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2023-11-06 00:00:00 更新

宮城県知事記者会見 2023年11月06日 - ●【知事発表項目】「みんなの会社に太陽光」事業用太陽光発電設備等共同購入事業を開始しました! ●半導体工場建設 ●県内4病院の再編

掲載日:2023年11月7日

宮城県知事記者会見(令和5年11月6日)

知事定例記者会見

【知事発表項目】について、手話通訳を導入しています(原則、会見日の翌々日公開)。

  • 【知事発表項目】「みんなの会社に太陽光」事業用太陽光発電設備等共同購入事業を開始しました!
  • 半導体工場建設について
  • 県内4病院の再編について

【知事発表項目】「みんなの会社に太陽光」事業用太陽光発電設備等共同購入事業を開始しました!

村井知事

それでは、事業用太陽光発電設備等共同購入事業の開始についてお知らせいたします。お手元には記者発表資料をお配りしておりますが、説明内容はこちらの画面をご覧ください。

初めに、今回の共同購入事業ですが、県と仙台市、それから事務局となるアイチューザー株式会社との3者で協定を締結して実施いたします。

次に、この共同購入事業ですが、本事業は太陽光発電設備などの購入希望者を募り、一括発注することによるスケールメリットを生かすことで、市場価格よりも安価に設備を購入することができる取組となります。今年度、先行して家庭用の共同購入事業を実施してまいりましたが、当初目標としていた参加登録件数の1,000件を大幅に上回る2,200件以上ご登録をいただき、大変好評を得たところでございます。今回、県内の各事業所においても、電気代高騰の影響や環境への意識が高まっている状況などを踏まえ、10キロワット以上の事業用太陽光発電設備を対象とする共同購入事業を実施することといたしました。

共同購入のスキームですが、事業全体の事務局はアイチューザー株式会社が担当し、参加する事業者の募集や施工事業者の選定などを行ってまいります。県は仙台市や他の市町村と連携を図りながら、県内の事業者に向けた広報などを実施してまいります。

太陽光パネルの設置のメリットですが、二酸化炭素の削減などの環境対策だけではなく、電気代の削減や災害時のBCP対策、企業競争力の強化にもつながることが期待できます。

参加登録の流れですが、まずは専用ウェブサイトから登録をいただくことで見積りを受け取ることができます。参加登録や見積りは無料であり、見積りの結果から契約をご判断いただけますので、まずは参加登録を行っていただければと思います。

共同購入のメリットですが、コストメリットや品質だけでなく、登録から契約、工事完了に至るまで、事務局であるアイチューザー株式会社がサポートを行いますので、太陽光発電等に詳しくない事業者の方でも安心して参加することができます。専用ウェブサイトによる登録募集期間は、来年3月31日までとなっております。参加登録者が増えるほど、価格低減が期待できますので、マスコミの皆さまもぜひ本事業のPRについてご協力をお願いいたします。

私から発表は以上でございます。

Q

このように県が旗を振って共同購入事業をやるというのは、ほかの県でも事例があるものなのか。

村井知事

はい、ございます。担当いますか。

(担当課)

再生可能エネルギー室からお答えいたします。この共同購入事業ですけれども、他県では家庭用ですと今年度は16都道府県で実施しておりまして、これから宮城県で行います事業用の共同購入につきましては4県、神奈川、千葉、静岡、群馬の4県で実施しております。

Q

すると、東北では初めてか。

村井知事

事業用は初めてです。

半導体工場建設について

Q

先週発表になった半導体工場の誘致で、大衡村に決まって、どんな体制を組んでどんな対策を進めていくのかということをまず伺う。

村井知事

先週は何もお答えできませんでしたが、今週は何でもお話しいたします。

この宮城で作る会社はJSMCということになるんですけれども、JSMCさんからは来年の夏には着工したいというご意向を受けております。台湾で最新の工場を造っているそうなんですが、それと同じものを宮城県に持ってきたいということでございますので、設計にかかる時間を非常に短縮して早くやりたいということであります。言い換えると、スピード感が大切だということでございます。そこで本日、早速朝、池田副知事をトップに庁内横断のプロジェクトチームをつくるように指示をいたしました。インフラの整備、それから人材の確保、住環境、それから教育環境の整備等を進めてまいりたいと考えております。

宮城県は過去トヨタ自動車のセントラル自動車あるいは東京エレクトロンさん、こういった誘致を成功した事例がございますので、そういったようなものを参考に、また熊本がTSMCさんを受け入れておりますので、こういった情報を取りながらスピード感を持って対応してまいりたいと思います。

また、新年度からは新しい組織をつくるということも指示をいたしました。トヨタ自動車さんが来たときには、自動車室(自動車産業振興室)をつくりましたので、同じように半導体にも新しい組織を1つってサポートさせていただきたいと考えております。

Q

体制についてはどれくらいの人員になるのか、まずは足下どれくらいの人員になるのか。それから、来年度に立ち上がる新しい組織はどれくらいの人員になるのか。

村井知事

当面はまず3名増員したいと思っております。新年度の新しい組織については、先方のご意向なども聞きながら検討してまいりたいと思いますので、現時点においては新しい組織をつくるとまでしか申し上げることはできません。

Q

先日の会見でも発言されていたが、ここまでの決まった経緯と、その会見では知事は最初に要求したのは新聞を見てからですと。アプローチの仕方はまた後日とおっしゃっていた。どのようなアプローチを会社にしていったか。決まるまでの経緯、話せる範囲でいいのでお答えいただければと思う。

村井知事

新聞に載ったのは7月の初めだったと思います。本当に各紙にSBIさんとPSMCさんが日本に新たな工場をつくるということでございました。実はTSMCさんが立地の表明をしたときもすぐに動いたんですが、そのときはコロナの時期で残念ながら具体的に動くことができなかったんです。後々いろいろ調べたら、TSMCさんは発表されたときにはもうほぼ熊本というのが決まっていたということでした。また、北海道に進出するラピダス、これも新聞に出たときにいろいろ動いたんですけれども、残念ながらもうほぼ北海道に決まっていたようであります。後から分かったことですけれども。

ということで、今回もPSMCさんも出たときにはほぼ場所が決まっているのではないかなというのは正直あったんですが、駄目もとでラピダスさんに動いたように、TSMCさんに動いたように、今回も1回動いてみようということで動いてみたということでございます。ただ、残念ながら人脈がなかなか、担当職員では見つけ切れないということでございましたので、昔から私がお付き合いしていた東京のいろいろな会社の企業さん、皆さんにお願いをして、SBIの北尾さんにお会いしたいということで、アポを取ることができました。それが8月末だったんですが、SBIの担当の方が8月末だともうほぼ候補地は絞られていますと、それではもう間に合いませんということでしたので、また別のルートからSBIの担当の方を紹介していただいて、そちらのほうにアプローチをしてまず県の資料を提出しました。

この間、ファン会長にお会いしたときに聞いたんですけれども、当初は宮城県というのは全く想定をしていなかったそうで、宮城のイメージは温泉と雪しかないとおっしゃっていました。温泉と雪でものづくりというのは全く視野に入ってなかったそうなんです。ですから、31候補地あったらしいんですが、宮城県は最後のほうにエントリーしたんじゃないかなと思います。やっぱりああいった外資系の企業ですから、外国の企業ですから、もう本当に公正にしっかりとチェックをしていただいたということです。非常にスピード感があって、すごい大変な量の資料を数日以内に出してくれという要求もあったんですが、うちの職員が本当に徹夜のような状況で一生懸命作り上げて何回もアプローチをして、そしてそれが認められたということでございました。最終的には、3つの候補地に絞られたと聞いていたんですけれども、宮城が選ばれたということでありました。非常に職員が努力してくれた結果だったなと思っております。

Q

ファン会長もスピード感が大事で、年内に決まったこと、数か月で決まったことだと思うとおっしゃっていたが、報道では、知事が台湾に行ったときに会長に会われたという報道があったが、それに対しては事実あったのかどうかも含めて教えてほしい。

村井知事

はい、会いました。台湾に行く際にぜひお会いしたいということでご相談申し上げたところ、会社のトップの方がどなたか会ってくださればということでお願いしましたら、ファン会長自らが会っていいと、最終的にはファン会長が全て意思決定の権限を持っているので、ファン会長に会うことが一番重要だということで、会長もお会いしていいということだったので、かなり準備をして臨んだ次第であります。非常に和やかな雰囲気でプレゼンもできまして、いろいろご質問もいただいて、いい形に落ち着いたということであります。

Q

経済効果としてはどのくらい県としては見込んでいるのか。

村井知事

いや、これはこれから試算してみないと分からないんですけれども、とんでもない経済効果だと思います。投資額が8,000億です。宮城県の企業立地奨励金をずっといままで知事になりましてからずっと出しておりますけれども、発展税からですね、その奨励金を出している分の投資金額、それを全部積み上げても5,000億にいかないんですね。それが今回1社で8,000億ということでございますから、とてつもない投資額になると思います。それに合わせて関連企業が恐らくいろいろ、マザー工場になりますから、関連企業が宮城に誘致してくると思いますし、今回の工場は前工程の工場なんですが、記者会見の席で後工程もお考えだということでありますので、前工程と後工程の工場がまた来るということになりますので、さらなる投資も見込まれていると思います。その影響というもの、ちょっと私の想定を超えるような経済効果になってくるのではないかなと思います。

また、社員の皆さんも最終的には1,500人ということでありますけれども、後工程の工場ももし来るということになると、もっとたくさんの人数になると思いますし、非常に給料がいい、社員を大切にする会社ですので、いろいろな意味でプラス効果が出てくるのではないかなと思います。ただ一つ皆さん非常に心配されていると思うんですけれども、中小企業に大きな影響が出ると皆さん心配されているんですけれども、ある程度のレベルを、技術を持った人じゃないと採用されないと思います。誰でもいいということではないと思いますので、やはりある程度の技術力を持った人から募集をして、ある程度技術を持った人を採用し、そして台湾で1年間ぐらい研修するとおっしゃっていましたから、採用してすぐに現場に行って作業ができるというものではなくて、やはり台湾に行って1年間ぐらい研修しなければならないぐらいの難しい技術が必要だということですので、誰でも採用されるわけではないということがありますから、宮城だけではなくて東北全体からいろいろ人を集める必要があるんじゃないかなと思っています。したがって宮城の人がすぐに不足する、足りなくなるといったようなことにはならないですね。ここは十分県としても配慮していきたいと思います。

Q

知事は人材、インフラ、住宅、教育などをおっしゃったが、基本的に急がなければならない分野はどこだとお考えか。

村井知事

まず、台湾から数十名、すぐお越しになると思います。その方たちのまず住環境ですよね。それが非常に重要だと思います。今この時期ですから、なかなか空き物件はない時期ですので、なるべく工場に近いところでという要望があるのか、仙台に近いところという要望があるのか、先方の要望を聞いて、まずは住環境を整えていきたいなと思います。その上で、来られた方のご家族がどうなのか。子どもさんがおられれば教育の問題になりますから、そういったまずは第1弾、第2弾で台湾からお越しになる技術者の皆さんの生活環境、こちらのほうを優先して対応したいと思います。

Q

今日指示された副知事をトップとするプロジェクトチームだが、正式にいつ頃の発足を見込んでいるのか。それとも、今日もう発足したという感じなのか。

村井知事

そうですね、もう今日指示を出しましたので、間もなく発足すると思います。

Q

月内に。

村井知事

はい、月内にやると思います。

Q

確認だが、先ほどプロジェクトチームは3人増員という言い方をされたと思うが、これは既存の組織に増員されるということか。

村井知事

そうです。そして、全庁的なプロジェクトチームをつくる。教育委員会から人を派遣するのではなくて、教育委員会は教育委員会の所属のままで、教育部門は教育委員会がそのプロジェクトチームの中に入ってサポートする。来年の4月以降は新たな組織ができるということです。ただ、新たな組織ができても全て網羅できませんから、当然そのプロジェクトチームは生かしながら新たな組織をつくるということになります。

Q

3人はその事務局になるのか。

村井知事

そうですね、今受入れに向けていろいろ準備しておりますけれども、それのサポートに回るということになります。

Q

将来的な地元での半導体人材の育成についてだが、県としてはその教育機関とか、あるいは経済界と連携してどのように動いていくのかということと、先ほど東北全体で人を集めていく必要があるとおっしゃったが、九州では経産省主導で産学官が連携しているが、今後国に求めること、あるいは東北の各県等とそういう連携をしていくような考えがあれば伺う。

村井知事

近いうちにJSMCのジョー・ウー社長さんと東北経産局あるいは東北大学、こういったところとお引き合わせをしたいと思っております。まず会社の方向というのも聞かないといけませんので、その上で前に進めていこうと思います。東北経産局がそういった人材のいろいろな情報をお持ちだと聞いておりますから、経産局のほうのご協力も仰ぎながら進めてまいりたいと思います。

Q

関連して、8月に熊本県と北海道が半導体に関して連携協定を結んでいるが、そういった連携に加わるお考えというのはあるか。

村井知事

それは初耳ですので、よく調べてみます。どういう連携なのか。恐らく連携して政府に何かお願いする、そういうことだろうかと思いますので、必要に応じて対応してまいりたいと思います。

これは政府の力を借りないとできませんので、記者会見のときにも北尾会長がおっしゃっていましたけれども、政府の補助金が出ることが前提だと繰り返しおっしゃっていました。終わってから、西村経産大臣に私もメールを送りまして、そのようなお話もございましたので、しっかりと相手が期待している補助金については支給をしていただきたいと思いますというお願いを改めてしました。それに対して西村大臣からは、しっかりと約束した投資がちゃんとなされているのか、どういう投資なのかといったようなものを見て、必要なものについては対応しますのでというご返事でしたので、恐らく政府も全面的に協力してくれるものと思っております。

Q

いろいろなアプローチがあって今回の誘致が決まったと思うが、改めて知事の口から、どんな要素が大きく動いたと考えるか。

村井知事

一言で言えば、宮城は非常に優れていたということだと思うんですけれども、やはりだんだん候補が絞られてくる中で、会社の方とお話し機会が増えたんですけれども、宮城は非常にスピード感があって一番熱心ですねと言われましたね。それはやはり職員を褒めてやりたいなと思います。中にはプレゼンするときに、日本語の資料の県もあったらしいです。県というか、地域もあったらしいです。それでは相手は全然分からないですよね。どういう内容なのか。

われわれは全部英語で資料を作って、膨大な資料で、コンビニの場所はどこにあるかくらいまで、細かいところまで聞かれましたので、それを全部調べて、英語で翻訳をして、資料を作って出しました。当然日本語の資料も作って出しました。そういったスピード感と熱心さ、こういったようなものが認められたのではないかなと思います。また、やはり東北大学さんがあって、あとやはり仙台市があるというのも大きかったと思いますね。大都市が近傍にある。そして、東北大学さんがあって、非常に優秀な人材がいる。宮城県はほかの県に比べて人材が豊富ですよというような資料も一生懸命作ってアピールさせてもらいましたので、そういったようなことが総合的に評価されたのだと思います。

しかし、職員がやらなかったら恐らく実現できなかったと思います。また、仙台空港の24時間化も意外と話に出てましたね。だから、やっぱりコロナのときに空港24時間化やっててよかったなと思いました。台湾と直行便が週17便飛んでます。これも大きかったですよね。

Q

セントラル自動車以来のインパクトなのかなと思うが、当時はやっぱり例えば地元企業からの部品の調達率をいかに上げるかとか、地元の企業がそこにいかに参入していけるかというのが焦点だったように思うが、ちょっと半導体の分野には明るくなくて、この半導体の分野というのも地元の企業が地元として参入していく余地というのはあるものなのか。そこは自動車とはやはり違うのか。そのあたりどんなふうにお考えなのか。

村井知事

恐らく半導体の製造装置などは納入すると思いますので、結果的にエレクトロンさんに仮に仕事が行けば、またエレクトロンの関連の企業の仕事が増えるということになりますから、やはりまずはマザー工場という位置づけから考えると、相当な波及効果があると思います。

また、昨今の半導体不足の要因になっていた半導体、割と大きめな半導体なんですよね。そういった半導体を今回作ります。メモリーとロジック半導体というのが一つになった半導体を作る技術を持っておられるんですよね。ウエハ・オン・ウエハ、WOW。半導体って、メモリーって記憶する半導体だけじゃなく、計算するロジックという半導体があったり、物を動かすパワー半導体って、半導体にもいろいろあるらしいんですけれども、PSMCはメモリーの半導体の上に、新たにもう一つのウエハがあるロジック半導体をのっけて非常に省電力で、つなぐのではなくて直につなげる、そういう半導体を作る技術を世界で唯一持っておられるんですよね。そういった半導体というのは、世界であそこの会社しか作れなくて、そういった非常に省電力で使える半導体を求める企業ってたくさん日本にあるものですから、この間の半導体不足というのはまさにそういった半導体が完全に不足してしまいましたから、今のご質問は、地元企業はそれによってどういう仕事が増えるかということだったんですけれども、PSMCさんが日本中のいろいろな企業に仕事を発注する機会も増えるということで、そうするとPSMCさんが2棟目、3棟目を造っていくことによって、全体としてまた大きな波及効果が出てくるのではないかなと考えていますけれども、ちょっと説明が下手で分かりづらかったかもしれません。

Q

宮城の素地として、そういったところに納入をしていくような企業の というのは割とある……

村井知事

あると思います。そういう、宮城県は、高度電子機械産業って非常に活発な地域ですので、たくさんあると思いますね。

これは笑い話なんですけれども、東京エレクトロンさんの社長がお越しになったときに、東京エレクトロンさんが半導体のエッチャーの工場を造らないので世界中が半導体不足になってくるので、東京エレクトロンさんが半導体の製造工場をもっと広げて、もっとたくさん造ったらいいじゃないですかと言ったら、いや、村井さん、違うんだと。半導体の製造装置を造る半導体が足りないんだと言われたことがあるんですよ。本当、そうらしいですよ。だから、それくらい半導体が不足していたので、国内で安定的に半導体が供給できる環境ができるということは素晴らしいことだなと思いますね。

ですから、一つの工場によって、その部品を作る工場がたくさん増えるということもありますし、同時に、日本の産業全体が安定的にものづくりができるようになっていく、ものづくり産業が、安定して物が作れるような環境になっていく、そういった意味でもかなり大きな影響があるんじゃないかなと思うんですけれどもね。

ただ、TSMCさんが作る半導体とラピダスさんが作る半導体と今回作る半導体は違う半導体です。一回りちょっと大きな半導体で、割と携帯電話に入れるような小さな半導体ではなくて、車だとか、あるいはエアコンだとか、こういったようなところに使う半導体ですから、非常に汎用性が高い半導体ですので、競争相手がたくさんできて潰し合いになるというようなこともないと私は見ています。もちろん半導体の業界というのは浮き沈みがあるんですけれども、でも、割と安定して仕事は受注が来るんじゃないかなと思います。

そういったお手伝いもしていきたいなと。仕事と仕事をつなげるようなですね、そういう仕事をしていきたいなと思います。

Q

後工程のところに期待感を持っているということだが、ちょっと整理させていただきたいのだが、仙台北部に8,000億円というのは前工程のところまでであって、後工程のところについて、先ほど述べられた期待感というのは何か根拠みたいなのがあって述べられたのかどうか。それであれば、その規模感はどういうふうに見ているのか。

村井知事

1期工事、2期工事というお話ありましたけれども、あれは1棟で8,000億ということでいいんだよね。(「はい」の声あり)ということです。後工程については、正直、正確な情報はまだつかんでおりませんが、この間の記者会見のときに、フランク・ファン会長さん、それからジョー・ウー社長、JSMCの社長さんからは、後工程についても、あとSBIの北尾会長さんからも、後工程については近くで考えなければならないというようなお話があったということです。従って、宮城で造るというお話があったわけではないんですけれども、私どもといたしましては、できるだけ近傍に造っていただいたほうが、より輸送コストも下がりますので利便性が増しますから、そういった提案もさせていただいて、ぜひ後工程も宮城に造っていただけるようにお願いをしていきたいなと思っているという意味でお話しいたしました。まだ何も決まっておりません。何も聞いておりません、細かいことはですね。ただ、北尾さんが配った資料の中に書いてあったということです。

Q

宮城としてはこの場所を提案したりとか。

村井知事

もちろんいろいろな場所、提案したいところあるんですけれども、先方がどういう要件をお持ちなのか、それを聞いてみないと分かりません。

Q

企業立地奨励金が今回8,000億円頂いたということだが、これにのっとって宮城県としてはどれぐらいの規模を出される予定なのか。

村井知事

これは投資額によりますが、県と大衡村合わせて応分の負担をしたいと思っています。金額については、現時点においてはまだ申し上げられないです。

県内4病院の再編について

Q

仙台市長との会談について、やり取りというか、それぞれ発言があったが、その後予定が入ったのかどうか。また、大崎市長が、公開の会談も差し(向かい)の会談も両方やったらいいんじゃないかというような趣旨の発言があったようだが、どのように受け止めているか。

村井知事

何もまだ予定は入っておりません。私のほうからお話し合いの申入れをすることは、今のところは考えておりません。粛々と基本合意に向けて今準備を進めているということでございます。

それから、公開の会談も差し(向かい)の会談もということでありますけれども、この間お話ししたように、基本的にはマスコミもオープンの場でこの問題については意見交換をしたほうが県民の皆さん、市民の皆さんに話は分かっていただけるのではないかなと思っております。先方からどうしても差し(向かい)でお話ししたいということであれば、それはそれでいろいろ考えますけれども、ただ、会いましょうということをマスコミの前で公表して、これでは納得できませんというような話をされるのならば、そこはやっぱり、何が話されたか皆さん疑問に思われると思いますから、どうしても差し(向かい)で会ってお話ししたいということであれば、もう会ったこと自体、外に出さないという条件でないと、私はおかしいのではないかなと思っています。

Q

精神保健福祉審議会が10月31日にあったが、会長を中心に非常に努力をされて進めようとはされているようだが、なかなか行ったり来たりという感じで、進んだり戻ったりというような形だが、前回の会見で、知事、基本合意に向けた協定はまた動き出したというふうに考えてくださいというようなお話だったが、そっちの協議が進む中で、審議会に許されたというか残されたというか、時間というのはどれぐらいあるものなのか。無制限でないのは多分当たり前だと思うが、一方で、県がいたずらにお尻をたたいたり期限切ったりというのも、またちょっと見え方がよくないと思うが、そこら辺についてどのように考えるか。

村井知事

これはやはり審議会の会長であります富田会長のご意向をまず聞きながら考えていく必要があるだろうと思います。富田会長には、本当にお忙しい中でいろいろ意見具申案等もお考えいただいたりして汗を流していただいて、本当に申し訳ないという思いでありますけれども、審議会の委員の皆さんの中にはいろいろなお考えの方がおられるようです。そんな簡単にはまとまらなかったようであります。今後の進め方については、ちょっと富田会長とよく相談してみたいと思います。

Q

その審議会の会合で示された意見具申案というのは知事はご覧になったか。

村井知事

私はまだ見ていないです。

Q

まとまらなかったが、県にも結構厳しい内容もあって、あれでまとまっても県としては対応を考えなきゃいけない大変なものだなとは思ったが、ご覧になっていないというのであれば分かった。

村井知事

そうですね、はい。

Q

先週も伺ったところで、いわゆる公募を進めるタイミング的なところを先週もちょっと伺わせていただいたのだが、31日の審議会でその公募案について議論がなされなかったので、少し気になっているところはあるのだが……

村井知事

そうだね、私のほうが気になっているんです。

Q

可能性として、審議会の意見は受けた上での公募に進むという、この順番については変わることはないか。

村井知事

前もお話ししたように、審議会が全てではないというのはもう何度も申し上げているとおりで、まずは、この間、市長会のときにも何人かの市長からお話があったように、富谷に持ってきてほしいという、そういった声もたくさんあるんだということですから、反対の意見もあれば賛成の意見もある。審議会はどうやら反対の意見の代弁者みたいな形になっちゃっていますので、その声も大切な声だと思いますけれども、逆に、賛成だという声、首長さん、市民の代表である首長さんのそういう声も大切だと私は思っております。ですから、その辺の全体のバランスを考えながら、どうすればいいのかということを考えたいと思っています。今の段階では、こうするということを申し上げることは控えたいと思います。いずれにしても、審議会については富田会長といろいろ相談しながら、富田会長のご意向を確認しながら進めていきたいと思っています。

Q

確認で、富田会長と次会う日程が決まっているか。

村井知事

決まっていないです。本当に忙しくて、今週も2日、県外に行かなきゃいけなくてですね。来週も2日か3日いないんですよ。だから、なかなか時間取れなくて。

Q

先日の審議会だが、富谷市の土地を精神医療センターのは県が購入するということの話で最後紛糾する場面があったが、簡単に言えば隠していたのではないかとか意見が出ていて、それについて県としては労災病院のほうは無償で、精神医療センターは購入する。例えば購入額の規模感とか、購入した上でも名取よりも富谷のほうがこうであるみたいなどういった考えなのか簡単に教えてほしい。

村井知事

誰も富谷市で準備するなんて一言も言ったことないですし、どこかでしゃべっているんですよね、購入するというようなことは議事録残っていると思います。確認してもらえばどこかに残っていると思います。しゃべったときにマスコミの皆さんが気付かなかったとか、そんなに重要視しなかったということだと思うんですけれども、私がしゃべったかどうか、ちょっと記憶ないんですけれども、何かしゃべっている。そのときの記録残っているらしいです。

この問題は肝心なことが欠けているなと、反対している方たち欠けているなと思うのは、精神医療センターをどこに移せばいいかの議論だけではないんだということなんですよね。先週もお話ししましたけれども、四つの大きな要素があります。

一つは、ずっと名取で探していたけれども、精神医療センターが見つからなかったので北に移すことにしました。これが一つですね。

二つ目は、合併症への対応をしなきゃいけない。これはもう間違いなく、がんの患者さんも精神の患者さんも高齢化が進んでいます、今。従って、精神だけではなくて、がんだけではなく、いろいろな病気を抱えている方がおられますので、その辺を踏まえると一つにしたほうがいい。これはもう当然のことだと思います。総合病院と単科病院とどっちがいいですか。それは総合病院とくっつけたほうがいいに決まっているんですよね。それで総合病院とくっつけたいと。それで東北大学さんに相談をいたしました。それでいろいろ相談をして、相性のいい労災さんと日赤さんとお見合いすることになったということです。

それで、場所はどうすればいいのかということです。仙台市内は急性期の病床がいまでも多い。これからもどんどん多くなってしまう。それで余ってくる。仙台市内に急性期の病院が全部集まっている状況をこのまま続けると、必ずどこかで競争原理が働いて淘汰される病院が出てくる。そうなってからどうするでは間に合わないので、今のうちに適正配置しようと。

じゃあどこがいいのかということで、仙台から遠く離すわけにはいかないということで富谷と名取にということで話をしたところ、富谷と名取がこの場所なら提供できますよという話になったということです。それで、富谷については明石東地区のほうにということで準備をされたということです。従って、仙台医療圏の全体の再編の中でこの問題を考えていて、精神医療センターをどこに持っていけば最適なのかだけを議論しているわけでは決してないということです。

しかも、今回おっしゃった精神医療センターの目の前の駐車場のところですけれども、住宅地が張りついています。しかも道路が、現地に行ったら分かると思いますけれども、かなり高低差があって、右左折も簡単にいかないところで、ぱっと地図だけを見て判断するのではなく、実際に現地に行ったら分かると思いますけれども、そう簡単にできるところではないですし、できる、できないだけではなくて、精神医療センターの目の前の土地に持っていけば総合病院は来ませんからね。それだと、そもそもの合併症に対する対策はできなかったということになりますので、全体のことを考えて、富谷だと総合病院とくっつけることができるということで、今、労災病院さんと話をしていますから、そういった全体のことを見ながらの検討をしていただきたいというのが私どもの思いなんですが、もうそういった議論を全くシャットオフされておられるので、これからどうすればいいのかということを、ちょっと富田会長とも相談をしながら検討してまいりたいなと考えているということであります。この辺の説明をしっかりすれば、多くの県民の方にはご理解をいただけると私は思っています。

Q

細かい質問で申し訳ないが、今の説明だと、仙台から離すわけにはいかなくて名取と富谷というのをまずあって、それで土地を探さないかと。つまり富谷と名取というのをまず決めてから土地を探したみたいな説明をされていたが、それは違うのか。

伊藤副知事

政策医療の今後の持続可能な可能性の中で適正配置ということで考えたことですので、最初から名取市、富谷市、あるいは仙台市以外ということで探したわけではありません。

村井知事

富谷、名取から手が挙がったんだよな。だから、手が挙がったときに、それだと最適だと考えたということです。

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