令和5年11月2 2日
四 国 電 力 株 式 会 社
伊方発電所3号機 出力領域中性子束計器の不具合 について
通常運転中の伊方発電所3号機(定格電気出力89万キロワット)の中央制御室(管理区域外)において、出力領域中性子束※ 1を測定する計器4チャンネルのうち1チャンネルの表示不具合を確認したため、本日11時21分、点検が必要と判断しました。計器表示の一部の不具合でありプラントの運転には影響 ありません。
当該計器の点検には信号停止操作が必要となるため、15時2分、信号の停止操作を行い、保安規定に定める運転上の制限※ 2を満足しない状態とし作業を開始しました。その後、当該計器のカードを予備品と取替え、正常に機能することを確認し、16時30分に運転上の制限を満足する状態に復帰しました。
今後、原因を詳細調査します。
なお、出力領域中性子束については、点検中も他の3チャンネルの計器により測定できており、プラントの監視および制御保護機能に問題はありません。
本事象によるプラントへの影響および環境への放射能の影響はありません。
※1 通常運転中の原子炉出力の測定に用いられる 中性子の量。原子炉の運転や制御保護動作に使用するために炉心の中性子束のレベルを4つの計器にて計測している 。
※2 保安規定では、安全機能を確保するために必要な機器の台数 などを「運転上の制限」として定めており(今回は、出力領域中性子束 の検出回路4チャンネルが動作可能であること)、一時的にこれらを満足しない状態が発生すると、速やかに保安規定で定める措置を実施する 。
伊方発電所3号機 出力領域中性子束信号概略図
以上