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製品情報
2024年12月02日
日本ガイシ株式会社(社長:小林茂、本社:名古屋市)は、ハンガリーのエンジニアリング企業であるDuna Center Therm Uzemi Szolgaltato Kft.を通じて、ハンガリーの再生可能エネルギー(再エネ)事業者Greenergy Holding向けに電力貯蔵用NAS電池を受注しました。
NAS電池のイメージ
NAS電池はGreenergy Holdingが所有する太陽光発電所内に設置され、電力系統が混雑している時間帯は再エネを充電し空きがある時間帯に放電することで、余剰電力の廃棄抑制に使用されます。季節や天候により発電量が左右される再エネを無駄なく全て供給できることで、効率的な発電所運営が可能となり、事業者の収益最大化に寄与します。大容量で長時間放電できることが特長のNAS電池は、豊富な実績があり蓄電技術として信頼性が高いこと、多重的な安全設計や設備の監視体制が厳しい安全管理が求められる発電所内の設置基準を満たしていることが高く評価され、採用が決定しました。
2050年のカーボンニュートラル達成を法制化しているハンガリーは、2030年までに発電量の90%を低炭素電源に転換する目標を掲げており、再エネの導入が急速に進められています。なかでも太陽光発電は、ハンガリーが比較的日照時間が長い地域であることから、現在の年間約5,000メガワットから2030年までに年間約12,000メガワットまで増加することが見込まれています。一方で再エネは発電量の変動が大きいほか、欧州の電力系統の空き容量が不足していることから、電力需要に応じて供給できない場合も多く、再エネ効率利用の手段としてNAS電池のような大容量蓄電池の活用が増えています。NAS電池は、すでにハンガリー国立のエネルギー研究所での実証向け※1や国営エネルギー会社向け※2などで受注が決定しており、今後もさらなる採用が期待されます。
NAS電池は、再エネの安定化や電力需給バランスの調整、非常用電源などさまざまな用途で利用されており、現在までに全世界で250カ所以上、20年以上の安定的な運用実績があります。当社は今後も系統用蓄電池をはじめとする大容量蓄電池のニーズに応え、世界の再エネの普及促進と電力需給の安定化を図り、カーボンニュートラルの実現に貢献していきます。
設置場所 | IP Energy Kiskunfélegyháza Solar Park(バーチ・キシュクン県キシュクンフェーレジハーザ市) |
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出力 | 直流500キロワット(最大出力) |
容量 | 直流2,900キロワット時(納入時) |
設置台数 | コンテナ型NAS電池2台 |
用途 | 再エネの出力変動抑制 |
運転開始 | 2025年6月(予定) |
NAS電池は日本ガイシが世界で初めて実用化したメガワット級の大容量蓄電池です。大容量、高エネルギー密度(コンパクト)、長寿命を特長とし、長期にわたり高出力の電力を長時間、安定して供給することが可能です。全世界で250カ所以上、総出力72万キロワット(720メガワット)・総容量約500万キロワット時(約5,000メガワット時)の設置実績を持ち、電力負荷平準によるピークカットや非常電源用途のほか、再生可能エネルギーの安定化やスマートグリッドの構築など、さまざまな用途で利用されており、環境負荷の低減、カーボンニュートラルの実現に貢献しています。
NAS電池は、世界的な第三者安全科学機関のUL Solutionsによる評価プログラムを通じ、定置用蓄電池の安全規格UL1973のUL認証(単電池・モジュール)を取得しています。また、バッテリーと蓄電池システム内の火災リスクを検証する試験規格のUL9540A規格に基づく試験レポート(単電池・モジュール・設置レベル)を取得し、UL9540A規格に基づく要件への準拠を確認しています※。
以上
情報提供:JPubb