2024年4月1日
東京電力パワーグリッド株式会社
東京エリアにおける一部のバイオマス発電所への出力制御の誤送信について当社は、当社サービスエリアにおいて出力をオンラインで制御する一部のバイオマス発電の事業者さま(3カ所、設備容量:1万kW程度)について、最長で3月30日(土)0時00分から24時00分の間、当社システムから誤った出力制御が送信され、発電者の出力制御がされていたことを確認しました。
当社の出力制御は、日本版コネクト&マネージメントシステム※1で行うこととしており、2024年度からの運用開始に向けて準備を進めております。
本システムは発電者に対して、常時出力制御上限値※2を送信していますが、今回はその準備中に、当該システムから本来の上限値よりも低い出力制御値を誤って送信出力したことにより発生したものと考えておりますが、現在、詳細について調査を行っております。
なお、暫定対策として、当該システムの出力制御上限値を固定することにより、誤った出力上限値を送信しないよう、システムの再設定を実施しております。
この度、ご迷惑をおかけした発電事業者さまに深くお詫び申し上げます。
当社は、このような事案を発生させたことについて、大変重く受け止めており、今後、同様の事案が発生しないよう、速やかに再発防止策を講じてまいります。
※1:再生可能エネルギーの導入拡大に伴い、送電系統容量を超過しないように当該系統の電源を出力制御する系統混雑制約と当社サービスエリア内の発電が需要を上回らないように電源の出力制御する需給バランス制約の2つ機能を持つシステムです。当社が調整力としてあらかじめ確保していない火力電源・バイオマス、太陽光・風力の電源に対して、出力制御指示する機能を有しています。
※2:出力制御上限値は出力制御がない状態で、発電者に100%を送信し、出力制御がある場合は出力制御量に応じて100%未満を送信します。
以 上