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2025-06-06 00:00:00 更新

バーチャルプロダクション向けLEDディスプレイ新モデル、Crystal LED CAPRI発売 [ソニー/ソニーマーケティング]

2025年6月6日

新商品

バーチャルプロダクション向けLEDディスプレイの商品ラインアップを拡充
高画質撮影を実現する新モデル Crystal LED CAPRI(カプリ)発売

バーチャルプロダクションによる映像制作現場のイメージ

ソニーは、映画やテレビ番組制作で急速に普及しているバーチャルプロダクション向けLEDディスプレイの新シリーズ Crystal(クリスタル) LED CAPRI(カプリ) を発売します。CAPRIは、 2024年に発売したCrystal LED VERONA(ベローナ)の高輝度・広色域・映像ノイズの抑制をはじめとする高画質性能と高い設置性を維持しながら、制作現場の多様な需要に応える新たなモデルとして、バーチャルプロダクション向けLEDディスプレイのラインアップに加わります。
CAPRIは、最大輝度1,500cd/m2※1を実現し、業界最高水準の7,680Hzのリフレッシュレートによりスキャンライン(水平方向の黒い線)を低減しています。また、ディスプレイ表面の反射を抑えることで、スタジオ用照明機材などの映り込みを抑制し、鮮明な映像表現を可能にします。これらの特長により、臨場感と没入感のある映像を映し出し、高品質なバーチャルプロダクションの環境を提供します。

商品名型名ピッチサイズ発売時期価格
Crystal LED CAPRI『ZRD-VS25FB』2.50mm2025年冬オープン価格
『ZRD-VS25FM』

バーチャルプロダクションとは、大画面LEDディスプレイに映し出した3D背景映像でスタジオ内に仮想空間を創り出し、その中で人物など実在の被写体の撮影と合成を同時に行う映像制作技術です。
映画やテレビ、CM制作といった幅広い用途に広がるバーチャルプロダクションなどの空間コンテンツ制作において、ソニーはデジタルシネマカメラ、システムカメラに加え、2025年秋発売予定のカメラトラッキングシステム『OCELLUS』(オセラス)など多岐にわたる製品群を提供しています。加えて、映像制作ワークフローを効率化するソフトウェア『Virtual Production Tool Set(バーチャルプロダクションツールセット)』により、映像品質の向上と作業時間の短縮にも貢献しています。ソニーは、LEDディスプレイの商品ラインアップ拡充により、クリエイターの創造的な映像表現や制作活動のサポートを強化していきます。

主な特長

1.リアルな仮想空間を創り出す高画質性能

1,500cd/m2※1の高輝度を実現しているほか、デジタルシネマ向け規格DCI-P3の98%以上※1をカバーする広色域に対応します。臨場感と没入感のある映像でリアルな仮想空間を創り出すことが可能です。
また、高性能ドライバーICの採用により、業界最高水準の7,680Hzのリフレッシュレートを実現します。これにより、スキャンライン(水平方向の黒い線)を低減し、高品質なバーチャルプロダクション映像を撮影することができます。

  • ※1 仕様は発表日時点の情報です。最終仕様と異なる可能性があります。

2.映像クリエイターや制作現場の様々な要望に応える柔軟で精度の高い設置性

アスペクト比1:1のディスプレイキャビネット

ディスプレイキャビネットは、特別な工具を使わなくてもディスプレイキャビネット同士を固定できるレバー式ロック機構や、正確な位置合わせが容易にできる位置決めピンなどの機構を採用しています。作品や撮影シーンに合わせて、ステージの大きさや構成を変更する際に、簡単かつ迅速、高精度に組み立てることが可能です。隣接するディスプレイキャビネット同士が設置時の接触によって破損しないよう、保護するためのエッジプロテクションやスライドイン機構を搭載しています。これらにより、LEDモジュールの破損リスクを低減します。

様々な設置形態に対応

バーチャルプロダクション用途では、ディスプレイキャビネットを積み上げた際の耐久性やカーブ/オーバル設置、撮影シーンに応じたLEDの位置を変更できる吊り下げ設置など、高度な設置が求められます。CAPRIは、最大14台(高さ7m=キャビネット0.5m×14台)までスタッキングができるようキャビネットの強度を高めています。また、専用の角度調整ブロックを使用した機構を採用し、高精度なカーブ設置が可能です。

簡単で迅速なメンテナンスを可能にする、クイックモジュール交換機能を搭載

ディスプレイを組み上げた状態のまま、全てのLEDモジュールを裏側から交換することができ、突発的なトラブルにも迅速に対応でき、撮影スケジュールへの影響を最小限に抑えます。

3.使い慣れた操作性で作業効率を維持できるディスプレイコントローラーを採用

映像ソースを受信し複数のディスプレイキャビネットに映像を分配するディスプレイコントローラーには、バーチャルプロダクション業界で広く使われているBrompton Technology社製のTessera SX40と、Megapixel社のHELIOSを使用可能です。
使い慣れた操作性により、追加のトレーニングなども不要なため、作業効率の維持にもつながります。

4.「Virtual Production Tool Set」との連携により効率的なワークフローを実現

Virtual Production Tool Setは、バーチャルプロダクションによる映像制作ワークフローを効率化し、In-Camera VFXの質を向上させるソニーのユニークなソリューションです。

Unreal Engine用プラグイン「Camera and Display Plugin」(カメラアンドディスプレイプラグイン)

カメラの光学設計情報とLEDピッチ情報を組み合わせることで、モアレの発生リスクを予測し、プリビジュアライゼーションと撮影現場のいずれの工程においても、リスクを警告表示することができます。また今後、ソニーのCrystal LED※2向けの専用機能として視野角色補正機能をVer3.0にてアップデート予定です。カメラの位置情報を使用し、カーブや直角に設置されたLEDディスプレイを斜めから撮影した際に生じる色ずれをリアルタイムに補正できるため、ポストプロダクションにおける色調整・編集作業を大幅に効率化します。

補正LUT生成ソフトウェア「Color Calibrator」(カラーキャリブレーター)

バーチャルプロダクションで高い色再現性を実現する補正LUT生成ソフトウェアです。撮影を開始する前に、LEDやカメラ・レンズなどをまとめてキャリブレーションしておくことで、撮影効率が向上し、ポストプロダクションの作業を軽減できます。

  • ※2 Crystal LED VERONA/ CAPRI /B-seriesに対応。

主な仕様や詳細に関しては、こちらからご確認ください

『Crystal LED』

  • ※ 「ソニー」および「Sony」、並びにこのプレスリリース上で使用される商品名、サービス名およびロゴマークは、ソニーグループ株式会社またはその関連会社の登録商標または商標です。その他の商品名、サービス名、会社名またはロゴマークは、各社の商標、登録商標もしくは商号です。

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