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2024-08-09 00:00:00 更新

国内最大の陸上風力発電所で国内最大のタワークレーンが稼働

国内最大の陸上風力発電所で国内最大のタワークレーンが稼働

~S-Movable Towercraneが4.3MW風車を順調に施工~

  • 土木

2024.08.09

清水建設(株)<社長 井上和幸>は、大型の陸上風車の受注力強化を目的に開発した国内最大の移動式タワークレーン「S-Movable Towercrane(SMTC)」を北海道天塩郡豊富町で施工中の「芦川ウインドファーム南側区画」に適用、巨大な4.3MW風車の施工を順調に進めています。今回のSMTCの適用は実証施工が目的であり、2基の風車施工を通じ、実際の風車建設サイトにおいてスムーズなクレーンの組み立て・解体、風車部材の揚重・建方ができることを確認します。

芦川ウインドファーム南側区画は4.3MW風車15基から構成されており、(株)ユーラスエナジーホールディングスが道北の宗谷地域で計画中の国内最大の風力発電プロジェクトの一部に位置付けられます。発注者は合同会社道北風力で、当社の設計施工により2020年4月に着工、竣工は2025年春の予定です。一方、SMTCは、5~6MWクラスの大型陸上風車の受注をターゲットに開発した移動式タワークレーンです。最大揚程152m、定格荷重145tと国内最高の揚重性能を備えています。

施工中の4.3MW風車の規模は、支柱の高さ 82.9m、部材の総重量 358.3t、ローター(ハブとブレード3枚)の重量 90.9t、設置高85m、ブレード長60m、ブレードの最高到達点145mとなります。現場では、現在、SMTCと従来型のオールテレーンクレーン(国内最大級1200t吊)が各1基稼働しており、SMTCが2基目、オールテレーンクレーンが8基目の風車を施工中です。SMTCは7月5日に稼働を開始、1基目の風車施工では、部材の荷下ろしから支柱の建て方、ブレードとローターの地組(地上での事前組み立て)、ブレードをセットしたローターの揚重・組み立てに至る一連の作業を4日で消化し、想定通りの施工性を発揮しました。

これはオールテレーンクレーンと同程度の性能ですが、今後、主流になることが確実視されている5〜6MWクラスの風車施工では、工期面でSMTCが圧倒的に有利になります。理由は、ハブの設置高が100m超になるため、現行最大級のオールテレーンクレーンを採用しても施工上のさまざまな工夫が必要になる一方、揚程152mのSMTCは施工上の制約を一切受けずに対応できるためです。

これまで国内では、3,000基近くの陸上風車が建設されており、参考データにもよりますが当社シェアは15〜20%に達します。当社は今後、リプレース需要により大型化が進む陸上風車に対して、SMTCの採用を提案し、受注拡大につなげる考えです。

以上

≪参 考≫

■芦川ウインドファーム南側区画の工事概要

工事場所 北海道天塩郡豊富町
発注者 合同会社道北風力
設計施工 清水建設株式会社
工期 2020年4月〜2025年春(予定)
工事概要 4.3MW風車15基、連系変電設備、構内電線路の建設

■稼働中のS-Movable Towercrane

ローターの揚重状況

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