高浜発電所3号機の原子炉起動および調整運転の開始予定 2025年5月30日
関西電力株式会社
第27回定期検査中の高浜発電所3号機(加圧水型軽水炉 定格電気出力87万キロワット、定格熱出力266万キロワット)の原子炉起動および調整運転の開始予定等は次の通りです。
第27回定期検査開始 :2025年 2月22日(実績)
原子炉起動 :2025年 6月 1日
臨界 :2025年 6月 2日
調整運転開始 :2025年 6月 4日
本格運転再開(総合負荷性能検査終了):2025年 6月30日
以 上
(添付資料)高浜発電所3号機 第27回定期検査の概要
(別紙)高浜発電所3号機 第27回定期検査の作業工程
添付資料
高浜発電所3号機 第27回定期検査の概要
1.主要工事
(1)1次系配管(安全注入ライン)取替工事
(図-1参照)
1次冷却材系統につながる曲げ配管のうち、曲げ金型で芯金※を使用し加工した配管を、曲げ加工による硬化層が生じない配管に取り替えました。これは、国外の沸騰水型原子炉(BWR)プラントにおいて、芯金を使用して加工した配管の内面で応力腐食割れが発生した事象を踏まえ、予防保全として取り替えたものです。
※配管を曲げる加工の際に、局所的な変形を抑制するために内部に差し込む金具
(2)電気配線貫通部改良工事
(図-2参照)
事故時の過酷な環境下で機能要求のある原子炉格納容器内の放射線監視装置に接続されているケーブルが通る原子炉格納容器の電気配線貫通部(2箇所)について、信頼性向上の観点から、最新型式のモジュラー型の電気配線貫通部に取り替えました。
(3)格納容器内小型クレーン一時撤去工事
(図-3参照)
次回(第28回)定期検査時に予定されている蒸気発生器取替工事の先行工事として、取替作業時に干渉する格納容器内小型クレーンを一時撤去しました。
2.2次系配管の保全対策
(図-4参照)
当社の定めた「2次系配管肉厚の管理指針」に基づき、2次系配管368箇所(主要点検部位:249箇所、その他部位:119箇所)について超音波検査(肉厚測定)を実施しました。その結果、必要最小厚さを下回っている箇所および次回定期検査までに必要最小厚さを下回る可能性があると評価された箇所はありませんでした。
また、過去の点検において減肉傾向が確認された部位3箇所を低合金鋼の配管に取り替えました。
3.蒸気発生器伝熱管の渦流探傷検査結果
蒸気発生器3台(A、B、C)のうち、A、B、C-蒸気発生器伝熱管全数※について渦流探傷検査を実施し、異常のないことを確認しました。
※A:3,268本、B:3,246本、C:3,260本、計:9,774本
4.燃料集合体の取替え
燃料集合体全数157体のうち65体(うち、32体は新燃料集合体)を取り替えました。また、MOX燃料は16体を継続で使用します。
健全性確認のため、一部の燃料集合体の外観検査(26体)も実施し、異常のないことを確認しました。
5.次回定期検査の予定
2026年4月
以 上
公式ページ(続き・詳細)はこちら
https://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2025/pdf/20250530_1j.pdf