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2024/10/01
三峰川(みぶがわ)電力株式会社(以下「三峰川電力」)は、山形県上山市での猿倉発電所(以下、「猿倉」)・永野発電所(以下、「永野」)の両発電所の建設が2024年8月に完工し、同年10月1日より本格的に商業運転(以下「本事業」)を開始します。これに伴い、10月11日に現地にて両発電所の竣工式を開催します。
本事業は、山形県農林水産部をはじめ上山市や上山土地改良区の手厚い支援を受けながら取り組んできました。そして本発電所は、上山市内を流れる一級河川・仙人沢川から取水する農業用水設備を活用しています。この設備は上山市土地改良区が管理しており、仙人沢の清水をかんがい用水として利用するものです。今回、この既存設備を再生可能エネルギーの発電にも活用させていただくことで、農業と再生可能エネルギー発電が共存する取り組みとなります。
本事業による年間発電量は、両発電所を合わせて一般家庭約580世帯(猿倉:約240世帯、永野:約340世帯)の年間電力消費量※を見込んでおり、発電した電力はFIP制度を活用し売電します。
環境省「令和3年度家庭部門のCO2排出実態統計調査」より算出
クリーンな循環型自然エネルギーである小水力発電事業は、豊かな河川と山々に囲まれた日本の地形に適しており、同時に大規模なダム建設と比較して環境負荷が低いため周辺環境との調和も可能となることから近年大きな注目を集めています。
三峰川電力は、昭和37年から水力発電事業の運営を行い、本事業は長野県(伊那市・4か所、茅野市・4か所、駒ヶ根市・1か所)、山梨県(北杜市・3か所)、福島県(下郷町・2か所、猪苗代町・1か所)、広島県(広島市・2か所、北広島町・1か所)、宮城県(白石市・1か所)、静岡県(富士宮市・2か所)、山形県(山形市・2か所)、鳥取県(八頭郡・1か所、東伯郡・1か所)に続く国内26、27か所目(山形県内・3、4か所目)の発電所になります。本エリアには既設発電所と合わせて半径5km圏内に4か所の発電所が稼働しております。
本発電所は、地域を支える農業用水路での開発であり、地域住民や自治体のご協力なくして事業化に至ることはできませんでした。三峰川電力は、これからも小水力発電事業に不可欠である地域住民や地元企業、自治体との連携に力を入れて取り組み、地域経済の活性化や地域住民の教育や環境意識の向上に努めます。そして、小水力発電における地域共生により地域の経済、環境、社会において重要な役割を果たし、持続可能な発展に協力・貢献していきます。
以 上
■三峰川電力株式会社
本 社:東京都千代田区大手町一丁目4番2号
代表取締役:冨田 剛
発電事業所:長野県伊那市長谷黒河内2895
資 本 金:250百万円
■山形県上山市
面 積:241㎢
人 口:27,748人(2024年8月5日現在)
市 長:山本 幸靖
市役所:山形県上山市河崎一丁目1番10号
■三峰川電力株式会社 山形県における水力発電事業
施設名 | 所在地 | 認可出力 |
---|---|---|
猿倉発電所 | 上山市蔵王地内 | 128kW |
永野発電所 | 上山市永野地内 | 171kW |
宝沢ほたる発電所 | 山形市大字上宝沢地内 | 170kW |
宝沢ほたる第二発電所 | 山形市大字上宝沢地内 | 199kW |
■発電所写真
猿倉発電所・取水外観
猿倉発電所内(水車発電機)
永野発電所・建屋外観
永野発電所内(水車発電機)
三峰川電力のニュースリリースは下記よりご覧いただけます。
情報提供:JPubb