2024 年9月4日
東京電力リニューアブルパワー株式会社
水力発電所制御装置の製造工程におけるCO2排出量削減について
~「高耐食溶融めっき鋼板」採用による塗装工程の省略 ~ 当社は、発電設備等の資機材調達において仕様標準化・合理化を志向し、メーカーとの協働カイゼンの取り組みを推進しておりますが、このたび、株式会社日東電機製作所(以下、日東電機製作所)からのVE提案を踏まえた意見交換や検証等を重ねることにより、水力発電所制御装置の製造工程におけるCO2排出量削減を実現しました。 具体的には、当社の調達する制御装置の筐体について、従来の塗装加工を「高耐食溶融めっき鋼板」に変更することにより、製造工程におけるCO2排出量の約30%削減、製作期間の1ヶ月短縮が可能となります。
従来の制御装置の筐体は、防錆や見た目(色による調和・識別)などを考慮し、塗装加工を行うことが当たり前との認識が当社・メーカーの双方にありました。しかしながら、今回、日東電機製作所と協働カイゼンを進める中、防錆に関しては「高耐食溶融めっき鋼板」にて機能代替できることを検証できたことから、CO2排出量削減や製作期間短縮等の効果を重視し、「高耐食溶融めっき鋼板」を採用することとしました。
本制御装置は、今後、当社がリパワリングを計画している水力発電所に順次展開していく予定です。
当社は、引き続き、再生可能エネルギー発電事業の設備形成面においても可能な限りCO2排出量を削減すべく取り組んでまいります。また、メーカー含めたパートナー企業との協働カイゼンを積極的に推進して双方の企業価値向上に努めてまいります。
以 上
<参考>「高耐食溶融めっき鋼板」を採用した制御装置