2024年1月22日
関西電力株式会社
高浜発電所4号機の蒸気発生器伝熱管損傷について高浜発電所4号機(加圧水型軽水炉定格電気出力87万キロワット、定格熱出力266万キロワット)は、2023年12月16日から実施している第25回定期検査において、3台(A、B、C)ある蒸気発生器(以下、SG)の伝熱管全数※1について渦流探傷検査(以下、ECT)※2を実施しました。
その結果、A-SGの伝熱管2本およびC-SGの伝熱管2本について、いずれも管支持板部付近に外面(2次側)からの減肉とみられる有意な信号指示※3が認められました。
伝熱管の外面減肉については、2018年以降、高浜発電所3号機および4号機の定期検査においても同様の事例が発生しており、今回の原因についてもスケール※4による摩耗減肉と推定しています。
今後、SG内外の系統の調査や小型カメラによる損傷箇所の調査に加え、SG内のスケールの形状や性状の調査等を実施する予定です。
なお、有意な信号指示が認められた伝熱管4本については、高温側および低温側管板部で施栓し、使用しないこととします。
本件による環境への放射能の影響はありません。
※1 過去に有意な信号指示が認められ、施栓した管等を除き、A-SGで3,238本、B-SGで3,245本、C-SGで3,248本、合計9,731本。
※2 高周波電流を流したコイルを伝熱管に接近させることで対象物に渦電流を発生させ、対象物のきず等により生じた渦電流の変化を電気信号として取り出し、きず等を検出する検査であり、伝熱管の内外面の両方を検査している。
※3 割れを示す信号や20%以上の減肉を示す信号の指示。
※4 2次冷却水に含まれる鉄の微粒子が、SG内に流れ集まって伝熱管に付着したもの。
以 上
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https://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2024/pdf/20240122_2j.pdf