2025年02月06日

• 総合政策

（仮称）檜山沖における洋上風力発電事業に係る計画段階環境配慮書に対する環境大臣意見の提出について

環境省は、「（仮称）檜山沖における洋上風力発電事業に係る計画段階環境配慮書」（北海道電力株式会社）に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。

環境大臣意見では、
（１） 騒音、風車の影の影響について、風力発電設備を住居等から離隔を確保すること等により、生活環境への影響を回避又は極力低減すること
（２） 鳥類等への影響について、専門家等からの助言を踏まえ、適切に調査、予測及び評価を行い、その結果を踏まえ、環境保全措置を講ずることにより、鳥類等への影響を回避又は極力低減すること
（３） 工事中における水の濁り等による藻場や海生生物への影響について、専門家等の助言を踏まえ、適切な調査、予測及び評価を行うこと。また、その結果を踏まえ、環境保全措置を講ずることにより、藻場や海生生物への影響を回避又は極力低減すること
（４） 景観への影響について、現地調査により主要な眺望点等からの眺望の特性、利用状況等を把握した上で予測及び評価を行い、眺望景観への影響を回避又は極力低減すること
等を求めている。

■ 背景

環境影響評価法は、出力50,000kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を第一種事業とし、環境大臣は事業者から提出された計画段階環境配慮書^※について、経済産業大臣からの照会に対して意見を述べることができる。
今後、経済産業大臣から事業者である北海道電力株式会社に対して、環境大臣意見を勘案した意見が述べられ、事業者は、意見の内容を検討した上で事業計画を決定し、事業段階の環境影響評価手続を行うこととなる。

※ 計画段階環境配慮書：事業への早期段階における環境配慮を可能にするため、事業の位置・規模等の検討段階において、環境の保全について適正な配慮をしなければならない事項について検討を行い、その結果をまとめた図書。

■ 事業の概要

北海道二海郡八雲町、檜山郡江差町、檜山郡上ノ国町、久遠郡せたな町の沖合において、最大で出力1,140,000kWの風力発電所を設置する事業。
・ 事業者 北海道電力株式会社
・ 事業位置 北海道二海郡八雲町、檜山郡江差町、檜山郡上ノ国町、久遠郡せたな町の沖合
（事業実施想定区域面積 約20,192ha）
・ 出力 最大1,140,000kW（単機出力15,000～20,000kW級×最大76基程度）

（参考）環境影響評価に係る手続

・ 令和６年12月23日 経済産業大臣から環境大臣に意見照会
・ 令和７年 ２月６日 環境大臣から経済産業大臣に意見提出

添付資料

• （別紙）「（仮称）檜山沖における洋上風力発電事業に係る計画段階環境配慮書」に対する環境大臣意見[PDF 112KB]

連絡先

環境省大臣官房環境影響評価課環境影響審査室

代表

03-3581-3351

直通

03-5521-8237

室長

加藤 聖

審査官

齋藤 慶嗣

審査官

河合 実名子

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