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2024年4月1日
川崎汽船株式会社
川崎汽船株式会社(以下、「当社」)は、このたび当社合弁会社(注1)を通じて、カタールの国営エネルギー会社QatarEnergy(注2)との間で、新造174,000m3(メンブレン)型 LNG船 4隻を対象として、長期定期傭船契約を締結しました(以下、「本契約」)。また、同時に韓国 ハンファオーシャン(Hanwha Ocean Co., Ltd.)と当該新造船の造船契約を締結しました。
QatarEnergyは世界最大のLNG生産者であり、当該新造船4隻は世界各国へ向けたLNG輸送に従事する予定です。
新造船はX-DF2.2 iCER (注3)、VCR(注4)、その他省エネルギー技術を採用し、GHGの削減に寄与するとともに、幅広い船速域における低燃費運航により環境負荷の低減を実現します。
また、さらなるGHGの削減を見据え将来的にOCCS(注5)を本船に搭載するための技術検討を実施し、船級協会よりOCCS-Ready notation を付与される予定です。
当社は1983年に日本籍で初めてのLNG船「尾州丸」を就航させて以来、約40年間にわたってLNG船事業のノウハウとネットワークを蓄積してきました。また、当社とQatarEnergyには、既存プロジェクトでの長期にわたる結びつきがあり、本契約の締結によりさらに関係を強化していきます。
当社は2022年5月に公表した中期経営計画(注6)で成長の牽引役となる事業の1つとしてLNG輸送船事業を位置づけました。長期契約による安定収益事業を強化するとともに、拡大するエネルギー需要の取り込みに向けて、変化する顧客ニーズに的確に応えた成長戦略に取り組んでまいります。
(注1) Hyundai Glovis Co., Ltd.、および当社で出資
(注2) QatarEnergyリリース
2024年3月31日付:QATARENERGY’S HISTORIC FLEET EXPANSION PROGRAM HITS 104 CONVENTIONAL LNG VESSELS
https://www.qatarenergy.qa/en/MediaCenter/Pages/newsdetails.aspx?ItemId=3803
(注3) X-DF2.2 iCER : 排ガス再循環装置付きガス焚き低速ディーゼル機関
(注4) VCR:主機シリンダーの可変圧縮機構
(注5) OCCS:Onboard Carbon Capture and Storage、船上CO2回収・貯留技術
(注6) 2022年5月9日公表 中期経営計画:
https://www.kline.co.jp/ja/ir/management/strategy.html
[新造船主要目]
造船所 | ハンファオーシャン(Hanwha Ocean Co., Ltd.) |
竣工時期 | 2027 年 (予定) |
全長 | 約 294.9m |
型幅 | 46.4m |
タンク容積 | 174,000m3 |
推進機関 | X-DF |
速力 | 19.5 ノット |
【関連リリース】
2022年8月10日付:カタール国営エネルギー会社 QatarEnergy向けLNG船の長期定期傭船契約・造船契約締結
https://www.kline.co.jp/ja/news/lng/lng-20220810.html
2022年11月4日付:カタール国営エネルギー会社 QatarEnergy向けLNG 船の長期定期傭船契約・造船契約締結
https://www.kline.co.jp/ja/news/lng/lng-20221104.html
情報提供:JPubb