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2024年07月17日
スカパーJSAT株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長:米倉 英一、以下 スカパーJSAT)は、一般財団法人電力中央研究所(本部:東京都千代田区、理事長:平岩 芳朗、以下 電中研)との共同研究を経て開発した日射量予測システム「Solar Meilleur」(以下、そらみえーる)について、株式会社バニヤンズ(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長:稲村 直樹、以下 バニヤンズ)への使用許諾を決定し、これに伴い、バニヤンズは「気象観測・解析サービス」の提供を7月より開始しました。バニヤンズは、これまで同システムの基盤開発を担ってきましたが、本サービスの開始にあたり、気象庁から気象予報業務許可を取得しました。
今回使用許諾された「そらみえーる」は、太陽光発電予測のために開発されたシステムで、「気象観測データ収集」「観測データ解析*1」「データ提供の機能」を有しています。バニヤンズの「気象観測・解析サービス」は、これらの機能に対してバニヤンズが有するAIやIoT技術を適用することで、太陽光発電予測に加え、蓄電池制御に対応する直前予測機能を強化し、発電事業者など、エネルギー分野の事業者の収益拡大に貢献します。
そらみえーるのダッシュボード画面
また、「そらみえーる」及びバニヤンズの「気象観測・解析サービス」の技術は、次世代通信やIT農業などで拡大が見込まれるほか、スカパーJSATが取り組んでいるHAPS(高高度プラットフォーム)*2との通信や宇宙光通信といった新たな通信分野においては、雲による通信路の遮蔽といった課題の解決策として期待されます。
宇宙光通信における地上局の分散配置による雲回避手法の例
スカパーJSATは「そらみえーる」を供給するとともに、将来的には、スカパーJSATが保有する他の既存サービスとバニヤンズの「気象観測・解析サービス」との連携も視野に入れ、お客様の課題解決に取り組んでまいります。
*1観測データ解析機能の一部には、電中研が推進する保有技術の社会実装の一環として、同所が開発した日射量予測・解析システムSoRaFAS(ソラファス)が使用されています。
*2 High Altitude Platform Station(高高度プラットフォーム):地上から約20km上空の成層圏を数日~数か月の長期間に渡って無着陸で飛行できる無人飛行体(無人通信基地局)。
【会社概要】
■スカパーJSATについて
スカパーJSATは、宇宙事業とメディア事業を両輪とする国内唯一の事業会社です。宇宙事業では、30年以上にわたり静止軌道衛星を保有・運用し、現在はアジア最多である17機の静止衛星を介して、「スカパー!」の伝送や航空機・船舶向けインターネット回線、災害時のバックアップ回線など様々な衛星通信サービスを提供しています。また、超スマート社会の実現に向けて、すべての空間を対象とした革新的な通信ネットワーク及び地球規模のデータ収集ネットワーク構築を推進しています。メディア事業では、有料多チャンネル放送サービス「スカパー!」、動画配信サービス「SPOOX」に加え、光回線を経由した地上波・BSならびに「スカパー!」の再送信サービスを提供するFTTH事業にも取り組んでおります。また、保有する様々なアセットを活用してお客様の課題解決を支援するメディアソリューション事業にも進出し、ビジネスの多角化を目指しております。
ホームページ :https://www.skyperfectjsat.space/
■バニヤンズについて
バニヤンズは、最先端のAI/IoT技術と各種気象データを組み合わせた先進的なサービスを展開しています。特に、日射量予測AIに関しては、実証実験を経て直前予測精度を約90%超(気象条件による)に向上させることに成功しました。この直前日射量予測を太陽光発電量予測に変換し、精緻な蓄電池制御技術と組合せて発電事業者の収益拡大に貢献します。
さらに今後は、農業・漁業・林業などの一次産業やその他の産業分野に適用可能性を追求し、スポット日射量予測として、広範な気象予測分野へと応用していく事を目指しております。
ホームページ :https://www.banyans.co.jp/
情報提供:JPubb