令和７年５月１２日
四国電力株式会社

伊方発電所３号機 安全性向上評価届出書（第４回）の提出について

当社は、本日、原子炉等規制法に基づき、伊方発電所３号機の安全性向上評価※１届出書を原子力規制委員会へ提出しました。

本評価は、定期事業者検査終了※２から６ヶ月以内に実施し、原子力規制委員会に届出することとされており、その準備が整ったことから、本日、届出書を提出したものです。

本評価では、保安活動の実施状況調査、最新知見の収集・分析等を実施するとともに確率論的リスク評価※３、安全裕度評価※４等を実施し、これらの結果を踏まえた安全性・信頼性向上に向けた対策を抽出し、当該対策の実施計画を作成しています。

当社は、今後とも、伊方発電所の更なる安全性・信頼性向上に向けて不断の努力を重ね、一層の安全確保に万全を期してまいります。

※１：原子力の有するリスクを認識し、新しい知見の把握に努め、必要な安全対策に積極的に取り組むことにより、伊方発電所の更なる安全性向上を図ることを目的に実施。

※２：安全性向上評価は、定期事業者検査終了（令和６年１１月１２日）から６ヶ月以内に実施し、その後遅滞なく届出することが定められている。

※３：設備故障等が重なった場合に発生しうる事故を対象として、その発生頻度と影響を定量的に評価する手法

※４：設計上の想定を超える地震、津波等の外部事象に対する頑健性を評価

添付資料：伊方発電所３号機 安全性向上評価届出書（第４回）の概要について

以 上

添付資料

伊方発電所３号機 安全性向上評価届出書（第４回）の概要について

１．安全性向上評価について

○ 原子炉等規制法の改正により、平成２５年１２月から、新規制基準適合性審査を経て運転を再開したプラントを対象に安全性向上評価制度が導入されました。

○ 本制度は、事業者自らが定期事業者検査（以下、「定検」）毎にプラント状況を確認・評価するとともに、その結果を踏まえ安全性向上対策の実施計画を策定するもので、その結果は定検終了日から６カ月以内に取りまとめ、原子力規制委員会へ届け出るとともに公表することが義務付けられています。

○ 今回、昨年１１月１２日に第１７回定検が終了したことから、第４回安全性向上評価を実施し、 その結果をとりまとめた安全性向上評価届出書を、５月１２日に原子力規制委員会へ届け出 ました。

○ 安全性向上評価届出書においては、保安活動の実施状況調査や最新知見等の調査・分析の結果に加え、確率論的リスク評価、安全裕度評価等を行い、安全性向上対策を抽出し、総合的な評定の実施と安全性向上対策の実施計画を策定しています。

図１ 当社の安全性向上に向けた取り組み（イメージ）

・保安活動の実施状況調査
・確率論的リスク評価
・安全裕度評価 等
安全性向上対策
の抽出
図２ 安全性向上評価の主な流れ
・総合的な評定
・安全性向上対策の実施計
画策定

２．伊方発電所３号機 安全性向上評価届出書（第４回）の内容

安全性向上評価届出書は４章構成であり、それぞれ以下の内容をとりまとめています。

[第１章：安全規制によって法令への適合性が確認された範囲]

・第１６回定検終了時点から第１７回定検終了時点までの間に、新たに安全規制によって法令への適合性が確認された範囲の設備や手順等をとりまとめ、評価の前提となる最新のプラント状況を整理しました。

[第２章：安全性の向上のため自主的に講じた措置]

・保安活動の実施状況や最新知見の調査・分析等を行い、その結果から安全性向上対策を抽出しました。

[第３章：安全性の向上のため自主的に講じた措置の調査および分析]

・最新のプラント状況に基づく確率論的リスク評価、安全裕度評価、中長期的な評価※１等を行いその結果から安全性向上対策を抽出しました。

※１ 保安活動や自主的な取り組みについて調査分析し、中長期的な観点から有効性を評価

[第４章：総合的な評定]

・第２章、第３章の評価結果を踏まえて総合的な評定を実施し、安全性向上対策の実施計画を策定しました。

公式ページ（続き・詳細）はこちら
https://www.yonden.co.jp/press/2025/__icsFiles/afieldfile/2025/05/12/pr003.pdf