本ページでは、プレスリリースポータルサイト「JPubb」が提供する情報を掲載しています。
プレスリリース
2023年10月23日
中部電力株式会社
中部電力ミライズ株式会社
株式会社ディグリー
ファインマシーンカタオカ株式会社
中部電力株式会社(代表取締役社長:林 欣吾、所在地:愛知県名古屋市、以下「中部電力」)、中部電力ミライズ株式会社(代表取締役:大谷 真哉、所在地:愛知県名古屋市、以下「中部電力ミライズ」)、株式会社ディグリー(代表取締役社長:森 繁生、所在地:三重県鈴鹿市、以下「ディグリー」)およびファインマシーンカタオカ株式会社(代表取締役社長:片岡 啓二、所在地:愛知県安城市、以下「ファインマシーンカタオカ」)の4社は、ヒートポンプを用いた洗浄液加温システム「エコdeヒートEX」(以下「本開発品」)を共同開発しました。
本開発品は、2024年度上期から、中部電力ミライズ、ディグリー、ファインマシーンカタオカが販売を開始します。
金属製の部品の生産工程では、切削や研磨等により部品を製作した後、部品に付着する金属片や油分等の汚れを除去するため、60度程度に加温した洗浄液で部品を洗浄する必要があります。現在は、洗浄液を加温する熱源として、蒸気ボイラや電気ヒータを用いることが一般的ですが、工場の脱炭素化を志向するお客さまの増加に伴い、エネルギー効率の高いヒートポンプによる加温方法に注目が集まっています。
一方で、ヒートポンプを用いた従来の加温システムは、洗浄液に混入する汚れが洗浄液の加温に用いるプレート式熱交換器(注)内に堆積し、詰まりが発生した場合、専門業者により熱交換器を分解したうえで、洗浄が必要になる等、メンテナンス性が課題でした。
また、従来の加温システムの導入にあたっては、洗浄機への接続に必要な周辺設備の改修作業やコストも課題となっていました。
本開発品は、コイル状の管にヒートポンプで温めた冷媒を流すことで洗浄液を加温する「コイル式熱交換器」を採用しており、従来のプレート式熱交換器と比較し、構造が簡易となったことから、お客さま自身で洗浄が可能となりました。加えて、洗浄機への接続を前提とした加温システムとしたことにより、ヒートポンプ導入に伴う改修作業やコストを低減することで、洗浄機を利用するお客さまの導入障壁を低減しました。
また、従来は冷媒と洗浄液の熱交換に温水を介していたところ、本開発品では冷媒と洗浄液を直接加温することとしたため、従来のヒートポンプのシステムと比べ、高効率かつ省スペース化を実現しました。
なお、本製品と蒸気ボイラや電気ヒータと比較した場合、エネルギー消費量を約60%低減できるため、お客さまの脱炭素化に大きく貢献します。
4社は、今後も、お客さまの生産性向上や脱炭素社会への貢献とともに、社会課題を解決する新たな価値の創出・提供を目指してまいります。
(注)複数の伝熱板を重ね、その隙間に温水と洗浄液を交互に流して洗浄液を温める熱交換器
以上
情報提供:JPubb