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2025年1月23日
シチズン時計株式会社
シチズン時計株式会社(本社:東京都西東京市、社長:佐藤敏彦)は、基幹技術である光発電エコ・ドライブが搭載された腕時計のポリカーボネート文字板の素材を、原則、再生ポリカーボネート(100%リサイクル材を使用)に切り替えます(技術的に難しい場合を除く)。
2025年春から、再生ポリカーボネート製の文字板を採用した新製品を順次発売します。
エコ・ドライブとは、太陽光や室内のわずかな光を電気に換えて時計を動かし続ける、シチズン独⾃の技術で、シチズンブランドの腕時計のうち、7割以上がエコ・ドライブを搭載しています。エコ・ドライブの多くのモデルでは、文字板の下にソーラーセルがあります。ソーラーセルに光を届けるため、文字板は光を透過させる素材にする必要があり、多くはポリカーボネートを使用しています(一部白蝶貝、和紙などもあり)。
当社は、持続可能な社会の実現に向けて、サステナブル素材の採⽤を拡⼤しており、これまで廃棄予定であったパイナップルの葉やリンゴの皮などを使用した植物由来の合成皮革のバンドの採用、また国内時計メーカーとして初めて、「レザーワーキンググループ(LWG)※」に加盟し、腕時計のバンドの多くは、LWG認証を得ているタンナー(製革業者)から仕入れた革を積極的に採用しています。
さらなる取り組みとして、エコ・ドライブというシチズンの基幹技術を搭載する製品の文字板をサステナブル素材とすることを目指し、2020年から開発を開始。時計の顔である文字板に必要とされる耐久性や光透過率、外観の美しさなどにおいて、従来品と変わらない品質を再生ポリカーボネートで実現しました。2023年から限定品など一部新製品の文字板への採用を開始しましたが、近年の脱炭素への意識の高まりを受け、原則、エコ・ドライブ搭載の新製品におけるポリカーボネートの文字板を再生ポリカーボネートに切り替えることにしました(技術的に難しい場合を除く)。
100%リサイクル材を使用した再生ポリカーボネートに切り替えることにより、当該部品におけるCO2排出量を約90%削減することができます。今後、2025年度までに国内・海外で発売されるエコ・ドライブを搭載した新製品のうち50%のモデルの文字板に再生ポリカーボネートを採用、2027年度には80%採用を目指します。
当社では、今後も再生ポリカーボネートを含むサステナブル素材の採用を積極的に進めていきます。
クオーツ時計の誕生で、時計の精度は飛躍的に向上しましたが、電池交換という課題が出ました。当社は、当時最新鋭で無公害なクリーンエネルギーである『太陽光』にいち早く着目し「光で動く腕時計」の開発に本格的に取り組み、1976年には、世界初の太陽電池式アナログクオーツウオッチ「クリストロンソーラーセル」を発売。以来約50年間、光発電時計のパイオニアとして、わずかな光を電気に換えて駆動するエコ・ドライブ時計の機能性やデザイン性を進化させ、現在では世界約140の国と地域の人々に着用されています。
シチズンでは、光を透過させて時計を動かす発電量を確保しつつ、美しさを表現できる文字板の技術を長年開発してきました。現在では、見る角度によって表情の変わる構造色、微細な模様を表現した立体成型、光沢のあるメタリック塗装など、さまざまなデザインを表現できるようになりました。
また、自然素材の和紙をはじめ、150ミクロンの薄さで強度と美しさを兼ね備えたサファイアガラス、華やかな白蝶貝など、様々な素材も取り入れており、今後も、文字板の新たな可能性に挑戦していきます。
<シチズン時計とは>
シチズン時計は、腕時計の部品から、完成時計の組立・調整まで自社一貫製造できるマニュファクチュールであり、世界約140の国と地域でビジネスを展開しています。1918年の創業以来、“Better Starts Now”「どんな時であろうと『今』をスタートだと考えて行動する限り、私たちは絶えず何かをより良くしていけるのだ」という信念のもと、機械式から始まり、世界に先駆けて開発した光発電技術「エコ・ドライブ」や、最先端の衛星電波時計など、常に時計の可能性を考え、開発を重ねてきました。シチズン時計は、これからも時計の未来を切りひらいていきます。
情報提供:JPubb