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2023年10月04日
株式会社商船三井(以下、「商船三井」)とEDF Renewablesは洋上風力発電およびグリーン水素関連事業における協業を促進するための覚書(以下、「本覚書」)を締結しました。
商船三井は海運事業に加えて海洋事業でも国際的に豊富な実績を有する海運業界のリーディングカンパニーです。EDF Renewablesは、洋上風力発電事業における10年以上の経験を有し、特に浮体式の技術開発に強みを持つ、世界20か国以上でエネルギー事業を展開するグローバル企業です。
本覚書の締結を通して両社はそれぞれの知見を合わせて、国内外で洋上風力発電およびグリーン水素関連事業での取り組みを進め、ネットゼロ・エミッション社会の実現に貢献します。
フランス「Provence Grand Large」プロジェクトにおけるEDF Renewables 副社長(国際業務担当)のFrédéric Belloyは「商船三井とのパートナーシップを強化できることを嬉しく思います。低炭素エネルギーのグローバルリーダーであるEDFグループの一員として、再生可能エネルギー分野での高い成長を目指し洋上風力発電においても10年以上の実績を有するEDF Renewablesは、グローバルな洋上風力発電およびグリーン水素に関連する海上輸送のイノベーションに熱心に取り組み、日本のエネルギー転換への貢献に尽力します。」と述べています。
商船三井 電力・風力エネルギー事業群第二ユニット(風力発電事業)担当執行役員の杉山正幸は「商船三井は、本覚書締結を通じてEDF Renewablesとの協業を深める機会が得られたことを大変光栄に思います。世界中で洋上風力発電所の開発・運営およびグリーン水素案件で幅広い経験を持つEDF Renewablesとの協業は洋上風力発電関連事業とグリーン水素事業を加速させると信じています」と語っています。
商船三井について
商船三井は日本に本社を置き、世界中で約800隻の船舶を運航する世界有数の海運会社です。商船三井は、環境保全など刻々と変化する社会のニーズに応えるため、海運を中心にさまざまな社会インフラ事業や技術・サービスを展開しています。環境保全に関しては、「商船三井グループ 環境ビジョン2.2」を掲げ、商船三井グループ一丸となって、自社および社会の温室効果ガス排出削減を推進すると共に、アンモニアや水素を始めとしたクリーンエネルギーのサプライチェーン構築に貢献します。
社会の温室効果ガス排出削減に寄与するための一つの方法として海運業やFSRUやFPSOなどの海洋事業で培った実績を活かし、洋上風力発電関連事業のバリューチェーン全体で幅広いサービスの提供に取り組んでいます。商船三井の洋上風力発電関連事業には二つの柱があり、一つは洋上風力発電設備建設前の立地環境調査、洋上風力発電設備建設部品および資材の会場輸送、O&M(運用・保有)技術者輸送船等のサプライチェーンビジネス、もう一つは台湾における洋上風力発電事業への出資参画のような、発電事業への参画です。発電事業への参画を通じて発電事業者のニーズや課題を正確に把握し、信頼されるサービスプロバイダーを目指します。
詳細についてはこちらをご確認ください:https://www.mol.co.jp/services/windpower/
EDF Renewablesについて
EDF Renewablesは再生可能エネルギー発電所の開発、建設、運営に取り組むグローバル企業です。EDFグループの一員として、また、グローバルなエネルギー転換の主要プレーヤーとして、社会的責任を以って、競争力があり付加価値をもたらすプロジェクトを展開しています。日々、各国の現場で、我々のチームは革新的な専門知識や知見の提供等を通じ、地域の皆様とともに気候変動対策に取り組んでいます。2022年末時点で11.4GW(他社との共有を含めると18.5GW)の風力発電所および太陽光発電所を運営しており、欧州や北米市場に加えて、ブラジル、中国、インド、南アフリカ、中東などの今後有望な新興市場へ事業を拡大しています。長年にわたり取り組んできた陸上風力発電および太陽光発電とともに、近年は浮体式を含む洋上風力発電における地位も確立し、エネルギー貯蔵や浮体式太陽光発電等、新技術にも積極的に取り組んでいます。
EDF Renewables Japan K.K(イーディエフ・リニューアブルズ・ジャパン株式会社)は日本における再生可能エネルギー導入拡大および洋上風力発電の発展に寄与することを目的に2022年6月に東京に設立されました。浅水域に限りのある日本では、洋上風力発電の導入ポテンシャルのうち80%は浮体式洋上風力向けと言われています。浮体式洋上風力は、稼働するプロジェクトは世界でもまだわずかですが、深水域に対応する画期的な技術です。EDF Renewablesは長期的な戦略と強い意志を以って浮体式洋上風力に取り組み、フランスおよび世界各地で展開しているプロジェクトを通じて得た技術、環境調査、地元関係者の方々との合意形成、行政との円滑な協議などの知見・経験を活用し、品質の高い、革新的で競争力のあるソリューションを提供します。また、日本では洋上風力発電とともに、2030年までに3GWの水素プロジェクトを開発するというEDFの目標に基づき、日本の政策に沿ったグリーン水素関連事業の開発にも取り組んでいきます。
詳細についてはこちらをご確認ください:https://www.edf-renouvelables.com/en/
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(註1):【Tension Leg Platform(TLP)技術とは】
海底と浮体を鋼製のラインで接続し、浮体を強制的に沈めて得られる浮力によりラインに発生する張力により係留する方法。
情報提供:JPubb