令 和 6 年 8 月 2 9 日
四 国 電 力 株 式 会 社
伊方発電所3号機 原子炉補助建屋における消火設備の動作について
(セメント固化装置混練機の不具合)(続報)
通常運転中の伊方発電所3号機(定格電気出力89万キロワット)の原子炉補助建屋(管理区域内)において、6月27日 10時28分、セメント固化装置※ 1エリアに設置する火災感知器が作動したことから、消防署へ連絡しました。また、当該エリアにて、ハロン消火設備が動作していることを確認しました。
当該エリアを確認したところ、作動した火災感知器と同じエリアに設置されているセメント固化装置混練機※ 2において、モータと攪拌機を連結しているベルト4本のうち、1本が切れていることを確認しました。
消防署による調査の結果、15時55分、火災でないことが確認されました。なお、本事象に伴う負傷者はおらず、プラントへの影響および環境への放射能の影響はありません。
(
6月27日お知らせ済み)
セメント固化装置混練機について調査した結果、攪拌機の主軸がセメントで固着していることを確認しました。このため、 当該混練機の点検を実施し、固着したセメントの除去およびベルト4本の取り替えを行いました。
その後、セメント固化装置混練機が正常に動作することを確認し、本日、 13時5分通常状態に復旧しました。
なお、ハロン消火設備が動作した原因としては 、攪拌機の主軸が固着した状態でモータを起動したことで、モータの回転力をベルト に伝える部品が空回りし、摩擦によって、ベルトから煙が発生して火災感知器が作動したものと推定しました。また、放出したハロンガスボンベは予備品に取り替えました。
今後、詳細を調査します。
※ 1 洗濯 排水 や 機器 点検 時 の排 水 等、プラ ン トの 管 理区 域 内で 発生 す る液 体 廃棄 物 を濃 縮した も のを 、 セメ ント と 混合 し 、ド ラ ム缶 に詰 め 、固 化 する 装 置。
※ 2 濃縮 され た 液体 廃棄 物 (廃 液 )と セメ ン トを 混 ぜ合 わ せる ため の 装置 。
以上