2025年1月28日
ヒューリック株式会社
蓄電池事業への投資とグループ組織の再編について ヒューリック株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:前田隆也、以下「当社」)は、脱炭素社会の実現に向けた再生可能エネルギー関連の新たな取り組みとして「系統用蓄電池」へ 1,000 億円の投資を決定しました ので、お知らせいたします。また、本系統用蓄電池の投資等、再生可能エネルギー関連事業の拡大に伴い、 ヒューリックグループの組織再編を行うことを決定しましたので、合わせてお知らせいたします。
蓄電池事業の投資について
(1)本取り組みの背景
国内では、2050年のカーボンニュートラルの達成に向け、再生可能エネルギー(以下、「再エネ」)の導入拡大が進む一方で、不安定電源である再エネ比率が高くなることから、変動する電力需給に対応する「調整力」の確保が必要となります。また、電力需要の少ない時間帯には、再エネ発電所の出力を抑制する課題が顕在化しております。本事業は、再エネの余剰電力の充電、需給ひっ迫時の放電等の調整をすることで、需要と供給のバランスを取る役割を果たします。
(2) 蓄電池事業(系統用蓄電池)への投資について
当社は再エネにおける「追加性」を重視し、太陽光発電をはじめとした再エネ電源開発をするとともに、安定電源となる水力発電開発によって電力の「強靭化」を図って参りました。2023年にはRE100*1を達成し、2029年には当社の全保有建物*2の 100%再エネ化の実現を目指しており、「追加性」と「強靭化」に加え、「調整力」を組み合わせることで、より安定した電力供給に貢献します。既に開発着手しております蓄電池併設太陽光発電の取り組みとあわせて、再エネ拡大と電力安定供給を両立させる取り組みとして、2034 年までの約 10 年間で1,000億円の系統用蓄電池への投資を決定いたしました。
系統用蓄電池イメージ
蓄電池の運用イメージ
再エネに関するグループ組織再編について
当社は、子会社であるヒューリックプロパティソリューション株式会社(以下、「HPRS」)が保有するヒューリックアドバンスエナジー株式会社の株式をすべて取得し、100%子会社化するとともに、HPRS の小売電気事業および再エネ発電所・系統用蓄電池開発の事業を、同社に移管することを決定いたしました。同社は、2025 年 2 月に「ヒューリックエナジーソリューション株式会社」へ商号の変更を行う予定です。
ヒューリックグループは再エネ関連業において「追加性」を重視し、自社での非FIT太陽光発電所や小水力発電等の開発を進めております。自社独自の取り組みとして、非FIT*3太陽光発電と自社グループ小売電気事業によるScope 2の再エネ電力供給を行い、2023年には同取り組みによる国内初のRE100を達成しております。
今回の株式の取得と組織再編は、脱炭素社会の実現に向け、再エネ関連の事業を同社に集約することで、ヒューリックグループが掲げる「変革」と「スピード」に基づく事業推進を目的としたものです。
法人の概要(予定)
法人名 ヒューリックエナジーソリューション株式会社
所在地 東京都中央区日本橋大伝馬町7-3
代表者氏名 代表取締役社長 吉田 昂希
事 業 内 容 再生可能エネルギー発電所および蓄電所の開発・管理
小売電気事業 その他再生可能エネルギー・脱炭素化に関連するコンサルティング
資本金 100百万円
株主 ヒューリック株式会社(100%)
設 立 年 月 2021年7月
変更登記予定 2025年2月
*1 RE100 : 「Renewable Electricity 100%」の略で、事業活動に必要なエネルギーを100%再生可能エネルギーとすることを目標に掲げる企業が加盟する国際的なイニシアティブ。
*2 全保有建物 : 住居系建物や、テナントが直接電力会社と電気受給契約を行っている建物等を除きます。
*3 FIT(制度) : 再エネを用いて発電された電気を、国が定める価格で一定期間電気事業者が買い取ることを義務付けた制度。
非FITはFIT制度(FIP制度を含む)を活用しないものを指しております。
この取り組みを通じて当社は SDGs の目標 7 「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」および目標 13 「気候変動に具体的な対策を」に貢献します。
以上
本件に関するお問い合わせ窓口
ヒューリック株式会社 広報・IR部
TEL 03-5623-8102 FAX 03-5623-8125