(続き・詳細)はこちら
https://www.yonden.co.jp/press/2025/__icsFiles/afieldfile/2025/06/10/pr003.pdf


情報提供:JPubb

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