2025 年5月26日

LNG船の新規発注について

今般、一部報道にて当社の「中国造船所へのLNG船新規発注を当面見送る」との趣旨がありましたが、当社は、現在の地政学的リスクを踏まえた上で、LNG船の新規発注については引き続き慎重に発注先を判断していく所存です。

世界的なエネルギー転換の中で、LNGは脱炭素社会への移行を支えるエネルギー源として重要な役割を担っています。当社の使命は、LNG輸送のリーディングカンパニーとして、日本および世界各国のエネルギー安定供給を支えることにあります。それに対応するためには安定したLNG輸送インフラの確保が不可欠です。安定したLNG輸送インフラを提供するために必要となる高品質なLNG船を建造可能な造船所は世界でも限られており、調達先の多様化・柔軟性を確保するためには、中国造船所は重要なパートナーであることに変わりはありません。

世界の海運会社は、各社の判断や荷主国の要請を受けて中国造船所でのLNG船建造を進めてきました。しかしながら、米国による「中国建造船への追加港湾手数料の検討」等を踏まえ、世界の多くの海運会社がその動向を注視している段階です。

当社は今後の米国の政策動向や地政学的リスクを総合的に勘案しながら、今後成長が見込まれる世界のLNG輸送需要に対応するために、これまで同様、韓国造船所に加え、当社の品質・安全基準を満たす中国造船所の起用を慎重に見極めながら引き続き検討してまいります。

商船三井はLNG輸送のリーディングカンパニーとして、安定した輸送インフラの提供を継続してまいります。

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株式会社商船三井 コーポレートコミュニケーション部 メディア広報チーム
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