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2024年11月19日
沖エンジニアリング株式会社
沖電気工業株式会社
chemSHERPA(V2R1)調査の様子
OKIグループで信頼性評価と環境保全の技術サービスを展開するOKIエンジニアリング(社長:中井 敏久、本社:東京都練馬区、以下OEG)は、自動車業界向けにchemSHERPA®バージョンV2R1を用いた化学物質調査サービスを11月20日より開始します。車載機器の製造に関わる材料や部品メーカーにIMDS(注1)への登録に必要な化学物質情報の収集を支援するサービスを提供します。本サービスは、2025年度に年間5,000万円の売り上げを目指します。
各国および地域で環境法規制が強化される中、化学物質情報は川上から川下のメーカーに伝達する必要があります。電気電子業界はchemSHERPA(注2)フォーマットの方式を、自動車業界は成分表をIMDSに登録する方式をとっていました。2024年9月19日にJAMP(注3)からリリースされたchemSHERPAバージョンV2R1は、自動車業界にも対応しており、今後、共通のフォーマットとして普及していくことが予想されます。しかし、chemSHERPAを初めて使用する車載機器の製造に関わる材料や部品メーカーにとっては、chemSHERPAに固有な操作方法の習得、多種多様な川上メーカーからデータを入手し、さらにそのデータの信憑性を確認するといった煩雑な作業が業務課題となる可能性があり、専門家のサポートが求められています。
このたび、OEGはchemSHERPAバージョンV2R1対応の「自動車業界向け化学物質調査サービス」を開始します。お客様に代わって材料や部品の購入先から必要なデータを入手し、そのデータの信憑性を確認する「調査代行」、川上メーカーから入手した各種部品・材料データを複合化し製品データにまとめる「製品複合化」、従来から入手済みの成分表データをchemSHERPAフォーマットに変換する「データ変換」の3種類のサービスを提供します。OEGの専門スタッフが長年培ってきた環境情報調査の実績およびノウハウを活用し、データ入手率の向上および調査期間の短縮を図ることで、お客様の化学物質調査における負担を軽減します。
OEGは、今後もchemSHERPAを含めたサプライチェーン全体の情報伝達に関わるサービスを拡充することで、企業活動の運用を継続的に支援します。また、化学物質が健康と環境に与える影響を最小限にするため、企業の環境法令の遵守をサポートし、持続可能な社会づくりに貢献していきます。
chemSHERPA(V2R1)フォーマットのイメージ
自動車産業界向けのマテリアルデータシステム
製品に含有される化学物質情報をサプライチェーン全体で適正に運用するため、経済産業省主導でリリースされたデータ作成支援ツール
製品含有化学物質の情報を川上から川下のメーカーが共有化することを目的として設立された団体
情報提供:JPubb