ベトナム国：第８次国家電源開発計画（PDP8）の実施計画を承認
～バイオマス発電所（イエンバイ省及びトゥエンクアン省）の建設開始へ～

2024年04月09日

イーレックス株式会社

ベトナム国：第８次国家電源開発計画（PDP8）の実施計画を承認
～バイオマス発電所（イエンバイ省及びトゥエンクアン省）の建設開始へ～

ベトナム国は、2024年4月1日に「ベトナム第８次国家電源開発計画（PDP8）の実施計画」を承認しました。イエンバイ省及びトゥエンクアン省のバイオマス発電所は、PDP８実施計画の中で優先度が高い発電所となっております。
両省での発電所事業については、イーレックスのベトナムでの新設バイオマス発電所18か所の候補地の中でも、早期案件として取り組み、ベトナム政府に強く要請して参りました。また、今回の承認により、当社のPDP8に関わる事業全体が始動したと認識しております。
尚、3月27日のリリース（https://www.erex.co.jp/news/information/2722/）にありますように、両省での発電事業は、日本の環境省の令和5年度「二国間クレジット制度（Joint Crediting Mechanism: JCM）資金支援事業のうち設備補助事業」（※1）にも採択されております。当社は、今後1日でも早く発電所の着工ができるよう、手続きを進めて参ります。

PDP8実施計画におけるイエンバイ省及びトゥエンクアン省におけるバイオマス発電所の詳細及び候補地は以下です。

ベトナム国では電力需要が年率約10%伸長し、石炭の輸入国に転じていることから、エネルギーの確保が重要な国家的な課題となっています。このため、自国に賦存するバイオマス資源を活用することの意義は大きいと考えております。
当社は、2030年ビジョンである「再生可能エネルギーをコアに電力新時代の先駆者になる」を掲げ、日本国内の再生可能エネルギーを基軸に事業の成長を進めております。また、脱炭素とエネルギーの安定供給の両立を基軸に「脱炭素に向けた新たなイノベーションを起こす」という取組の1つとして、ベトナム国での大規模燃料開発及びバイオマス発電事業の推進を行っております。
今後も、当社はバイオマス事業を中心に、再生可能エネルギーを活用した事業を国内外において積極的に推進することで、地球温暖化の防止と、脱炭素社会の実現に向けて貢献して参ります。

今後の見通し
本事業に伴う2025年3月期の業績に与える影響は軽微です。

以上

※1 優れた脱炭素技術等を活用し、途上国等における温室効果ガス排出量を削減する事業を実施し、測定・報告・検証（MRV）を行う事業。途上国等における温室効果ガスの削減とともに、JCMを通じて我が国及びパートナー国の温室効果ガスの排出削減目標の達成に資することを目的とする。優れた脱炭素技術等に対する初期投資費用の2分の1を上限として補助を行う。尚、本事業はベトナム政府と日本政府の協力の下、実施されている。