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2025年03月19日
株式会社商船三井(社長:橋本 剛、本社:東京都港区、以下「当社」)が運航するLNG燃料自動車船CELESTE ACE(読み:セレステ エース)は、3月16日(日)にベルギーのゼーブルージュ港において、Titan Supply B.V.(読み:タイタン サプライ ビーブイ、社長:Niels den Nijs 、本社:オランダ アムステルダム、以下「タイタン社」)より約500トンのバイオLNG燃料(註1)の供給を受けました。本船は、邦船社が運航する外航船として初めてバイオLNG燃料を使用します。
今回タイタン社より供給を受けたバイオLNG燃料は、燃料の製造から消費までのライフサイクルベースで炭素強度(エネルギー消費当たりの二酸化炭素排出量)がゼロ以下となるものであり、EU(欧州連合)域内が対象のISCC―EU認証(国際持続可能性カーボン認証、註2)を取得しています。
(本船CELESTE ACEにLBMを供給する様子)LNG燃料は、従来の燃料油に比べて二酸化炭素(CO2)の排出量を約25%削減する効果が見込めますが、カーボンニュートラルも実現可能な廃棄物や残渣由来のバイオLNG燃料を使用する事で更なるCO2削減効果が望めます。また、LNG・バイオLNGともに主成分はメタンであり、輸送や消費に関わる既存のLNGサプライチェーンを活用できるため、船舶運航における脱炭素化に向けた有効な手段となり得ます。
タイタン社 代替燃料セクター ディレクター Caspar Gooren氏コメント
「今回のバイオLNG燃料の供給は、昨今の国際海運の脱炭素化における液化バイオメタン(LBM)の重要性とその役割の拡大を強調しています。脱炭素化に貢献するLBMの需要は拡大しており、また商業的な観点でも実用可能性が高く、既存のLNGサプライチェーンを活用できる点において、LBMは船主や運航者にその実用性を示しています。MOLのような世界的な海運リーダーがLBMを商業的に支持することで、クリーン燃料への移行がますます進んでいくことを期待しています。」
当社 燃料GX事業部長 漆谷コメント
「当社は2050年までのネットゼロ・エミッション達成に向け低・脱炭素化を進めており、「クリーン代替燃料の導入」戦略として、アンモニアや水素燃料の導入を検討しています。一方で、早期の低炭素化に向けては、LNG燃料船の導入が有効である為これを推進すると共に、バイオLNGや合成LNGの早期利用を目指した取り組みを進めています。今回、タイタン社との協業により、海運業界のクリーン代替燃料導入促進をリードするバイオLNGの利用を開始でき、喜ばしく思います。2050年ネットゼロ・エミッションを実現するため、引き続き積極的にクリーン燃料の導入に取り組んで参ります。」
当社グループは、経営計画「BLUE ACTION 2035」の環境戦略に基づき、クリーン燃料の導入を進め、2050年のネットゼロ・エミッションを目指しており、今回の取り組みはその重要なステップとなります。ゼロエミッション燃料に関する技術や供給網・ルールが確立するまでの間も、足元から取り組める低炭素燃料であるLNGおよびバイオLNGの利用を促進していきます。
(註1) バイオLNGは、液化バイオメタン(LBM)とも呼ばれており、バイオガスを精製して液化したものです。成長過程で大気中のCO2を吸収しているバイオマスを原料とするため、製造から消費までのサイクルを通してカーボンニュートラルと見做すことができます。さらに、本来有機廃棄物から大気に放出されるメタン(CO2の約28倍の温室効果を持つ)を回収し、燃焼することによってメタンの大気中への放出を防ぎ、温室効果ガスの排出量をネガティブにすることができます。
(註2) ISCC―EU認証(国際持続可能性カーボン認証)とは、バイオマスや廃棄物を原料とする持続可能な燃料について、その持続可能性と温室効果ガス排出削減基準がEUの法的要件を満たしていることを証明するもので、欧州再生可能エネルギー指令(RED II)によって定められています。
商船三井グループが設定した5つのサステナビリティ課題
商船三井グループでは、グループビジョンの実現を通じて社会と共に持続的な発展を目指すための重要課題として「サステナビリティ課題 (マテリアリティ)」を特定しています。本件は、5つのサステナビリティ課題の中でも特に「Environment -海洋・地球環境の保全-」にあたる取り組みです。
情報提供:JPubb