2024 年 12 月 25 日
レジル株式会社
AI を活用した一括受電マンション併設型蓄電池の統合制御開始のお知らせ
当社では、これまでにマンション向け防災サービスの一環として、非常時に棟内設備への電力供給を確保するため、蓄電池の設置を進めてきました。この度、AI を活用してこれらの蓄電池を統合制御しエネルギーマネジメントを可能にする当社独自のシステムの開発が完了し、2024 年 12 月より運用を開始する運びとなりました。
これは、経済産業省の「令和 5 年度 分散型エネルギーリソースの更なる活用に向けた実証事業※」で開発を進めてきたリソースアグリゲーションシステムを本格稼働させ、VPP(仮想発電所、以下 VPP)による市場参入を目指すものです。
当社の目指す姿である「分散型エネルギープラットフォーム」の実現に向けて、今後は制御対象となる蓄電池の設置をさらに推進し、扱う電力量を増やすことで VPP として機能させ、需給調整市場や容量市場への参入を目指します。
詳細につきましては、「別紙」をご参照ください。本件取り組みの加速及び高度化を通じて、当社事業の拡大、並びに日本全体のエネルギー安定化と脱炭素化に寄与してまいります。
※ 令和 5 年度 分散型エネルギーリソースの更なる活用に向けた実証事業への採択について
https://rezil.co.jp/news_release/406/ 以上
2024 年 12 月 25 日
レジル株式会社
レジル、VPP 構築に向けて AI を活用した一括受電マンション併設型蓄電池の 統合制御を 2024 年 12 月より開始 〜再生可能エネルギーの利用拡大と安定供給、脱炭素化に貢献〜 「脱炭素を、難問にしない」をミッションとして掲げるレジル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 丹治保積、以下 当社)は、AI を活用したマンション併設蓄電池の統合制御を 2024 年 12 月より開始いたしました。経済産業省の「令和 5 年度 分散型エネルギーリソースの更なる活用に向けた実証事業(※)」で開発を進めてきたリソースアグリゲーションシステム(以下 RA システム)の本格稼働で、VPP(仮想発電所、以下 VPP)による市場参入を目指します。
VPP とは VPP とは、従来型の大規模発電所(集中電源)に依存したエネルギーシステムに対して、地域に点在する分散型エネルギーリソース(以下 DER)を IoT 技術で統合し、仮想的に 1 つの発電所として機能させる仕組みです。太陽光発電設備や蓄電池、需要設備を遠隔制御することで、電力の発電、蓄電、消費を効率化し、需給バランスを調整します。これにより、エネルギー利用の最適化と効率的な電力供給が可能となります。
VPP 運用の背景 近年、再生可能エネルギーの導入拡大に伴い、電力の安定性の担保とシステム運用の柔軟性が求められています。この課題に対応するための有力な手段として注目されているのが VPP です。VPP は、DER を効率的に統合・制御することで、電力需給の調整を可能にし、再生可能エネルギーの活用拡大や電力の安定供給を実現します。また、日本全体で進められている脱炭素化の推進にも大きく寄与します。 当社では、マンション向け防災サービスの一環として、非常時に棟内設備への電力供給を確保するため、蓄電池の設置を進めてきました。この度、これらの蓄電池を統合制御しエネルギーマネジメントを可能にする当社独自のシステムの開発が完了し、運用を開始する運びとなりました。
当社独自の RA システムについて 当社は、電力小売や一括受電事業で培ったノウハウとパートナー企業の AI 制御技術を組み合わせ、マンション等の需要家に併設した蓄電池を最適に運用し、収益を最大化する RA システムを開発してきました。
〈RA システムの特徴と機能〉
・収益を最大化する充放電制御
当社の RA システムは、蓄電池を活用して需要家施設の電力消費量を最適化し、ピークカットや自家消費による電気料金の削減を実現します。また、日本卸電力市場(JEPX)、需給調整市場、容量市場といった多様な市場取引を組み合わせ、収益を最大化する充放電制御計画を自動で立案します。さらに、入札や落札結果を反映した計画に基づき、リアルタイムの情報を活用しながら、充放電を的確にコントロールする高度な自動運用を可能としています。
・高度な予測と全体最適化
RA システムは、需要家施設の消費量や自家消費型太陽光発電の発電量、さらには市場価格を予測し、これらのデータを基に最適化した計算を行います。これにより、収益性や効率性を最大限に引き出す最適な充放電計画を立案します。この高度な予測技術と複雑な計算能力が、エネルギー利用の高度化につながります。
今後の展開 今後、制御対象となる蓄電池の設置をさらに推進し、扱う電力量を増やすことで VPP として機能させ、需給調整市場や容量市場への参入を目指す構想です。VPP を通じて分散型エネルギープラットフォームを構築することで、日本全体のエネルギー安定化と脱炭素化に寄与してまいります。
※令和 5 年度 分散型エネルギーリソースの更なる活用に向けた実証事業への採択について
関連リリース 「分散型エネルギーリソースの更なる活用に向けた実証事業」が完了
https://rezil.co.jp/news_release/1698/ ■レジル株式会社について レジルは「結束点として、社会課題に抗い続ける」をパーパスに掲げています。30 年間の事業運営で培った電力に関する知見にテクノロジーを掛け合わせ、エネルギーの最適制御を通じて脱炭素社会の実現に貢献します。 「脱炭素を、難問にしない」というミッションのもと、分散型エネルギー事業、グリーンエネルギー事業、エネルギーDX 事業、脱炭素ソリューション事業の4事業を展開し、企業や生活者、さらには自治体にとって便利で安心な選択肢であると同時に、無意識に脱炭素に貢献できるサービスを提供しています。
企業情報 会社名:レジル株式会社(証券コード:176A)
代表者名:代表取締役社長 丹治保積
本社所在地 :東京本社 東京都千代田区丸の内 1-8-1 丸の内トラストタワーN 館 14 階
設立日:1994 年 11 月 21 日
資本金:3.5 億円(2024 年 5 月 27 日時点)
会社 HP
:https://rezil.co.jp 事業内容:
【分散型エネルギー事業】集合住宅への電力供給及び分散型電源の開発
【グリーンエネルギー事業】法人への再生可能エネルギーを主体とした電力供給
【エネルギーDX 事業】エネルギー事業者への BPO 及び SaaS の提供を通じた DX 支援
【脱炭素ソリューション事業】自治体や企業の課題に合わせた脱炭素に必要なソリューションをワンストップで提供