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2024年05月28日
住友商事株式会社
住友商事株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員 CEO:上野真吾、以下「住友商事」)は、ノルウェーの洋上風力支援船保有・運行会社のIWS Fleet AS(以下「IWS Fleet」)と、5月27日に出資参画に合意しました。出資完了は6月を予定しており、IWS Fleetは持分法適用会社となります。IWS Fleetとともに、再生可能エネルギーの生産拡大を通じた脱炭素社会の実現に貢献します。
洋上風力発電施設の新規設置数増加に伴い、発電施設の建設や運営、管理に用いる「オフショア支援船」の需要が増加しています。オフショア支援船の一種であり、洋上風力発電所の建設段階において、洋上風車上での作業に従事する技術者に対し、宿泊施設や安全に洋上風車へ移動する手段を提供するCSOV(Commissioning Service Operation Vessel)は、洋上風力開発が先行している欧州を中心に需要が増加しており、2027年には世界で約60隻、2030年には100隻以上が必要になると予測されています。
IWS Fleetは、CSOV船隊規模で世界2位となる6 隻(2隻竣工、4隻建設中) を保有し、運航管理を行っています。船隊を同型船で揃える事で、船舶管理の合理化を図り、事業者にフレキシブルなサービスを提案できます。洋上風車に技術者や資材を送る「ギャングウェイ(連絡橋)」の安定性や、船体を海上で定点維持するシステム、質の高い居住空間などが顧客から高く評価されています。
IWS Fleetの親会社Integrated Wind Solutions ASA(以下「IWS」)は、洋上風力関連サービスやオフショア支援船を保有する2020 年創業のオスロ証券取引所上場企業です。CSOVを保有するIWS Fleetをはじめ、コンサルティングやエンジニアリング、アドバイザリーやアセットマネジメントなど、洋上風力に関連するさまざまな企業を傘下に収めています。
風車部材の輸送を行う重量物運搬船4隻(2隻運航中、2隻建造中)の保有会社設立を皮切りに、本件は住友商事のオフショア支援船事業で2件目の出資となります。2024年5月に発表した中期経営計画において、洋上風力発電分野でのサプライチェーン事業開発は当社事業の強み・競争優位をさらに強化するGX(Green Transformation)事業に位置付けられ、今後も建設支援船や重量物運搬船などの保有・参画を重点的に進めます。
住友商事は、世界各地の風力発電事業者などの産業プレーヤーとのネットワークや、船舶事業を通じて得たビジネス知見でIWS Fleetの事業拡大に貢献します。また、IWSとのパートナーシップを通じて洋上風力発電の普及をサプライチェーン面から推進します。欧州で先行する再生可能エネルギー関連事業のノウハウを獲得・蓄積し、日本国内の洋上風力市場へ還元することも目指します。
情報提供:JPubb