2024年11月29日

• 地球環境

建築物の省エネ化の支援強化に関する予算案を閣議決定 ～引き続き建築物の脱炭素化を後押ししていきます～

2050年ネット・ゼロの実現に向けて建築物の省エネ化を推進するため、環境省は、外皮の高断熱化及び高効率機器等の導入等やZEBの普及を引き続き後押ししていきます。特に、既存建築物の多くが現行の省エネ基準を満たしておらず、これらの建築物の脱炭素化の促進が不可欠です。

１．既存建築物の脱炭素化改修・ZEB化への取組を支援するため、外皮の高断熱化や高効率機器・BEMS等の導入に必要な経費の一部を補助します。また、改修による脱炭素効果の検討・調査に係る費用の一部に対しても補助します。
① 業務用建築物の脱炭素改修加速化事業
② 既存建築物のZEB化普及促進支援事業
③ 非住宅建築物ストックの省CO2改修調査支援事業
２．ZEBを新築する場合の省エネ・創エネに要する経費の一部を補助します。
④ 新築建築物のZEB普及促進支援事業
３．災害・熱中症対策にも活用できる施設や物流施設の省エネ・創エネに要する経費の一部を補助します。
⑤ 省CO2化と災害・熱中症対策を同時実現する施設改修等支援事業
⑥ サステナブル倉庫モデル促進事業

■ 背景
2050年ネット・ゼロを実現するためには、CO2削減ポテンシャルが大きい建築物への対策が不可欠です。特に、既存建築物の多くが現行の省エネ基準を満たしておらず、これらの建築物の脱炭素化の促進が不可欠です。
これを踏まえ、本日閣議決定された令和６年度補正予算案に、建築物の省エネ化の支援を強化するための補助制度が盛り込まれました。
※ 令和６年度補正予算の成立が前提であり、かつ、今後内容等に変更があり得ることを御了承ください。

■ 事業概要
・ 業務用建築物の脱炭素改修加速化事業
外皮の高断熱化と高効率空調機器等の導入加速を支援することにより、価格低減による産業競争力強化・経済成長と、事務所や教育施設などを含む建築物からの温室効果ガスの排出削減を共に実現し、更に健康性、快適性など、ウェルビーイング／くらしの質の向上を図ります。

＜事業の特長＞
○ 外皮の高断熱化(断熱窓・断熱材)と高効率機器(空調・照明・給湯)の改修に係る設備費と工事費を補助します。
○ 令和６年度から最大４年間の工事計画も対象になります。施工期間を長くとることができ、柔軟な工事計画が可能です。
○ BEMS^※によるエネルギー管理でエネルギーの消費状況を見える化し、光熱費のコスト見直しが可能になります。これに伴い、建築物の脱炭素化に寄与できます。
※ 建物の状況、設備の運転状況、エネルギーの費消状況を監視、制御、操作できるシステム

・ 建築物等のZEB化・省CO2化普及加速事業
建築物等におけるZEB化・省CO2改修の普及拡大により脱炭素化を進めます。また、外部環境への適応強化を進め、平時における利用者の「ウェルビーイング/高い生活の質」の実感につなげるとともに、フェーズフリー等の技術を取り入れ、建築物のレジリエンス向上の同時実現を目指します。

＜対象事業＞
（１）ZEB普及促進に向けた省エネルギー建築物支援事業
① 新築建築物のZEB普及促進支援事業
② 既存建築物のZEB化普及促進支援事業
③ 非住宅建築物ストックの省CO2改修調査支援事業

（２）省CO2化と災害・熱中症対策を同時実現する施設改修等支援事業

（３）サステナブル倉庫モデル促進事業

【参考】
事業の詳細は以下のURLを御参照ください。
・業務用建築物の脱炭素改修加速化事業の詳細
https://www.env.go.jp/earth/earth/ondanka/building_insulation/building_decarbonization_r6.html
・建築物等のZEB化・省CO2化普及促進事業の詳細
https://www.env.go.jp/earth/ondanka/zeb.html

添付資料

• 別添１ 業務用建築物の脱炭素改修加速化事業（①の事業）[PDF 240KB]
• 別添２ 建築物等のZEB化・省CO2化普及促進事業（②～⑥の事業）[PDF 680KB]

連絡先

環境省 地球環境局 地球温暖化対策課 地球温暖化対策事業室／住宅・建築物脱炭素化事業推進室

代表

03-3581-3351

直通

03-5521-8355

室長

塚田 源一郎

室長

寺井 徹

室長補佐

鳴海 匡

係長

梅澤 亮友