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オムロン株式会社(本社: 京都市下京区、代表取締役社長 CEO: 辻永順太 以下、オムロン)は、蓄電システムなど新エネルギー機器向け高容量パワーリレーにおいて、グローバル基準*1に基づき算出したカーボンフットプリント(以下、CFP*2)を2024年5月より顧客向けに提供開始します。これにより、電気機器業界におけるサプライチェーン全体でのGHG排出量*3の見える化を促進し、グローバルでの脱炭素社会の実現に貢献していきます。
サステナブル社会の実現に向け、社会全体で環境配慮への取り組みとしてGHG排出量の削減が求められており、グローバル各国では、特にエネルギー消費量の多い製造業におけるGHG排出量の削減を促進するため、CFPに関する規制の強化を進めています。また、サプライチェーンのグリーン調達の動きとして、CFP開示を調達先の選定方針に活用する動きも広がり、各企業では、CFP算定に取り組む必要性が高まっています。
オムロンは、バリューチェーンにおける脱炭素と環境負荷の削減を目指し、環境評価制度を導入し、環境に配慮した製品設計と開発に取り組んでいます。この制度に沿って、グローバル基準に基づきCFPにおける自社算定ガイドライン(以下、ガイドライン)を策定しました。また、電子部品事業ではパワーコンディショナーや蓄電システムなど新エネルギー機器向けに提供する高容量パワーリレー「G9KBシリーズ」において、ガイドラインを基にCFPを算出、2024年5月より算出データを顧客の要望に応じて提供します。なお、本製品シリーズのCFPは、ISO 14067*4に基づき算出されており、第三者機関による認証も取得しています。今後、脱炭素社会の実現に向け、幅広いラインナップを持つ高容量パワーリレー群におけるデータ提供を順次進めていきます。また、2024年3月から開始している「サプライチェーンのGHG排出量を把握する実証実験」(2024年1月29日発表)と連動することで、CFP算定の機種展開を加速して参ります。
オムロンは、今後も環境負荷低減に向けた製品創出、価値提供を業界に先駆けて進めることで、脱炭素社会の実現に貢献します。
高容量リレー「G9KBシリーズ」の主な仕様
G9KB-Eは、2024年6月1日に一般発売開始の新商品です。
G9KB-EはG9KBシリーズの高容量形で、G9KB基準形と同じサイズ・重量でありながら、最大開閉電圧をDC800V、最大通電電流を100Aへ拡張しました。DC800V 50A、DC600V 100Aの定格値は、特に蓄電システムやEV充電器/V2Xなど、15~40kWクラスの蓄電池関連用途に適しています。
項目 | G9KB | (NEW)G9KB-E |
接点構成 | 1a | 〃 |
接点ギャップ | >3.6mm | 〃 |
接触抵抗 | ≦5mΩ | 〃 |
接点電圧の最大値 | DC600V | DC800V |
接点電流の最大値 | 50A | 100A |
定格 (抵抗負荷) | DC600V 50A | DC800V 50A DC600V 100A ほか |
電気的寿命 (抵抗負荷、双方向) | DC600V 50A 2000回 | DC800V 18A 6000回 DC800V 50A 10回 DC600V 100A 100回 ほか |
主接点極性 | 無し | 〃 |
機械的寿命 | 1,000,000回 | 〃 |
コイル電圧 | DC12V / DC24V | 〃 |
コイル消費電力 | 約 2.8W (保持電圧45%時:0.57W) | 〃 |
使用周囲温度 | -40℃ ~ +85℃ | 〃 |
サイズ | L 50.5 x W 37.0 x H 50.5 mm | 〃 |
端子形状 | PCB | 〃 |
構造 | フラックスタイト | 〃 |
安全規格認証 | UL/C-UL、EN/IEC、CQC | 〃 |
高容量リレー「G9KBシリーズ」についての詳細は、以下ページをご参照ください。
https://components.omron.com/jp-ja/products/relays/G9KB
高容量リレー「G9KBシリーズ」の主な用途
高用量リレーラインナップ
*1 グローバル基準: ISO 14067やPACT Pathfinder Frameworkなど。
*2 CFP: カーボンフットプリント(Carbon Footprint of Product)の略。原料調達から廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクルにおける、製品単位での温室効果ガス排出量(=GHG排出量)を CO2 量に換算し表示するもの。
*3 GHG排出量:温室効果ガス排出量の略。
*4 ISO 14067: 製品のCFPを定量化する為の要求事項とガイドラインを定義した気候変動に関する基準の一つ。
<オムロンのサステナビリティにおける環境への取り組みについて>
オムロンは、環境分野において持続可能な社会をつくることが企業理念にある「よりよい社会をつくる」ことと捉え、気候変動や資源循環といった地球規模の社会的課題に向けて積極的に取り組んでいます。特に 「温室効果ガス排出量の削減」「循環経済への移行」「自然との共生」を取り組むべき重要な環境課題と捉えて、実効性の担保と仕組みの構築により、持続可能な社会づくりへ貢献し企業価値の向上に努めています。
サステナビリティ取り組みの詳細は、以下URLからご覧いただけます。
<オムロン株式会社について>
オムロン株式会社は、独自の「センシング&コントロール+Think」技術を中核としたオートメーションのリーディングカンパニーとして、制御機器、ヘルスケア、社会システム、電子部品、そしてこれらの事業をつうじて取得した多種多様なデータを活用したデータソリューション事業を展開しています。
1933年に創業したオムロンは、現在では全世界で約28,000名の社員を擁し、130ヶ国以上で商品・サービスを提供し、よりよい社会づくりに貢献しています。詳細については、https://www.omron.com/jp/ja/をご参照ください。
情報提供:JPubb