プレスリリース

powered by JPubb

本ページでは、プレスリリースポータルサイト「JPubb」が提供する情報を掲載しています。

2024-04-18 00:00:00 更新

バイオ由来 高バイオマス度高吸水性ポリマー 新たに開発したグレードの海洋生分解性を確認

2024 年 4 月 18 日
長瀬産業株式会社
ナガセケムテックス株式会社
ナガセヴィータ株式会社


バイオ由来 高バイオマス度高吸水性ポリマー
新たに開発したグレードの海洋生分解性を確認


長瀬産業株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:上島宏之、以下「長瀬産業」)は、中期経営計画 「ACE 2.0」の成長ストーリーにおいて、「基盤」「注力」「育成」「改善」の4つの領域を掲げ、商社、製造、研究開発の各機能を軸に事業を展開しています。このたび、長瀬産業と NAGASE グループの中核製造会社・ナガセケムテックス株式会社(本社:大阪市西区、代表取締役社長:藤井悟、以下「ナガセケムテックス」)、 ナガセヴィータ株式会社(本社:岡山市北区、代表取締役社長:安場直樹、以下「ナガセヴィータ」)は、高バイオマス度の高吸水性ポリマー(SAP)の新グレードの開発に成功し、第三者機関による試験(ASTM D6691)で、海洋生分解性認証に求められる分解性(海洋中 180 日間で 90%以上の分解)を示す事が確認されました。本開発は、育成領域である研究開発機能を活用したバイオ分野での素材開発の一環であり、2026 年度中の上市を目指し、ナガセケムテックスで量産技術の確立と生産体制の構築を進めてまいります。


SAP は高い吸水性能を有する高分子材料で、紙おむつを中心にナプキンなどの衛生用品や、農業、緑化分野など幅広い分野で使用されています。従来品の多くは石油由来かつ非生分解性で環境負荷が大きいことが課題で、環境負荷の少ない天然由来かつ生分解性を有する SAP の研究開発が行われてきましたが、十分な吸水性能が得られず、最終製品としての活用は難しいとされていました。これに対して、NAGASE グループでは、ナガセヴィータの有する酵素技術と、ナガセケムテックスの樹脂製造技術を掛け合わせ、澱粉を主原料としてバイオ由来原料の比率を高めながら吸水性能を最大限に引き出した SAP の開発に、2023年 2 月に成功しました(※)。


今回開発された新グレードの SAP は、海水中で分解される特性により、緑化や農業用の保水材として土壌で使用し河川などを通じて海に流れ出た場合でも、プラスチックごみとして残存する量を削減することができます。海洋中のマイクロプラスチック化が問題視されている製品に使用することで、より環境に配慮したものづくりへの貢献が期待できます。ESG 投資の拡大や SDGs 意識の高まりなどを背景に、環境対応製品の開発に注力する企業や自治体などに向けて販売していくことを想定しています。


NAGASE グループでは約 190 年の歴史で培ってきたケミカルとバイオのノウハウと、商社、製造、研究開発の各機能を掛け合わせ、新たなサステナブル市場の創造に向けたソリューション提案に取り組みます。「ものづくりの課題を素材(マテリアル)で解決する」企業として、人々が快適に暮らせる安心・安全で温もりある社会の実現に貢献してまいります。


バイオ由来 高バイオマス度の高吸水性ポリマーの開発に成功 (nagase.co.jp)


公式ページ(続き・詳細)はこちら
https://www.nagase.co.jp/assetfiles/uploads/20240418_GCD_01.pdf


情報提供:JPubb

プレスリリース一覧に戻る