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(本件は、スイス・チューリッヒにおいて、
4月4日9:00(日本時間16:00)に発表しました。)
日立エナジーは、スコットランドの送配電事業者であるエスピー・エナジー・ネットワークスから、STATCOM (静止型無効電力補償装置)と同期調相機を組み合わせた調相設備*1を受注しました。具体的には、スコットランド・エクルズの変電所に、当社のSTATCOM「SVC Light」と同期調相機を2組納入します。これらの機器は、デジタル制御プラットフォーム「MACH™*2」によって統合制御されます。STATCOMと同期調相機の組み合わせは最先端かつ独自の技術です。無効電力の供給または吸収により系統電圧を調整するとともに、同期調相機の慣性力により系統事故時などの周波数低下を防ぎ、系統の安定性とレジリエンスを保ちます。また、送電能力を最大化することで、スコットランドからイングランドへの再生可能エネルギーの連系拡大を支援し、化石燃料の段階的な削減に貢献します。今回のソリューションにより、360,000世帯以上の電力需要に相当する、最大280MWの再生可能エネルギーの連系が可能になります。
今回導入する技術は、日立エナジーとエスピー・エナジー・ネットワークスの共同実証である、英国の電力・ガス規制機関Ofgem(オフジェム)が支援したプロジェクト・フェニックス*3を基にしています。
エスピー・エナジー・ネットワークスのシニアプロジェクトマネージャーであるビリー・ムーアは、「革新的な電力品質ソリューションにより、送電網の強度と安定性が向上します。これにより、スコットランドとイングランドの間の送電容量が最大280MW増加し、スコットランドでより多くの再生可能エネルギーを連系できます。化石燃料の使用量削減には、このような技術が非常に重要です。」と述べています。
日立エナジーのグリッド&パワークオリティソリューション・サービスの責任者マルコ・バラルデは、「エスピー・エナジー・ネットワークスとの革新的なソリューションの共同開発により、送電網の安定性の維持と、よりクリーンな電力の供給に貢献できることを嬉しく思います。当社は、このイノベーションを、進化し続ける電力品質ソリューション群に加え、エネルギー転換に向けた短期的あるいは長期的な課題解決を支援します。」と述べています。
日立エナジーは、持続可能なエネルギーの未来へ向けた取り組みを加速する、グローバルな技術リーダーです。さまざまな分野のお客さまに、バリューチェーン全体にわたる革新的なソリューションとサービスを提供するとともに、お客さまやパートナーとの協創により、カーボンニュートラル実現に向けたエネルギー転換に必要な、デジタル技術を活用した変革を実現します。日立エナジーは、社会価値、環境価値、経済価値のバランスを取りながら、世界でより持続可能、より柔軟、より安心・安全なエネルギーシステムを構築する取り組みを進めています。また、当社はこれまで合計150GW以上の高圧直流送電(HVDC)システムを提供しており、より多くの風力発電や太陽光発電の導入が可能となるよう支援しています。スイス・チューリッヒに本社を置き、全世界90カ国に40,000人以上の従業員を擁しており、140カ国以上の導入実績と、1兆円を超える事業規模を有しています。
日立は、データとテクノロジーでサステナブルな社会を実現する社会イノベーション事業を推進しています。お客さまのDXを支援する「デジタルシステム&サービス」、エネルギーや鉄道で脱炭素社会の実現に貢献する「グリーンエナジー&モビリティ」、幅広い産業でプロダクトをデジタルでつなぎソリューションを提供する「コネクティブインダストリーズ」の事業体制のもと、ITやOT(制御・運用技術)、プロダクトを活用するLumadaソリューションを通じてお客さまや社会の課題を解決します。デジタル、グリーン、イノベーションを原動力に、お客さまとの協創で成長をめざします。2022年度(2023年3月期)の連結売上収益は10兆8,811億円、2023年3月末時点で連結子会社は696社、全世界で約32万人の従業員を擁しています。
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情報提供:JPubb