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更新日:2024年8月27日
この資料は、県政記者クラブとの定例記者会見での発言内容を要約したものです。
知事定例記者会見の動画は、こちらから視聴いただくことができます。
令和6年度9月補正予算案について
シン・いばらきメシ総選挙2024について
東海第二発電所の安全対策工事について
石岡台地土地改良区貸付金の債権放棄について
県議会本会議への出席幹部について
パリ2024パラリンピックについて
2期目任期残り1年を迎えて
茨城県特定金属類取扱業に関する条例について
高速実験炉「常陽」について
(作成:報道・広聴課)
令和6年8月27日(火曜日)
11時20分~12時00分 会見室
知事:よろしくお願いします。
東京(幹事社):幹事社の東京新聞です。
今日は、2件、発表事項があると伺っております。1件ずつ説明していただいて、そこで質問を受けて、2件が終わった後でその他の質問、あるいは、2件のことについて、また補足があれば伺うという形にしたいと思います。
では、発表をお願いします。
知事:まず最初に、令和6年度9月の補正予算案について御説明いたします。
最初に、基本的な考え方でございます。
人口減少下において、事業者における多様な人材の活用や生産性向上を図るための取組を促進する予算、それから、県民が安心して暮らせる社会基盤の強化に向け、水田を活用した流域治水対策や、老朽化した橋梁の修繕をはじめとした防災・減災対策などに必要な予算を計上するものでございます。
補正予算の規模につきましては、一般会計で77億6,500万円となっております。
主な事業について御説明いたします。
まず、「外国人材活躍促進事業」です。
こちらは、深刻な人手不足に直面する中、本県が、将来にわたり、経済力のある豊かな社会を構築するためには、外国人材の活躍が不可欠であると考えております。
このため、世界一の人口を有するインドから、介護や農業、製造業を中心とした人材の受入促進に取り組むものでございます。
現地を訪問し、県内の業界団体と、人材送出機関や教育機関などとの関係構築に取り組んでまいります。
次が、「外国人患者受入環境整備推進事業」です。
医療機関に対して、遠隔による多言語通訳サービスを提供することで、医療機関の負担軽減を図るとともに、外国人患者の方が安心して受診できる環境を整備するものでございます。
24時間365日利用できる診察時の通訳をはじめ、本人に代わって、医療機関への予約や問合せも行うサービスを導入します。
その次が、「介護施設・障害者施設等生産性向上推進事業」です。
介護施設などに対して、ベッドセンサーなどの見守り機器の導入を支援するものです。
処遇改善加算を上回る賃上げや職場環境の改善などに取り組む施設に対して、見守り機器の導入を支援することにより、職員の賃上げや業務効率化を推進することで、人材確保につなげていきたいと考えております。
その次が、「田んぼダム促進緊急対策事業」です。
近年の豪雨により、浸水被害があった地域を対象として、水田に一時的に雨水をためることができる設備の整備を支援することにより、河川の洪水対策を図ろうとするものであります。
最後に、「社会資本の整備」です。
国補公共事業につきましては、国からの内示額が当初予算を上回ったことに伴い、直轄事業負担のほか、橋梁の修繕や耐震補強などの予算を追加するものです。
私からの最初の項目についての説明は、以上です。
東京(幹事社):ありがとうございました。
では、幹事社から質問させていただきます。
外国人材活躍促進事業で、インド人の人材の受入れを促進するということですが、当然、インドの人材というのは前々からお考えにはなっていたかと思うのですけれども、先日のインドへの出張で、現地に行かれて実感したことの反映というのか、何かあれば教えてください。
知事:外国人材の確保ということは、就任以来、取り組んでまいりましたが、円安と様々な国との国際競争に伴って、人材確保が今までのようにスムーズにいかなくなるリスクを常にはらんでいるというふうに認識しておりました。
そのため、ベトナム以外に、インドネシア、あるいはモンゴル、その他の国々との連携協定を結びながら人材確保のパスを広げていこうということは続けていたのですが、インドについては、今までそれほど積極的に見てこなかった。幾つかの理由があるのですけれども、ちょっと距離的に離れている。あるいは、インドの人材というと、IT業界の関係者に限られるのではないかというような誤解も我々の方にあったりして、あまりインドに注目していなかったのですけれども、今回、出張を通じて、非常に幅広い業種で人材確保が期待できるということがはっきり分かったこと、それから、国内各県も、企業進出とか提携はいろいろあると思うのですけれども、人材確保という点で、IT人材以外でインドに真剣に取り組んでいるところというのはまだそれほどないのではないかという中で、速やかに茨城県として先手を打って、インドに布石を打っていくということが、今後、県内の産業界、あるいは、様々な社会事業を助けることになるんじゃないのかなというふうに考えております。
東京(幹事社):それから、外国人患者受入の環境整備のことなのですけれども、これはすごくいい、外国人の方の安心安全のためにいいことかなと思いますけれども、これは、インバウンドの方、それから、県内で働かれる方、当然、両方なのでしょうけれども、どちらに比重があるとかということはあるのでしょうか。
知事:基本、両方なのですが、一番の比重は、インバウンドよりも、実際に県内に住まわれている方たちが、いざという時に医療機関を受けるということのサポートというのが非常に重要なのではないか。住みやすさを感じていただく教育と医療というのが、2つ、非常に大きな要因だというふうに思っています。特に、医療については、用語が非常に専門的だったり、あるいは症状の説明が、日本語の場合、海外の方にとって非常に難しかったり、そういう意味では、通訳サービスというのは、多分、非常に助けになるのではないか。
私自身も海外に住んでいたり、駐在したり、留学をしていた時に、一番そこを強く感じたものですから、そういう体制をいち早く茨城県が取ることによって、海外の人材から逆に注目いただける環境が整備できるのではないかなというふうに思っています。
東京(幹事社):まずは雇用条件なんかに目が向かれる方もいるのでしょうけれども、こういった安心安全をしていくことが、茨城県に来て働こうという人の底上げにつながるのですか。
知事:そうですね。これまでは、3年とか5年とかの期間限定の技能実習生という形での雇用という形が非常に大勢を占めていた業種も多かったと思うのですけれども、今後、国の制度の見直しに伴い、家族も呼び寄せた長期間の定住を前提とした外国人材との共生ということに移ってきております。その時に必ずこの課題が出てくることは間違いないので、それにいち早く取り組むことによって、茨城県のアドバンテージにしていきたいというふうに思います。
東京(幹事社):補正予算関係で、各社、ご質問があればお願いします。
茨城:茨城新聞です。よろしくお願いします。
今回、基本的な考え方としては、人口減少とか防災・減災対策ということですが、主な事業の中で、知事が、この事業は特に力を入れるといいますか、目玉として感じられている事業というのはどういったところでしょうか。
知事:それぞれ非常に重要な施策ではあると思ってはいるのですけれども、外国人材の確保の中でも、先ほどちょっと話の出た通訳サービス、これは、県内統一的に事業として実施するというのは、聞いている限り、ないのではないかなというふうに思いますし(※事務局補足:東京都や大阪府など一部の自治体では実施しております。)、非常に目玉の政策で、外国から来た方へのアピールポイントになるのではないかなと期待していますし、また、田んぼダムの施設整備を県が自ら補助して進めていくということは、今、まさに台風が接近しているわけですけれども、これまでのように、堤防のようなハード対策だけではなかなか防ぎきれない災害を、いろいろ工夫しながら、流域治水という考え方で行っていく非常に画期的な取組の一つではないかなというふうに思っていますので、これも大いに注目されてもいいのではないかなと思っています。
東京(幹事社):よろしいでしょうか。
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東京(幹事社):では、次の発表をお願いします。
知事:それでは、これは続報になりますが、シン・いばらきメシ総選挙2024の発表を3月27日に行いましたが、その続報でございます。
9月2日(※)から、茨城県のご当地グルメの頂点を決める闘いがいよいよ開幕するわけでございまして、シン・いばらきメシ総選挙2024~市町村対抗いばらき最強グルメ決定戦~についての様々な追加情報の発表をさせていただきます。
※事務局訂正:1日と発言しましたが、訂正しております。
総選挙の概要は、前回、御説明したとおりなのですが、2ページ目、エントリーでございます。市町村のエントリー状況、44全市町村が、一般料理部門、スイーツ部門の両方、あるいはいずれかにエントリーをいただいたということになります。
各市町村におかれましても、地元の商工会や飲食事業者の方々と連携して、試行錯誤しながらエントリーグルメの開発などの準備を行ったと聞いておりますので、今後、勢揃いした様々なメニューが非常に期待されるものというふうに認識しております。
次が、グランプリ決定方法、これは、前回、御説明したとおりでございますが、公式WEBサイトの事前投票についての御説明です。
公式WEBサイトからの事前投票と総選挙の会場での投票、審査員の審査をさらに加えて、その2つで決まっていくわけでございますけれども、まず最初の公式WEBサイトの事前投票の実施ですが、来週9月2日から10月4日までの約1か月間、実施いたします。公式WEBサイトから市町村のエントリーグルメの情報や画像、動画などを参考に、皆様が「食べてみたい!」と感じた推しグルメに是非投票をお願いしたいと思います。
事前投票の開始に併せて、総選挙の機運醸成を図るため、公式SNSにおいて抽選で豪華県産品が当たるプレゼントキャンペーンも実施いたします。
次が、総選挙の会場での投票になります。
会場となる茨城県の三の丸庁舎に御来場いただいて、市町村のエントリーグルメを食べ比べて、グランプリにふさわしいと感じたグルメに投票していただくわけでございますが、できるだけ多くのグルメを食べ比べてほしいと考えておりまして、スカイマーク社の御協力もいただいて、購入したエントリーグルメのスタンプ数に応じた豪華賞品が当たるスタンプラリーも併せて実施いたします。
10食食べていただいた方には、茨城空港発着の航空券ペアチケットを御用意しておりますので、是非、総選挙会場に御来場いただき、たくさんのグルメを御賞味いただきたいというふうに思っております。
続きまして、著名人特別賞というものが新たに加わりました。スペシャルゲストとして、元乃木坂46のキャプテンとしても活躍されまして、現在はJA全農が運営する産地直送通販サイト「JAタウン」のオフィシャルサポーターを務めるとともに、テレビやラジオで幅広く活躍されております秋元真夏さんをお招きして、秋元さんが選ぶ一推しグルメに特別賞を授与いただきたいというふうに思っています。
また、秋元さんのトークショーも予定しておりますほか、先ほど案内いたしました公式SNSプレゼントキャンペーンでも、秋元さんのサイン入りポスターの御用意がございます。
続きまして、協賛いただきました企業でございます。
前回の発表時から、新たに4社、NEXCO東日本様、スカイマーク様、味の素様、特殊電極様から特別賞を設定いただけることになっております。
前回、発表させていただいた6社を合わせて、全部で10社の企業が特別賞を出していただいたということになります。
各企業独自の視点で審査いただいて、特別賞を授与していただく予定です。
次が、協賛企業が19の企業・団体から協賛をいただくことになりました。
最後でございますけれども、総選挙当日の10月12日、13日、14日は、茨城県酒造組合やIBARAKIクラフトビール研究会、キリンビール、アサヒ飲料様などの御協力により、エントリーグルメと相性抜群な県内地酒、クラフトビール、ソフトドリンクなどが勢揃いいたしますし、また、大洗高校のマーチングバンドや、安達勇人さんなどもお招きして、ステージパフォーマンスも行われます。
JAグループ茨城様や雪印メグミルク様、ハウス食品様などの協賛企業・団体様が食に関したブース出展を行うなど、来場された方が皆さん楽しめるような、そういう中身になっております。
是非、総選挙会場となる茨城県の三の丸庁舎に足をお運びいただきますよう、皆様の1票により、茨城県に新しいご当地グルメが誕生する、その瞬間を是非見届けていただければというふうに思っておりますので、御報告させていただきました。
ここにいらっしゃる方は、皆さんいらっしゃると固く信じておりますので、お待ちしております。
東京(幹事社):ありがとうございました。
別紙として、市町村エントリーグルメ一覧という表があるのですけれども、知事、これを御覧になっていれば、44自治体の選りすぐりのグルメが大変壮観ですが、このエントリーグルメ一覧を見て、率直な感想をお願いします。
知事:皆様の感想を、是非、私も聞きたいのですけれども、私自身は、出てきたメニューが予想以上にすごいんじゃないかという。これは、是非、全部食べてみたいなというようなものばかりで、とても期待をしております。
実際の総選挙でグランプリを選ぶのは非常に難航するのではないかなと、今からちょっと予想しておりますが。
東京(幹事社):具体的に、これがおいしそうだと言うと差し障りがありそうですが、かなり食欲をそそられるようなものはございますか。
知事:本当に食欲をそそられますね。見た目で、写真で判断するしかないのですけれども、今このリストは。食べているわけではないので。すごく期待が持てるんじゃないかなと。
本当に、当日、食べるのが楽しみですね。
東京(幹事社):ゲストの秋元真夏さんなのですけれども、知事か、担当課か、選考理由をちょっと教えていただけますか。
知事:どうぞ。
事務局:お答えいたします。
先ほど、知事からの発表もございましたが、秋元真夏さんは、今、JA全農が運営する産地直送通販サイトの「JAタウン」というものがあるのですけれども、そこでオフィシャルサポーターを務めておりまして、出演するユーチューブ番組で「ゆるふわちゃんねる」という番組がございますが、そこの登録者数が15万人と、大きな影響力がある。また、インスタグラムも79万人ほどフォロワーがいまして、そういった影響力ですとか、あと、趣味が料理といったところで、食にも親和性があると思って選ばせていただきました。
東京(幹事社):ありがとうございました。
それから、これも知事か、担当課か、協賛企業が19企業ということなのですけれども、いろいろお声かけを県としてされたのでしょうけれども、これはかなり反応がよかったというふうに捉えてよろしいでしょうか。
知事:これだけ集まったので、反応はかなりいいんじゃないかと思います。この手のイベントを茨城県で今まで主催していて、こんなに特別賞を出していただけたり協賛いただける企業が集まったのはなかったんじゃないかなというぐらい、趣旨に御賛同いただいて、本当に感謝申し上げております。
東京(幹事社):開催が10月中旬ということで、さすがに気持ちのよい気候になっていればいいなと思うのですけれども、あとは天候次第とは思うのですけれども、3日間の集客の目標みたいなものはございますか。
知事:設定していないですね。
集客も大事なのですけれども、我々の茨城県の一押しグルメを決めて、ご当地グルメというのを決めて、それをさらに世界に広めていくということが究極の目標ですので、入場者数にかかわらず、茨城県の食材から食への盛り上げを是非つくっていければなというふうに思っています。
東京(幹事社):各社、シン・いばらきメシ総選挙2024のイベントに関して御質問があればお願いします。
知事:来ていただけることを前提に。
東京(幹事社):来ていただける方のみ限定だというのは冗談ですが、お願いします。
NHK:NHKです。お疲れさまです。
今回、WEB投票が始まるということで、9月2日からで、ご覧になった県民の方にどういうところを見て投票していただきたいかというところを、投票の呼びかけも含めて、知事のお言葉をお願いします。
知事:WEB投票ですので、画像で見て投票していただくことになると思うのですが、直感で結構だと思いますので、見た目の直感というのも料理を選ぶ際は重要な要素だと思いますので、どんどん投票していただければなというふうに思います。
NHK:ありがとうございます。
1人1票ということで決まっていると思うのですけれども、ちなみに、知事は投票されるのでしょうか。
知事:もちろんです。投票内容は明かしませんが、投票する予定です。
NHK:ありがとうございます。
茨城:茨城新聞です。
そもそものこちらのイベントの背景というのが、県内に食材が豊かにあって、ただ一方で、グルメが少ないということだったと思うのですけれども、こちらの、今回、投票で選ばれたグルメについての今後の活用方法ですとか、どういった品目を売り込んでいくですとか、そういったものがあれば教えてください。
知事:グランプリに選ばれた料理を中心に、IBARAKI senseや様々なチャンネルを通じてプロモーションを仕掛けていきたいというふうに思っています。
茨城:現時点で、こういう売り出し方をするとか、決まっていることはありますか。
知事:いろいろ計画はしているのですけれども、これといってまだここで発表するものはございません。
茨城:ありがとうございます。
読売:読売新聞です。よろしくお願いします。
ちょっと細かい点になっちゃうかもしれないのですけれども、公式サイトから1人1票というのは、公式サイトに入って、何か登録してやるような形になるということで、1票を担保するということになるのでしょうか。
知事:そうですね。登録して投票いただくことによって、同じ端末からは1回しか投票できない形になると思いますので。
読売:分かりました。
あと、これだけ大規模なイベントですので、県内のみならず、全国的なPRなどもした方がいいんじゃないかなという気もするのですけれども、その辺に関してはどのようなお考えというか、計画でしょうか。
知事:是非メディアの方に全国ネットで取り上げていただきたい。この茨城県の非常に涙ぐましい努力を、是非全国の方々にも見ていただきたいと思っておりますので、様々なチャンネルを通じて、メディアの方々にアプローチをしているところでございます。
読売:ありがとうございます。
東京(幹事社):よろしいでしょうか。
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東京(幹事社):では、発表項目以外の質問を、幹事社からさせていただきます。
23日に、日本原子力発電が、東海第二発電所の工程変更を原子力規制委員会に届け出て、工期を2年3か月延ばすという発表がございました。
期限として、工期完了としていた9月直前の8月23日に工程発表となったことを、知事にコメントを出してはいただいておりますが、今、どのように受け止めているかをお願いいたします。
知事:コメントどおりでございます。
日本原電においては、しっかりと安全性を高めるための工事を着実に進めていただいて、その状況についても、県や関係市町村はもとより、県民に対して適時適切に情報を提供して、信頼を得られるように努めていただくことが大事だというふうに考えております。
東京(幹事社):23日は、原電の説明によると、担当課に工程変更等を、当然、その経緯も説明をしたということになるかと思うのですが、知事、報告は受けていらっしゃるかと思うのですけれども、工程変更やその経緯について、知事は原電の説明に納得されておりますでしょうか。
知事:納得する、納得しないはさておき、しっかりとこれから信頼を得られるように努力していただくことが大事だというふうに思いますので、そもそもの工事の着実な実行、それから、適時適切な情報提供、これは、今回の件については、若干、不十分なところがあったと言わざるを得ないと思いますので、今後、そういうことのないよう、しっかりと信頼を得られるような努力をしていただきたいというふうに思っています。
東京(幹事社):先日の定例会見で、知事は、原電の姿勢に対して、地元に対して不誠実だというふうに批判をされましたが、今は原電の姿勢について、どのような言葉で表現されますか。
知事:ですので、しっかりとこれから信頼を得られるように、きちんとやってくださいということを、何回もコメントしているのですが、そのとおりです。
それ以上でも、それ以下でもありません。今後もしっかりとやってくださいということですね。
東京(幹事社):今後はしっかりやってもらいたいけれども、先日の会見で不誠実と言ったという認識は変わらないということですか。
知事:それも踏まえてかどうか分かりませんけれども、今回、工期を延長されたわけですから、延長した工期に基づいてしっかりと工事を進めて、信頼回復できるように情報提供をしていくということを行うことが大事なんじゃないかなということで、コメントしている以上のものではありません。
東京(幹事社):工事の内容についても発表がございましたけれども、これから規制委員会で審議がされるわけですけれども、現時点で発表されている工事内容について、知事としての何か御見解があればお伺いしたい。
知事:これは専門的な判断を要する内容なので、私からコメントすることはありません。
東京(幹事社):東海第二発電所の件で御質問のある社はお願いします。
知事:発表事項じゃないから、いろいろな中身で大丈夫ですよ。東海第二発電だけじゃなくても。
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NHK:NHKです。9月の議会に提出する議案の中身で、1点、ちょっと伺いたいと思います。
議案の中で、石岡台地土地改良区への債権の放棄についての議案があります。8億円近くの債権の放棄ですが、これの判断の理由と背景について伺いたいのと、あと、放棄する代わりに改良区に対して何か求めること、改善策だったりとか、そういうものはあるでしょうか。
知事:これは話せば長くなる話なのですけれども、もう40年以上も遡って、昭和の時代に、国に対して地元が要請したという形は取っていますけれども、この石岡台地の整備ということをお願いして進めたわけですけれども、実際には、かなりの部分の畑地については、その整備の必要性がなかったということが明らかになっていて、今の施設の状況が、要するに過剰投資になっている。それをそのまま更新してしまうというわけにはいかないという指摘も国からもらっているので、きちんとした適正な規模に直して、設備もそれに合わせて更新していくということが重要になってくるわけで、当時の経緯なども考えれば、土地改良区だけの責任として済ませられるような問題ではなくて、県や地元市町村としっかりと責任を分担して、適正な形に見直しを速やかに行って、きちんとこの土地整備事業が軌道に乗るような設備更新なり事業の継続ということをしていくことが必要だということで、今回、こういう債権放棄ということを、県も応分の負担をすることによって進めたわけでございます。
これによって、過去に決めたことを変えずに、過剰投資をしてしまうような、そんな変な更新は行わずに、適正な規模でこの事業を見直すことができますので、これによってそれぞれ痛みを分かち合いながら、債権放棄という形でですね、県だけではなくて市町村も、それから、土地改良区も、それぞれ債権放棄を分担することによって、きちんと適正な事業にまた戻していくということで、これは必要な措置ではないかなというふうに考えています。
NHK:改良区に対して求めることはございますか。
知事:改良区に対しても、債務の負担は、引き続き、一部分担してもらいますので、応分の負担をそれぞれ、県も土地改良区も市町村も負担をするという形で、当事者同士で納得した形での解決方法ということになっております。
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時事:時事通信です。千葉の話なのですけれども、千葉県の熊谷知事が、今月の初めに、議会の本会議の一般質問で、県側の幹部が全員出席するということに対して、生産性向上の観点から再考すべきなのではないかという話があって、こちらは賛否両論で、千葉県もどうなるかという話だとは思うのですけれども、茨城県も9月からまた議会が始まるということで、知事、こちらの意見に対して、賛同というか、そうじゃないかというところの考えを教えていただきたいです。
知事:実は、私も、就任当初、本会議場に県幹部全員を張り付けるのは、県の業務からしても、あまり合理性を欠くのじゃないか、その質問通告を受けた幹部だけに限ってもいいんじゃないかという御提案は、内々、議会側にはさせていただきました。いろいろ協議の結果、現在では、病院事業管理者、企業局長など(※)は、質問のある時だけ参加するということになっています。
※事務局訂正:病院管理者、企業局長の2人と発言しましたが、訂正しております。
ですので、茨城県では、それはもう済んだ議論かなという感じですね。
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茨城:茨城新聞です。明日からパラリンピックが開幕すると思います。
県内でも、県勢選手も多く出場されるということで、期待感ですとか、選手に対しての応援メッセージなどがあれば、お願いしたいと思います。
知事:オリンピック同様、茨城県出身のパラリンピック出場選手が活躍されることを、県民一同を代表して、心から期待したいというふうに思います。
パラリンピックは、東京大会で非常に盛り上がりを見せましたが、今回のパリでも、それと同等、または、それ以上の盛り上がりを期待しておりますので、そういう中で、これまで行ってきた努力をいかんなく成果として発揮していただくことが、非常に我々県民にとっても、あるいはまた、障害をお持ちの方々にとっても、非常に大きな勇気づけになるんじゃないかなというふうに思いますので、様々な選手、県内出身者の方々が参加されますけれども、是非活躍を期待したいというふうに思います。
茨城:ありがとうございます。
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茨城:もう1個、別の質問なのですけれども、来月で知事の2期目の任期が残り1年ということになると思うのですが、この2期目の3年間、1期目も含めてということですけれども、これまで注力してきたことですとか、成果があったとお感じになられていることなどがあれば教えてください。
知事:1期目、2期目は関係なく、就任当初から、最大の課題は人口減少対策だというふうに考えておりましたので、そういう意味では、経済力の強化、それから、多様な人材が活躍できる環境づくり、それから、社会インフラとしての医療であるとか、あるいは、教育、ここの分野のてこ入れ、この3つが非常に大事なのかなというふうに考えております。
そういう意味で、様々取り組んできた中で、変化の芽はかなり出てきたんじゃないかなというふうに思います。実績だけでも、企業誘致は、県外からの企業誘致件数で言うと、7年連続全国1位という実績もございますし、例えば、農業も含めて、海外市場ということに注目して、今、非常に注力して、輸出も農業、あるいは加工食品系で増えてきておりますし、あとは、ブランドをつくる努力ということで、農産品、あるいは、水産資源も含めて、様々な話題を集めて、付加価値を高めた梨だとかメロンとか、あるいはイセエビとか、様々ございますので、そういう形で、茨城県でも様々な工夫によって経済的な付加価値を高める、あるいは、新規に新しい市場を取っていくということができるということを、だんだん認識が広がってきているんじゃないかなというふうに思います。
あとは、人材面でも、ダイバーシティのパートナーシップ宣誓制度を全国の都道府県で初めて取り入れて、今ではもう都道府県ではやっていないところの方が少ないぐらいになりましたけれども、そういう最初に先鞭をつけたのが茨城県でありますし、今、補正予算でもありました、外国人材の生活、あるいは、活躍できる環境づくりというところでも遅れを取らないように、しっかりと先手先手で実施していくというと、成果も徐々に出てくるんじゃないかなというふうに思っています。
そういう意味では、2期目の途中でございますけれども、狙っていた目標に対する実績は出てきている。
ただ、まだまだもっともっとやれることはたくさんあるというふうに思いますので、しっかりとこの政策をさらに進めていって、最終的に、茨城県民のお一人お一人が、自分たちの潜在能力に目覚めていただいて、どんどん思い切った活躍ができる、そういう社会をつくっていければなというふうに思っています。
茨城:ありがとうございます。
残り1年ということで、この先の1年で、これはやらなければならない課題などがありましたら、加えてお願いします。
知事:いろいろあるのですけれども、特に、例を挙げるとすると、やっぱり外国人材の政策というのは、他県では例を見ないような、ちょっと思い切った対策を進めていくつもりです。
というのも、それが人口減少社会の中で、変な言い方で言うと、優勝劣敗がはっきりしてくる時代になってくると思うのです。要するに、勝ち組と負け組が。そういう意味では、優勝劣敗がはっきりして、差が出てくる中で、その地域が繁栄を続けて、勝ち組に残るための非常に重要なポイントだというふうに思っていますので、外国人材が活躍しやすい環境づくり、そういう様々な政策というのは、全国の中でもトップクラスの取組を進めていきたいなというふうに思っています。
茨城:分かりました。
その上で、課題はいろいろあると思うのですが、3期目に向けて、現状のお考えなどありましたら。
知事:特にございません。
茨城:分かりました。ありがとうございます。
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共同:共同通信です。お願いします。
9月の議会に、金属盗難関連の条例の改正案というのを出されると思うのですけれども、警察庁、県警の方で問題意識を持ってやっているとは承知していますけれども、茨城県内でかなり被害がひどいというところもありまして、知事の県内の現状の受止めと、この条例の必要性について、何かお考えがあればお願いします。
知事:茨城県は太陽光発電が全国で最も多い県でもあるので、ある意味、金属盗が非常に多くなってしまっているのは避けられないところではあるのかなと思いますけれども、こういう条例改正に伴って、盗品が簡単に処分されないような、あるいは、盗難をしっかり未然に防ぐような努力を、官民一体となって取り組むことで、金属盗を減らしていくことができるんじゃないか、あるいは、減らしていかなければいけないなというふうに感じております。
そういう意味では、適時適切な条例改正を提案しているというふうに認識しています。
共同:ありがとうございます。
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茨城:茨城新聞です。よろしくお願いします。
大洗町の高速実験炉「常陽」についてお伺いします。
以前の記者会見では、原子力審議会で、再稼働の必要性、意義などを了承した直後で、その時には、隣接自治体の意見を照合中とのことでしたが、その後の進捗の状況がどのようになっているかと、もし結果が出ているのであれば、知事として、安全対策工事の事前了解についてどのように判断されるのか、お伺いしたいと思います。
知事:隣接市町村の意見聴取は、今月23日までに実施をしておりまして、その結果、安全対策の徹底や広報活動の取組などの事業所に対して求める意見はあったものの、いずれの市町村からも計画に対する異論は出なかったという状況でございます。
県といたしましては、この事前了解の状況、それから、原子力安全対策委員会及び原子力審議会の結果を踏まえて、近々判断したいというふうに思います。
茨城:今のお話で、近々ということですが、目処としてはどのぐらいかというのがお答えできればお願いします。
知事:近いうちに判断したいと思います。
茨城:分かりました。ありがとうございます。
東京(幹事社):ほかはよろしいですか。
では、ないようですので、これで終わります。
ありがとうございました。
知事:ありがとうございました。
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