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2024年10月31日 プレスリリース
資源・エネルギー・環境
IHIはこのたび,北海道電力より,苫東厚真発電所におけるCO2の分離・回収に向けて必要な設備の検討業務(以下,「本検討」)を,新たに受託しました。
本検討は,北海道電力が石油資源開発および出光興産と共同で受託した,独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の 「先進的CCS(*1)事業に係る設計作業等」に関する委託調査業務において実施する「CCSバリューチェーン(*2)における設計作業」(以下,「本設計作業」)の中で,北海道電力が担当する検討対象の一部をIHIへ外注するもので,再委託で実施した2023年度の検討(*3)を進展させた取り組みとなります。
本設計作業では,苫小牧エリアにおけるCO2の分離・回収、輸送、貯留に関して,事業実施判断に向けた具体的な技術検討を進める計画となっており,その中でIHIは,北海道電力が所有する苫東厚真発電所から排出されるCO2を分離・回収および精製・圧送するために必要となる,以下の検討等を実施してまいります。
【IHIの実施内容】
① CO2分離回収設備の大型化に関する検討,および基本計画
② CAPEX/OPEXの算出,およびコスト低減に向けた検討
③ リスク・課題の抽出,および抽出したリスク・課題への対応検討
IHIは本検討を通じ,苫小牧エリアにおいて2030年までのCCSの事業開始を目指す本設計作業に貢献するとともに,同エリアで当社も検討に参画しているアンモニアの拠点化(*4)による水素・アンモニアのサプライチェーン構築および利用技術の開発も行います。また,メタネーションをはじめとしたカーボンリサイクル技術等,多様なソリューションの提供によって,2050年カーボンニュートラル社会の実現を目指してまいります。
(*1)Carbon dioxide Capture and Storage(CO2の回収・貯留)の略
(*2)CCSにおける,CO2の分離・回収,輸送・貯留の一連のプロセス
(*3)2023年9月21日 北海道電力と共同で,苫東厚真発電所における CO₂分離・回収に必要な設備の規模・仕様などの検討を開始
https://www.ihi.co.jp/all_news/2023/resources_energy_environment/1200322_3538.html
(*4)2024年4月25日 北海道苫小牧地域を拠点としたアンモニアサプライチェーン構築に向けた共同検討の開始について
https://www.ihi.co.jp/all_news/2024/resources_energy_environment/1200781_13676.html
【IHI対象範囲】
【関連プレスリリース】
・2024年10月15日 石油資源開発,出光興産,北海道電力によるプレスリリース
JOGMEC「先進的CCS事業」公募において苫小牧エリアでのCCS事業開始を目指す設計作業等を受託
https://www.hepco.co.jp/info/2024/1252632_2023.html
情報提供:JPubb