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環境省は、「姫路第一発電所更新計画に係る計画段階環境配慮書」(関西電力株式会社)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。
環境大臣意見では、
(1) 2050年に向け、二酸化炭素排出削減の取組の道筋が1.5℃目標と整合する形で描けない場合には、稼働抑制や休廃止等を計画的に実施することも含め、あらゆる選択肢を勘案して検討すること
(2) 再エネ等の非化石電源・高効率な火力発電設備の優先的な稼働等、事業者として足元の温室効果ガス削減に取り組むこと
(3) 脱炭素燃料の導入やCCUS(Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage)等の脱炭素化に向けた技術をできるだけ早期に実装するなど必要な措置を講じ、1.5℃目標と整合する形で、ロックイン効果を創出することなく2050年までのカーボンニュートラル達成を目指すこと
等を求めている。
環境影響評価法は、出力15万kW以上の火力発電所の設置又は変更の工事を第一種事業とし、環境大臣は事業者から提出された計画段階環境配慮書※について、経済産業大臣からの照会に対して意見を述べることができる。
今後、経済産業大臣から事業者である関西電力株式会社に対して、環境大臣意見を勘案した意見が述べられ、事業者は、意見の内容を検討した上で事業計画を決定し、事業段階の環境影響評価手続を行うこととなる。
※ 計画段階環境配慮書:事業への早期段階における環境配慮を可能にするため、事業の位置・規模等の検討段階において、環境の保全について適正な配慮をしなければならない事項について検討を行い、その結果をまとめた図書。
兵庫県姫路市において、既設の5号機、6号機(合計出力144.2万kW)を廃止し、新たに新1~3号機(合計出力195万kW級)を設置する事業。
・ 事業者 関西電力株式会社
・ 事業位置 兵庫県姫路市
・ 燃料種 LNG(液化天然ガス)
・ 出力 195万kW級(65万kW級×3基)
・ 令和7年1月7日 経済産業大臣から環境大臣に意見照会
・ 令和7年2月20日 環境大臣から経済産業大臣に意見提出
環境省大臣官房環境影響評価課環境影響審査室
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情報提供:JPubb