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2024年3月29日
株式会社神戸製鋼所
当社が提供する低CO2高炉鋼材 ”Kobenable® Steel”が、新たに中嶋産業株式会社の切板製品に採用されました。同切板製品は株式会社クロセにて製作されるバイオマス発電用のスパイラル熱交換器※1に使用されます。今回採用されたのは鋼材製造における CO2排出量をマスバランス方式※2により 100%削減した”Kobenable® Premier”です。
”Kobenable® Steel”は、当社独自の高炉向けCO2低減ソリューション※3を活用し、当社の加古川製鉄所および神戸線条工場で製造している全ての厚板、薄板、線条製品を対象としています。また、従来と同等の品質を維持できることから、当社が強みとする特殊鋼線材、超ハイテン等の高品質が要求される高炉材についてもお客様に引き続き安心してご使用いただけます。
KOBELCOグループは、多様な事業を営む総合力を生かし、国内で初めて実用化した低 CO2高炉鋼材“Kobenable® Steel”を様々な分野に広くご提供することにより、グリーン社会に貢献していきます。当社グループは今後も、KOBELCOならではの多様な事業・技術・人材のかけ算を通じて、社会課題の解決に挑み、ステークホルダーの皆さまにとって「かけがえのない存在」であり続けることを目指していきます。
※1 スパイラル熱交換器
2枚の伝熱板を螺旋状に巻き取って短流経路を形成した熱交換器。繊維状固形物を含む流体にも対応でき、汚れや詰まりに強く、低メンテナンスで伝熱性能を高く維持することが可能。
※2 マスバランス方式
一般社団法人日本鉄鋼連盟「マスバランス方式を適用したグリーンスチールに関するガイドライン」に準じ、鉄鋼メーカーでのCO2排出削減量を証書化し、一部の鉄鋼製品に割り当ててCO2排出原単位の低い鉄鋼製品とみなす方法。
※3 神戸製鋼独自の高炉向けCO2低減ソリューション
エンジニアリング事業のミドレックス技術(天然ガスを使った還元鉄製鉄法であり、世界の約80%(還元鉄全体では約60%)を占めるリーディングプロセス。製鉄工程でのCO2排出量を20~40%抑制できることなどが特長。)を用いて製造したHBI(熱間成形還元鉄)を加古川製鉄所の高炉に多量に装入することで、高炉からのCO2排出量を大幅に削減できる技術。
商品名 | トン当たりCO2排出量の削減率(18年度実績比) |
---|---|
Kobenable® Premier | 100% |
Kobenable® Half | 50% |
(注記)プレスリリースの内容は発表時のものです。販売がすでに終了している商品や、組織の変更など、最新の情報と異なる場合がございますので、ご了承ください。
情報提供:JPubb