2 0 2 4 年 5 月 2 4 日
西日本旅客鉄道株式会社
燃料電池車両開発の具体的な検討を開始 JR西日本グループでは、2021 年に環境長期目標「JR西日本グループ ゼロカーボン2050」を策定し、2050 年にグループ全体の CO₂排出量「実質ゼロ」とすることをめざした取り組みを行っております。
その一環で、化石燃料である軽油を燃料として走行する気動車(ディーゼルエンジンによる動力で走行する車両)の将来の置換えをめざし、三菱電機株式会社およびトヨタ自動車株式会社と当社の3社で連携し、燃料電池車両導入に向けて車両仕様や試験内容の検討を開始しましたのでお知らせします。
1.燃料電池車両の開発コンセプト
以下のコンセプトで仕様を検討してまいります。
・燃料電池システムや水素貯蔵システムに汎用性の高いものを採用し、国内外の標準化を想定した仕様
・モーターを制御する主回路システムは電気式気動車と共通化を図り、電気式気動車の燃料電池車両化が行える構成
2.3社の役割分担
次の役割分担で検討を進めてまいります。
・三菱電機株式会社 … 燃料電池システムと組み合わせた主回路システムの開発
・トヨタ自動車株式会社 … 燃料電池システム・水素貯蔵システムの提供
・西日本旅客鉄道株式会社 … 各システムの車体への搭載検討、車両仕様検討
3.今後のスケジュール
今年度から仕様検討を開始し、2030 年代早期の営業運転開始を目指して進めてまいります。
今回ご案内の取り組みは、SDGs の 17 のゴールのうち、特に 7 番、9 番、13 番、17番に貢献するものと考えています。