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ニュース
2024年6月7日
電源開発株式会社
瀬戸石ダム・発電所(熊本県葦北郡芦北町・同球磨郡球磨村)について、流域の安全・安心に向けた取り組み状況をお知らせいたします。
出水期※1を迎えるにあたり、瀬戸石ダムに関する情報について、引き続き様々な手段により周知・提供してまいります。
なお、当社がお知らせする放流量等の情報はダム地点のものであり、避難等については行政から提供される情報等をもとにご判断ください。
※1 梅雨や台風による大雨で河川が増水しやすい期間で、球磨川では、6月11日から9月20日までが出水期間とされています。
「令和2年7月豪雨」(2020年)で被災した下流警報設備について、翌年の出水期前(2021年5月末)までに復旧し、その際、可能な範囲で装置の取付け位置を高くする対策を行いました。
加えて、「令和2年7月豪雨」と同規模の出水が発生した場合、浸水するおそれが残っている一部の警報設備を、より高い場所に順次移設することとしています(2026年度の出水期までに移設完了予定)。なお、移設完了前に大規模出水が発生する場合も想定し、仮に浸水により警報設備が使用できなくなった場合でも、洪水量2,000m3/s以上が流下時に点灯する5色表示の警告灯(パトライト)を設置済です(移設済の2局を除く11局)。
2023年度は約1.3万m3の堆積土砂排除を行いました。排除した土砂のうち0.8万m3は熊本県の公共事業に提供する等有効活用への協力を行いました。
また、2023年度は先に土砂仮置き場から国や県の公共事業に約5.9万m3の土砂を提供しており、合計で6.7万m3となりました。最新の調査による堆積土砂量は、2012年度のピーク時から約6割減少しております。
今後も土砂排除や出水時の通砂/排砂運用により堆積土砂の低減に努めてまいります。
なお、当社ホームページにて、「通砂/排砂運用情報」等が確認できます。
今年3月に実施した変位測量等の結果において、特に変化は認められず、ダムの安全性に問題はないことをあらためて確認しております。今後も調査・確認を継続してまいります。
瀬戸石ダムでは、大きな出水が予想される場合に、2020年5月に河川管理者、ダム管理者および関係利水者との間で締結した「球磨川水系治水協定」に基づき事前放流を実施し、調整池の水位を低下させ空き容量を確保するとともに、通砂/排砂により同容量の維持・拡大を目指す運用を実施しています。
大きな出水となった2022年9月の台風14号や2023年8月の台風6号において、事前放流により容量の確保に努めました。
なお、2023年度からは、6月~9月の間、通砂/排砂運用によりダム水位を更に低下(最大容量680万m3から870万m3に拡大)させる運用を開始しています。
連絡橋の補修は、上下流の道路・橋の復旧状況を踏まえ、2023年10月より開始しました(工事完了は2026年5月※2を予定しております)。
工事期間中は全面車両通行止めですが、6月1日から9月20日の間は許可車両・緊急車両のみ通行可能となります。
※2 工事着手の前倒しを踏まえ、今回工事完了時期の見直しを行いました。
当社は、今後も流域の皆さまの安全・安心のために必要な対応や改善を継続しながら、発電所の安全運転に万全を期してまいります。
以上
【資料1】 瀬戸石ダム 球磨川増水時のお知らせ(PDF:660KB)
【資料2】 瀬戸石ダム 下流警報設備の改善(PDF:1.77MB)
【資料3】 瀬戸石ダム 堆積土砂排除実績(PDF:951KB)
情報提供:JPubb