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2024-04-18 00:00:00 更新

三菱重工冷熱、「第41回優良省エネルギー設備顕彰」の最高位を受賞 - 高効率の循環加温ヒートポンプを用いた焼入炉洗浄槽のCO2排出量削減で

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三菱重工冷熱、「第41回優良省エネルギー設備顕彰」の最高位を受賞
高効率の循環加温ヒートポンプを用いた焼入炉洗浄槽のCO2排出量削減で

2024-04-18

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◆ Q-ton Circulationで回収した排熱を加熱用熱源に利用するシステムによるCO2排出量削減効果に高い評価
◆ 納入先であるトヨタ自動車北海道株式会社の焼入炉洗浄槽にて、90.1%のCO2排出量削減を達成
◆ 本顕彰での受賞は2021年から4年連続、最高位の受賞は2022年に次いで2回目

三菱重工グループの三菱重工冷熱株式会社(社長:岡野 伸泰、本社:東京都港区、以下、三菱重工冷熱)は、高効率の循環加温ヒートポンプを用いた焼入炉洗浄槽のCO2排出量削減について、一般社団法人日本冷凍空調設備工業連合会が主催する「第41回優良省エネルギー設備顕彰」の最高位に当たる「一般財団法人省エネルギーセンター最優秀賞(改修設備部門)」を受賞しました。同じく三菱重工グループの三菱重工サーマルシステムズ株式会社製循環加温ヒートポンプ「Q-ton Circulation」を用いて工場内に放出される排熱を回収し、加熱用熱源に利用するシステムを構築したことによるCO2排出量削減効果が高く評価されたものです。

本顕彰は、冷凍空調設備の省エネルギー・環境保全を一層促進するため、優良事例を広く募り、これを顕彰することで省エネルギー技術の開発と普及に寄与するとともに、関連業界において省エネルギー・環境保全への意識を高めることを目的としています。三菱重工冷熱は、本顕彰の改修設備部門において省エネルギー・CO2削減に向けたシステム提案が評価され、2021年にQ-ton Circulationで「優秀賞」、2022年に熱回収型ターボヒートポンプ「GART-ZE75I.HP」で最高位の「一般財団法人省エネルギーセンター最優秀賞」、2023年にブラインインバータターボ冷凍機「ETI-ZE25」で「優秀賞」を受賞しており、今回で4年連続の受賞となります。また、三菱重工冷熱が同賞の最高位を受賞するのは2022年に次いで2回目となります。

受賞内容は、トヨタ自動車北海道株式会社(社長:北條 康夫氏、本社:北海道苫小牧市)が有する自動車部品製造工場内の焼入炉から放熱される排熱をQ-ton Circulationの導入により回収し、焼入炉洗浄槽の洗浄水熱源として活用したことに伴う、既存設備の省エネルギー化とCO2排出量削減に関するものです。これにより、焼入炉洗浄槽に従来使われていた蒸気が不要となり、ボイラー負荷を低減しました。また、本来は屋外に設置するQ-ton Circulationを屋内に設置することで、焼入炉からの排熱を回収可能としました。さらに、焼入炉の排熱により年間を通じて周囲温度が25℃程度に保たれるため高効率で機器を運転でき、デフロスト(霜取り)運転を最小限としてより長い稼働時間を実現しました。実績ベースでも、2022年のシステム引渡しから26日間で148.7トンのCO2排出量削減効果(削減率90.1%)を達成しています。

Q-ton Circulation導入によるCO2排出量削減効果

Q-ton Circulationは、機械・食品工場の生産プロセスや温浴施設などで使用されている温水を保温・加熱することに優れた循環加温ヒートポンプであり、欧州で先行導入されているGWP(注)の規制値150を下回る冷媒R454C(GWP 145)を国内で初めて採用することにより、環境負荷低減に大きく貢献できる製品です。また、独自の高効率3Dスクロール圧縮機を搭載した二段圧縮冷凍サイクルを採用することで、高効率化を実現するとともに外気温度マイナス20℃から43℃の広い範囲にて75℃の温水供給を可能としています。空気熱源であることから建物の形態によらず設置が容易で、既設ボイラーや電気ヒーターを循環加温に適したQ-ton Circulationに置き換えることで、さまざまな用途における大幅なCO2排出量削減が期待できます。

納入したQ-ton Circulation
(トヨタ自動車北海道株式会社提供)

Q-ton Circulation

三菱重工冷熱は、特長の異なる複数のヒートポンプ製品(産業用冷熱製品)を用いて、工場で発生する熱源を有効利用する熱ソリューション活動を実施しています。今回受賞の対象となったQ-ton Circulationに加え、業務用エコキュート「Q-ton(キュートン)」、空冷ヒートポンプチラー「MSV2」、排熱回収ヒートポンプ「エコウォーム」、高効率ヒートポンプ式熱風発生装置「熱Pu-ton(ねっプートン)」、排熱回収型ターボヒートポンプなど、お客様が抱える課題に合わせた最適なシステム設計の提案を行っています。今後もカーボンニュートラル社会実現の一助となるべく、市場ニーズに沿ったフレキシブルな提案を行っていきます。

  • GWP(Global Warming Potential)はCO2を1とした地球温暖化係数で、値が小さいほど温室効果が低く環境性に優れます。

【三菱重工サーマルシステムズ製品ページはこちら】

Tags: Q-ton Circulation,地球温暖化係数

担当窓口:三菱重工冷熱株式会社

三菱重工グループについて

三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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