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印刷用ページを表示する掲載日2023年12月7日
光熱費やさまざまな商品の値上げが家計を圧迫している昨今。
住宅においても資材価格の高騰などで、家づくりに対して悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そんな今だからこそ、環境にも家計にも優しい住まいの選択「省エネ住宅」をご紹介します。
また、ここでは省エネを叶える住宅として、特にZEH(ゼッチ)とスマートハウスについて解説。
メリットや注意点もしっかりと確認をして、あなたの家づくりの参考にしてください。
Contents
1 高気密高断熱で住まいの快適性と省エネを実現
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギーハウス)について
2 HEMSを使ってエネルギーの最適化を実現
スマートハウスについて
3 安心安全で快適。家計にも優しい住まい
ZEHのメリット
4 メリット以外を知ることも家づくり成功のカギ
ZEHの注意点
ZEHとは、net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)を省略した名前で、断熱性能や省エネ性能を向上し、さらに太陽光発電などで生活に必要なエネルギーを創り出すことにより、消費するエネルギー量の収支をゼロ以下にする家のことです。
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ZEHを実現するためには、使用するエネルギーの量を減らすことが必要ですが、暑さや寒さをガマンするというわけではありません。ZEHは、家全体の断熱性や設備の効率化を高めることで、夏は涼しく冬は暖かいという快適な室内環境をたもちながら省エネルギーを目指した住宅です。
注)ゼロエネの基準は冷暖房、換気、給湯、照明についてをゼロにするものであって、家電などのその他のエネルギーは対象ではない
詳しくは「資源エネルギー庁HP」を参照してください。
スマートハウスは電気の「つくる」「ためる」「効率よくつかう」を実現するため、HEMS(Home Energy Management System)というシステムを使って家で使う家電や設備などをコントロールし、消費エネルギーを最適化する住宅のことです。
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電気をつくり(創エネ)、それを蓄電池や電気自動車にためて(蓄エネ)、HEMSで使用量を管理しながら、つくり出された電気を効率よく使う(省エネ)ことができます。
そうすることで、エネルギー消費の無駄が削減できて、光熱費の削減やCO₂排出量の削減にもつながる住宅なのです。
【経済性】
高い断熱性能を発揮するための断熱材や施工方法の採用、高効率設備機器の設置などにより一般的な住宅と比べて建築費用は少し割高になる場合もあります。しかし、月々の光熱費を抑えることができ、太陽光発電等で創エネした電力を自宅で使用できたり、売電による収入を得られたりと、長期的な目線で見るとイニシャルコスト(建築時にかかる費用)が割高でも、ランニングコストで大きなメリットがあります。
その他、補助金が使えたり、将来物件を手放すことになっても住宅性能が高い家なので資産価値が高く、高値で売りやすいといった傾向があります。
【快適・健康性】
ZEHの条件として「高断熱」であることがあげられるように、断熱性能の高い家は一年を通して室内の温熱環境を一定に保ちやすく、夏は涼しく冬は暖かい、快適な暮らしを実現できます。また、冬場の各室内の温度差によるヒートショックを起因とする事故の防止効果も期待できます。
【レジリエンス】
地震や台風などの災害時に停電してしまった場合、太陽光発電や蓄電池の活用で自宅の電力を一定期間まかなうことができます。また、電気自動車を所有してV2H(※)を導入すれば、バッテリーにためた電力の使用が可能で、車が蓄電池の役割を果たしてくれます。
※V2Hは「Vehicle to Home 車から家へ」を意味し、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV・PHEV)に蓄えられた電力を自宅に活用できるシステムのコト
【土地やプランの制約】
太陽光発電の活用は立地条件や日当たり、天候に左右されます。ZEHやスマートハウスを建てる際には、建設予定地の日当たりや年間日照時間を考慮した家づくりを行うことが大切です。また、土地選びは、その地域の気候や現在の近隣状況だけでなく、将来的に近辺に高い建築物は建てられないかまで確認できるとよいでしょう。
太陽光発電を効率よく活用するために、屋根の角度や外観デザインに制約が出る場合もあります。
【設備機器やシステムのメンテナンスや寿命】
ZEHやスマートハウスに必要な設備機器やシステムは、設置時にかかる費用はもちろん、メンテナンスや取り替え、廃棄など長期的な視点で考えることも大切。全てを取り入れるのではなく、本当に必要な設備だけを取捨選択することも重要です。
また、スマートハウスでエネルギー運用の最適化を目指す場合、設置したHEMSに対応する電化製品を購入する必要があり、最新家電と連動するためにはシステムのアップデートを行わなければならないケースもあります。
ZEHの建築が可能なビルダー/プランナーについては、一般社団法人環境共創イニシアチブ(Sii)が登録を行っています。詳しくはSiiのHPをご覧ください。
<参考>ZEHビルダー/プランナー一覧検索(Sii)
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