2024年6月21日
関西電力株式会社
舞鶴発電所1号機における硫黄酸化物の
条例規制値等の超過に関する原因と対策について 当社舞鶴発電所1号機(京都府舞鶴市、90万kW)において、2024年5月8日18時頃、運転中の排出ガスにおける硫黄酸化物の濃度および排出量が、京都府の条例規制値ならびに京都府、舞鶴市、高浜町との環境保全協定値を超過しました。同日19時頃、硫黄酸化物の排出を止めるため、発電設備を停止しました。排出ガス中の硫黄酸化物の処理を行う脱硫装置吸収塔内部を確認したところ、上部デッキに損傷を認めました。
[2024年5月9日お知らせ済み]
本件について、不具合の発生経緯、原因、再発防止対策および今後の対応を、以下のとおりとりまとめました。
1.発生経緯
至近の定期検査※1において、上部デッキに石こうが堆積※2しており、それにより壁面と上部デッキの接合部の上面が剥離していることを確認しました。当時、当該剥離の補修を行いましたが、未点検であった接合部の下面にも、 石こうの堆積に伴い亀裂が発生していたものと推定しています。 その亀裂を起因として、吸収塔内を流れる排出ガスにより上部デッキに 繰り返し負荷が加わったことで、接合部の上面が再び剥離し、上部デッキの損傷に至ったものと推定しています。 ※1:2022年2月から6月に実施。 ※2:硫黄酸化物の処理に伴い発生する石こうが、上部デッキに堆積することを防ぐための洗浄設備の不具合により発生したもの。
2.原因
上部デッキが損傷に至った原因は、洗浄設備の不具合により上部デッキに石こうが堆積したことと、上部デッキと壁面の接合部上面の剥離を補修した際に、下面に発生していたと推定される亀裂を確認できていなかったことであると推定しています。
3.再発防止対策
上部デッキの洗浄設備の保全方法の見直しを行うとともに、上部デッキの点検方法についても見直しを行います。
4.今後の対応 損傷設備の復旧工事完了後、2024年6月末頃を目途に運転を再開する予定です。
当社は、再発防止を徹底し、発電所の安全・安定運転に全力を尽くしてまいります。
以上
添付資料:原因・対策説明資料
公式ページ(続き・詳細)はこちら
https://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2024/pdf/20240621_1j.pdf