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2024年10月7日
株式会社OKIコムエコーズ
沖電気工業株式会社
水中音圧計「SW1050」
OKIグループで海洋音響関連事業を手掛けるOKIコムエコーズ(社長:大塚 竜治、本社:静岡県沼津市)は、洋上発電開発や海底資源開発に向けたコンパクトで持ち運び可能な水中音圧計「SW1050」を10月7日より販売開始しました。本商品は、ハイドロホン(注1)や高精度アンプ、A/D変換器などの計測機器を一つにまとめた装置で従来品より操作性や計測精度が向上しました。これにより、幅広い分野で水中音の計測や監視が簡単に行え、現場作業者の負担を軽減し、より精確なデータ収集と分析に寄与できます。
近年、洋上発電開発や海底資源開発の発展に伴い、水中環境アセスメント(注2)などの水中音響計測の需要が高まっています。しかし、汎用の計測器を使用した場合、ハイドロホンや高精度アンプ、A/D変換器、帯域制限フィルターなどを個別に準備し接続する必要があるため、データの精度にバラつきが生じることや、機器ごとに設定が必要なことから、ヒューマンエラーのリスクが高いなどの課題がありました。
「SW1050」は、このような課題を解決するために設計されており、ハイドロホンと高精度アンプ、A/D変換器、帯域制限フィルターなどの機能を一体化することで、コンパクトで持ち運び易く、現場での取り扱いが容易な仕様となっています。ハイドロホンは広範囲の周波数10Hz~100kHzに対応し、水中音圧計本体は可変範囲の広いアンプを採用しています。これにより、人間の聴力では感知できない高周波数から振動として感じる低周波数までの広い周波数範囲に対応し、音圧レベルも大きな音から遠方で発生し減衰してしまった小さな音まで幅広く計測することができます。水中音圧計本体は、計測精度や操作性の向上が図られています。FPGA(注3)の採用により処理速度を50%以上向上させ、瞬時データや過去データのグラフ表示を可能としました。A/D変換器の分解能を8bitから12bitに上げることで、単発音計測やピークホールド計測も高精度に行えます。また操作部分をタッチパネル化することで、防滴に優れ洋上でも使用も安心して使用できます。バーコード表示とデータ値のデジタル表示により、明確に数値と比較できるため、専門知識がない現場作業者でも取り扱い易くなっています。
OKIコムエコーズは、海洋事業者に向けた水中音響商品を提供し、海洋資源の保全、海洋データの収集など多様な分野での研究と実務に貢献していきます。
受波感度 | -180dB以上(0dB=1V/μPa) |
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周波数範囲 | 10Hz~100kHz |
寸法 | 250mm×φ30 |
質量 | 7kg(30mケーブル含む) |
構造 | 防水(コネクタ部:防滴) |
音圧測定範囲 | 100dB~180dB(0dB=1V/μPa) |
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周波数範囲 | 10Hz~100kHz |
測定精度 | 10Hz~10kHz 偏差±2dB以内,10Hz~100kHz 偏差±3dB以内 |
レンジ切換範囲 | 80dB(100~180dB) |
受波器感度設定範囲 | -202.0dB~-170.0(0dB=1V/μPa)0.1dBステップ |
入力インピーダンス | 10kΩ±5% |
内部フィルター | HIGH PASS:スルー、10Hz、100Hz、1kHz、10kHz LOW PASS:1kHz、10kHz、100kHz、250kHz、スルー |
電源 | 電源:ACアダプター;AC100~240V 50/60Hz, 乾電池:単1アルカリ乾電池×8個 |
使用/保存温度範囲 | +0~+40℃/-10~+50℃ |
寸法 | W240mm×H115mm×D285mm |
質量 | 約5kg |
構造 | 可搬型、防滴構造(IP43相当) |
水中の音波を電気信号に変換する電気音響変換器のこと
水中/水上での工事施工機械等が発生する音が水中生物に与える影響などの計測
製造後に購入者や設計者が構成を設定できる集積回路。広義にはPLD(プログラマブルロジックデバイス)の一種
情報提供:JPubb