2024年5月31日
関西電力株式会社
高浜発電所1号機の定期検査開始高浜発電所1号機(加圧水型軽水炉 定格電気出力82万6千キロワット、定格熱出力244万キロワット)において、2024年6月2日から約4ヶ月の予定で第28回定期検査を実施します。
定期事業者検査を実施する主な設備は、次のとおりです。
原子炉本体
核燃料物質の取扱施設及び貯蔵施設
原子炉冷却系統施設
計測制御系統施設
放射性廃棄物の廃棄施設
放射線管理施設
原子炉格納施設
その他発電用原子炉の附属施設
以 上
<添付資料>
高浜発電所1号機 第28回定期検査の概要
高浜発電所1号機 第28回定期検査の概要
1.主要工事等
(1)高感度型主蒸気管モニタ他取替工事 (図-1参照)
電子部品の製造中止等に伴う保守性向上の観点から、放射線管理施設プロセスモニタリング設備のうち高感度型主蒸気管モニタ(3台)および同モニタが接続されている盤を含む放射線監視装置信号処理盤(2面)を取り替えます。
(2)化学体積制御系統 抽出水オリフィス取替工事(図-2参照)
余熱除去系統の信頼性向上の観点から、プラント起動時に化学体積制御系統を用いた1次冷却材系統の圧力調整が実施できるよう、当該系統の抽出水オリフィスを口径の大きいものに取り替えます。
(3)1次系強加工曲げ配管取替工事 (図-3参照)
国外BWRプラントにおいて、芯金を使用して曲げ加工した配管の内面で応力腐食割れが発生した事象を踏まえ、予防保全として、1次冷却材系統につながる曲げ配管のうち、芯金を使用して曲げ加工したものを、芯金を使用せずに曲げ加工した配管等に取り替えます。
2.設備の保全対策
(2次系配管の点検等) (図-4参照)
当社の定めた「2次系配管肉厚の管理指針」に基づき、2次系配管1,640箇所(主要点検部位:1,571箇所、その他部位:69箇所)について超音波検査(肉厚測定)を実施します。
また、過去の点検で減肉傾向が確認された部位7箇所および配管取替作業時の作業性を勘案した部位4箇所の合計11箇所を耐食性に優れたステンレス鋼の配管に取り替えます。
3.燃料集合体の取替え
燃料集合体全数157体のうち49体を取り替える予定です。そのうち、44体は新燃料集合体※です。
※ 新燃料集合体44体のうち、32体は、55,000MWd/tの高燃焼度燃料
4.今後の予定
原子炉起動、臨界:2024年8月下旬
調 整 運 転 開 始:2024年8月下旬
本 格 運 転 再 開:2024年9月下旬
なお、定期検査の作業工程については、別紙を参照ください。
以 上
公式ページ(続き・詳細)はこちら
https://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2024/pdf/20240531_1j.pdf