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2024-02-14 00:00:00 更新

バイオマスSPS樹脂の供給に向けた検討を開始 -サプライチェーンを構築し、バイオマスSPS樹脂製の食器・箸類の製造・販売へ-

バイオマスSPS樹脂の供給に向けた検討を開始 -サプライチェーンを構築し、バイオマスSPS樹脂製の食器・箸類の製造・販売へ-

2024年2月14日

出光興産株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:木藤 俊一、以下「当社」)は、バイオマスナフサを原料としたバイオマスSPS(シンジオタクチックポリスチレン)樹脂の供給に向けた検討を開始しました。バイオマスSPS樹脂の製造・販売にあたり、当社は「ISCC PLUS認証」を取得しており、委託加工先や物流事業者の協力を得てサプライチェーンを構築するとともに、同認証に基づいたマスバランス方式を採用した製品を供給します。

近年、CO2排出量の増加に伴う気候変動は世界的な課題として大きく取り上げられており、資源循環やカーボンニュートラル実現に向けた取り組みが求められています。SPS樹脂の原料にバイオマスナフサを使用することで、石油由来のナフサを使用した場合と比べてCO2排出量を抑制することが可能です。バイオマスSPS樹脂の普及に向け、当社は株式会社マイン(本社:愛知県刈谷市、代表取締役社長:鈴木 賢太、以下「マイン社」)と協働し、バイオマスSPS樹脂を用いた食器・箸類の製造・販売に関する検討を進めます。マイン社は、バイオマスSPS樹脂を用いた食器・箸類の販売を2025年上旬に開始予定です。

SPS樹脂製の食器と箸

SPS樹脂は、当社が製造したベースとなる樹脂(ニート樹脂)に、委託加工先においてさまざまな副資材を混ぜ合わせて製造しています。バイオマス製品の製造にあたってはトレーサビリティが重要視されることから、委託加工先や物流事業者の協力を得て、バイオマスSPS樹脂のサプライチェーンを構築します。

当社は、今後もパートナー企業との連携を強化し、サプライチェーン全体でカーボンニュートラルと循環型社会の実現を目指します。

当社は2050年カーボンニュートラル社会の実現に向け、2030年ビジョン「責任ある変革者」、2050年ビジョン「変革をカタチに」を掲げています。中期経営計画(対象年度:2023~2025年度) では、下記の「3つの事業領域」の社会実装を通して「人々の暮らしを支える責任」と「未来の地球環境を守る責任」を果たしていくことを表明しました。

本取り組みは、「多様な省資源・資源循環ソリューション」の社会実装に向けた重要な取り組みと位置付けています。

■SPS樹脂(商品名:XARECザレック™)とは

SPS樹脂は、1985年に当社が世界で初めて合成に成功し、1997年に商業化を達成した純国産のエンジニアリングプラスチックです。耐熱性(融点270℃)・耐熱水性・絶縁性・電波透過性に優れており、電気自動車を含む自動車関連部品や家電部品などに採用されています。最近では、軽くて丈夫、熱を持ちにくい、劣化しにくいことなどから、食器・箸類・電子レンジ調理容器などへの採用が進んでいます。

※ ISCC(International Sustainability and Carbon Certification)PULS認証
バイオマスなどの持続可能な原材料を用いた製品のサプライチェーンを管理・担保する国際的な制度。マスバランス方式の採用が認められている。

~お問い合わせ先~

出光興産株式会社 広報部広報課https://www.idemitsu.com/jp/contact/newsrelease_flow/index.html


情報提供:JPubb

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