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2025年2月18日
株式会社神戸製鋼所
コベルコ建機株式会社
株式会社神戸製鋼所(以下、神戸製鋼所)とコベルコ建機株式会社(以下、コベルコ建機)は、神戸製鋼所 高砂製作所に、水素燃料電池ショベルの高圧水素充填設備の整備を完了しました。
神戸製鋼所とコベルコ建機は、KOBELCOグループが中期経営計画で掲げている「カーボンニュートラル(CN)への挑戦」の取り組みのひとつとして、水素関連技術の研究開発と、水素を利活用した製品化、事業化を進めています。
その一環として、2021年から、コベルコ建機は水素を駆動源とした燃料電池式電動ショベルの実用化に取り組み、2023年3月に試作機を完成、広島事業所内で基礎評価を続けてきました※1。本格的な稼働評価には高圧水素充填と掘削評価が可能な環境が必要なことから、ハイブリッド型水素ガス供給システム※2など水素関連施設が集まる高砂製作所にて整備を進め、このたび水素燃料電池ショベルに充填できることを確認しました。
コベルコ建機の水素燃料電池ショベル試作機は、すでに広島事業所にて基礎評価を完了しています。今後は、2026年度に国内で行われる実証実験での活用に向けて、2025年3月以降、高砂製作所にて連続掘削作業など本格稼働評価を行い、水素燃料電池ショベルの現場導入に向けた取り組みを推進していきます。
KOBELCOグループは今中期経営計画(2024~2026年度)において「稼ぐ力の強化と成長追求」および「CNへの挑戦」を最重要課題に掲げ、これらを実現するための変革「KOBELCO-X※3」を推進しています。このたび、神戸製鋼所 高砂製作所で実施した取組みは以下のAX、GXの一例と考えています。
今後も、当社グループはKOBELCOならではの多様な事業や技術、人材のかけ算により、水素を「創る」「運ぶ・貯める」「使う」製品・サービスの開発に積極的に取り組んでいきます。水素社会の構築をはじめとした社会課題の解決に挑み、すべてのステークホルダーの皆様にとって“魅力ある企業”への変革を進め、「安全・安心で豊かな暮らしの中で、今と未来の人々が夢や希望を叶えられる世界。」の実現を目指していきます。
※1 水素燃料による燃料電池式電動ショベル試作機開発の成果は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業の結果、得られたものです。2021年に助成事業として、「燃料電池システムを搭載した油圧ショベルの研究開発と実証実験」が採択されました。
※2 中小規模の事業者様の水素導入のカギとなる「安定かつ安価な水素づくり」に対するソリューションを提供するもので、KOBELCOグループが持つ3つの製品・技術(液化水素から冷熱回収ができる液体水素気化器(IFV)、水電解式水素発生装置(HHOG)、運転マネジメントシステム)より構成されます。
※3 KOBELCOグループが魅力ある企業へと変革していくために取り組むべき変革を総称して「KOBELCO-X」と名付け、具体的な7つのXを設定しています。
(注記)プレスリリースの内容は発表時のものです。販売がすでに終了している商品や、組織の変更など、最新の情報と異なる場合がございますので、ご了承ください。
情報提供:JPubb